日本共産党参議院議員 紙智子
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いつの時代も安定農業で(上)
新春対談 平野勝一芽室町・町議会議長/日本共産党参議院議員 紙智子
農地が国土を豊かに/平野議長  市場任せでは大変/紙議員
 北海道と日本をとりまく環境はきびしいものがありますが、農業、平和、まちづくりなどの展望、抱負について、日本共産党の紙智子参院議員(50)と芽室町の平野勝一町議会議長(63)にざっくばらんに語り合ってもらいました。

 紙智子 あけましておめでとうございます。今日は農業、町づくりのことなどざっくばらんにお話しできたらと思っていますのでよろしくお願いします。
 平野勝一 あけましておめでとうございます。
 今日はよろしくお願いします。私は町議会議長として二期目です。定数削減、報酬の引き下げなどおこなってきました。今の時代に合わせて議会のあり方をきちんとしながら町民とともに議会がなければならないと思っています。
  今、安全・安心な農業と食料の問題は国民的な課題です。北海道は日本の食料基地です。とくに、十勝の農業が成り立たなければ、北海道の農業は成り立ちません。しかし、政府はビートやでんぷん用ジャガイモな'ど、これまでの価格制度を廃止しようとしています。そのもとで、どうやって力を合わせて農業を守っていくかが問われています。
 平野 芽室町は農業が基幹産業です。いつの時代も農業がきちんと安定していなければいけません。第一に農業を基本に考えて議長としてやっています。芽室は農業の中でも畑作が主軸。町の農業所得の四分の三が畑作にかかわる収入です。これからは、もっと酪農・畜産や野菜をとり入れていければと思っています。どういう時代になっても地域の農業を守らなければなりません。

探求の末の輪作体系

  十勝では、米を作っていた時もあるそうですが、「土地にあったものを」との探求の末に畑作をやってきたのだと聞いています。土地の水はけがよくなければ豆は育たないなど、みんなが長く研究してきて、今のように生産を高めてきたのだと。長い時間をかけて並々ならぬ努力をしてやってきた。昨年、芽室町に調査に入ったのは、今後、大豆とビート、小麦、でんぷん用ジャガイモの価格補償が全廃し、農家にとっては大きな痛手となり、安定して農産物が作れるように工夫された輪作体系が崩れることにもなりかねないからです。ビート農家の人は、「価格補償が全廃されれば、価格は市場まかせになってしまう。年々所得もさがり、農業が続けられるか本当に不安だ」と述べていました。このままでは農業はだめになってしまう。現場の現状をよく聞いて、みんなの声を国会に反映させていかないと大変なことになる。
 平野 確かにその通りです。豆だけを作っていたらだんだん育たなくなる。小麦、ビートなど品種改良を重ねて、やっと輪作体系ができるようになった。農家は政府の政策に対応するために、規模を拡大しなくてはならない。それだけ投資して農業を続けられるのか不安を持っています。農家は所得が低くなってもなんとか農業を続けられる体制を作るために無理をしながらやっています。農業は食料政策そのもの。また、日本人の心と文化が育っているのは農山村です。農家はお金をもうけて生活するだけでなく、農地が日本の豊かな国土をつくっています。

お年寄りも元気に

  農山村の役割はとても大事だと全国町村長会の決議でも盛り込まれました。この方向がとても大事だと思います。全国をまわった中で驚いたのは長野県で、お年寄りが元気に畑をつくっていました。長野は日本一医療費が安い県です。どうしてそんなに元気な人が多いのか聞いたところ、「生きがいを感じて働いているからではないか」と言っていました。お年寄りも若い人も生きいきと暮らしていけることが大事だと思います。
 平野 その通りですね。私も長野に行きました。私らではきつそうな坂も元気にお年寄りが歩いていて驚きました。(「しんぶん赤旗」/2006/01/06より)
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