日本共産党参議院議員 紙智子
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いつの時代も安定農業で(下)
新春対談 平野勝一芽室町・町議会議長/日本共産党参議院議員 紙智子
「農の心」で町づくり/平野議長  「地方自治」もっと議論/紙議員
合併の議論盛んに

 紙智子 芽室の目指す「まちづくり」をお聞したいのですが。合併題の議論は、全道で住のみなさんも参加して論が盛んになってきていますね。
 平野勝一 合併はしもしなくても、町とし「自立」していかなけばならないと思っていす。他に頼らない地域づくりを目指す。かつてー地域の連帯があり、町として自立していました。しかし崩れてしまっている。これからは人とのつながりを大事にして、農業も含めて地域づくりをしていくことが大事です。
  合併をするかしないかをきっかけに、「町づくりのあり方」が議論になっています。地方の政治は自主的にしなさいと言いながら、国は財政面で方針を押し付けてきます。地方自治体としては住民のために財政をまわしたいのに、まわす財政がない。
 平野 権限は本当に地方自治体にあるのか今は疑問です。住民が安心して暮らすためには、権限は地方自治体になければなりません。国の交付.金がどんどん減らされているなかで、来年はどれくらい減るのかと頭を悩ませながらでは、良いまちづくりをしていけない。今のままでは、将来の計画がたちません。住民たちで知恵を出し合いながら本当のまちづくりをしたい。
  もっともっと十分な議論が必要ですね。国は急げ急げと言っているけれど。今、道州制が話題です。道で一つの州にし、いくつかの県で州をつくる。合併と同じく、道州制も住民が望んでいるわけではない。もともとの出どころは財界の要望です。国は赤字財政を理由に、どんどん必要な財政を削減しています。地方はそれに対し、対抗していかなければなりません。
 平野 地方自治体へのしわよせがひどい。地方への財政の削減によって地域が崩壊するギリギリまできている。地方交付税の法整備をきちんとやってもらわないといけません。芽室は十勝の町村と助け合っています。合併も自立も他の市町村がどうするのかはとても関心事です。十勝の町同士の連帯がとても大事です。とくに農業はどこかが崩れてしまうと十勝全体の農業が崩れてしまう。人口の多いところも少ないところも、安定して政治を行えることが十勝の発展にもつながります。
  議会人としての平野議長の信念と今年の抱負を聞かせてください。

地域経済しつかり

 平野 やはり安心して暮らせるまちづくりを目指したい。お金に心配なく、安心して生活できるような最低限の保障が必要です。とくに、小学生や幼稚園、障害者をかかえる親たちの支えになれなければ、子どもを増やしてと言っても無理だと思います。今年は自治体にとって大事な年になるでしょう。どういう選択をするかで町の将来が大きく変わってしまうでしょう。いろんなことがあっても地域の経済がしっかりしていれば、町民は豊かに暮らせます。基幹産業の農業を守ることが一番です。そして「農の心」を大事にしたい。連帯の心のことです。住民の考えや、将来への望みの声を受け止めてやっていきたい。
  今年は日本の行く道を国民の中でおおいに議論していかなければいけないでしょう。憲法、基地問題、医療、福祉、安全な食料と農業問題、地域経済や雇用問題など暮らしと命にかかわる重要な問題がたくさんあります。私は、みなさんのところに行って話や要望を聞いて、国政に反映させていくことに心がけて、できるだけ全道を駆け巡っていきたい。それをモットーに頑張っていきます。 
(「しんぶん赤旗」/2006/01/08より)
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