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米軍三沢基地所属F16戦闘機による燃料タンクの投棄及び
緊急着陸について厳重抗議と飛行中止、
日米共同訓練の中止を求める申し入れ
2021年12月7日
防衛大臣 岸 信夫殿
日本共産党国会議員団
米軍三沢基地所属F16戦闘機による燃料タンクの投棄及び緊急着陸について厳重抗議と飛行中止、日米共同訓練の中止を求める申し入れ

 2021年11月30日18時頃、米軍三沢基地所属のF16戦闘機が青森県深浦町に2個の燃料タンクを投棄し、青森空港に緊急着陸しました。
 青森空港管理事務所に緊急着陸の連絡が入ったのは当日18時7分、着陸したのはわずか5分後であり、上空にいた着陸予定の航空機や乗客が搭乗済みの出発予定の航空機など7便が欠航を余儀なくされました。その後燃料タンクが投棄されたことが判明し、当初は「岩木山付近の非居住地域」と発表されていたものが、実際は深浦町役場付近の国道で、民家や歴史民俗資料館、福祉センターなどが立ち並ぶ中心地でした。また、2日に発見された2個目の燃料タンクは「山中」と呼ぶものの、1個目の発見箇所と数百メートルしか離れておらず、中間には民家、トマトハウス団地、火葬場などもあり、約800メートル先には深浦中学校もあります。まさにどちらも人的被害がなかったのは奇跡的と言うべきです。
 岸防衛相は翌1日、米軍に対し飛行の安全が確認されるまでの間、F16戦闘機の飛行中止を求めたといいます。しかし2日には、米軍三沢基地では一方的に飛行を再開しており、これに対して政府が沈黙しているのはなぜでしょうか。
 米軍三沢基地所属のF16戦闘機は、2015年4月に日本海に燃料タンクを投棄して青森空港に緊急着陸、2018年2月にはエンジン火災を起こし、東北町の小川原湖に燃料タンク2個を投棄、2019年1月には八甲田山上空で部品を落下、同年11月には六ケ所村の牧草地に模擬弾投棄などを繰り返してきました。特に深浦町は、2002年4月、日本海千畳敷海岸沖にF16戦闘機が墜落した事故がありました。町議会でもなぜ深浦町上空を飛ぶのかと声が上がり、「米軍と我々の安全に対する認識が違う」と吉田満町長も怒りを隠しません。

 こうした中、今月4日から、宮城県王城寺原、北海道矢臼別をはじめ、岩手、青森などの演習場で日米共同訓練(レゾリュート・ドラゴン21)が始まっています。米海兵隊約2700人、陸自約1000人で共同訓練としては過去最大規模と言われています。この間、山形空港、仙台空港などでの予防着陸、青森では小川原湖水面ギリギリでの訓練、沖縄では水筒落下などの事案を繰り返している米軍輸送機オスプレイ MV22、CV22 も参加し、すでに各地から低空飛行による騒音、振動などの訴え、事故の危険に対する不安が広がっています。
 度重なる事故の原因究明や再発防止策も行わないままの飛行再開は許されません。これ以上の危険をふりまく日米共同訓練は即時中止するべきです。以下、強く要請します。

  1. 米軍に対し厳重に抗議するとともに、三沢基地所属のF16戦闘機の緊急着陸について原因究明と再発防止策ができない限り飛行訓練は一切中止するよう求めること。
  2. なぜ深浦町に燃料タンクを投棄したのか、どういう訓練でどういうルートだったのかを、明らかにするよう、求めること。
  3. 緊急着陸に至るまでの判断と連絡の時系列を明らかにすること。深浦町への連絡が4時間も遅れ、なおかつ「岩木山付近の非居住地域」と誤情報だったのはなぜか、米軍に確認のうえ、説明をされたい。
  4. 米軍三沢基地所属のF16戦闘機や、オスプレイなどの飛行について、日本の航空法を順守するとともに、飛行ルートについて政府と当該自治体に事前通告することを求めること。
  5. 日米共同訓練は直ちに中止すること。
  6. F16戦闘機は即時撤去を求めること。
  7. 事故機に対する日本警察の権限も及ばないなど、一方的な米軍特権を許している日米地位協定は抜本改定を行うこと。同協定に基づく航空特例法を撤廃し、在日米軍に航空法を適用すること。

以上

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