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2月に入り千葉市と岩手県岩泉町の酪農家との懇談とつどい、北海道長沼町のつどいで、リアルな現状と政治へのあふれ出る要望をお聞きしました。 酪農は、飼料や燃料など資材費が高騰・高止まりし、乳価が上がっても厳しい経営状況が続いています。「国は牛の頭数を増やせ・減らせと言うが、搾乳できるまで3年かかる。酪農の初歩がわかっていない」、「なぜ酪農を続けているのか?」と聞かれたら「先代が築き上げてきたものを、ここで手放したくない。牛飼いの意地で続けている」などの発言が相次ぎました。衆議院で予算審議が続いています。大軍拡ではなく、いのちと暮らし優先を、その声と運動を広げていきたいと思います。 独立行政法人・家畜改良センター新冠牧場に保存されていた、アイヌ民族の強制移住に関わる文書について、2023年5月、参議院行政監視委員会で取り上げました。国立公文書館に移管された文書を閲覧し、101冊を超える資料のなかで閲覧できたのは4冊でしたが、「新冠村旧土人嘆願書に関する件」を目で確認することができました。永久保存され誰でも閲覧できるようになったことは重要です。 7日は「北方領土返還要求大会」が都内で行われました。石破茂首相は米トランプ大統領との首脳会談を優先しました。平均年齢90歳になろうとしている元島民の訴えを聞かない総理、1月には北方四島に核ごみ#ュ言を肯定した経済産業省幹部。政府与党の領土問題の位置づけの低さに怒りを禁じ得ません。 |
2025年1月23日 バトン受け継いで |
新しい年がスタートしました。今年の私の漢字は「拓」。希望ある未来を拓く1年にしようと思いを込めました。昨年、「しんぶん赤旗」のスクープをきっかけに自民党を過半数割れに追い込んだ新しい政治状況を、さらに前に進める1年の始まりです。 元旦宣伝に始まり、函館の新春交流会、岩手県盛岡市の新年賀詞交換会、札幌市内での新春宣伝とJA北海道グループの新年交礼会、北海道党の旗開き、自由法曹団の集いと続き、11日は宮城県2カ所で「食と農を考える集い」に参加しました。13日は旭川市で新春講演会に、15日は全国農民連第26回大会であいさつ、都内で女性団体の新春賀詞交換会にも出席しました。 その後、18日と19日は、札幌市内手稲区、西区、白石区、北区、豊平区と党と後援会の新春の集いに駆けつけました。 はたやま和也参院比例予定候補は、活動地域の北海道と東北、北関東のみならず、全国どの地域でも日本共産党の値打ちを語り、必ず5人全員を国会に!!と訴えています。 宮内しおりさんも今度は北海道選挙区の候補者として大きく羽ばたこうとしている姿が伝わりました。私は、先輩から受け継いだバトンを次の走者にしっかり渡すために全力で頑張る決意です。 通常国会が始まります。「いのち・食と農を原点」に24年。食料と農業はもちろん、いのちと暮らし、平和・人権など国民の願いを前進させるため、党を大きくし、自民党の悪政を終わらせるために、国会でも力を尽くします。 |
2025年1月1日 はたやまさんを必ず国政に |
今年7月で4期24年間の参議院議員の活動を終える事となりました。長きにわたり、ご支援いただいた皆様に心から感謝申し上げます。 私の後継として参議院選挙の比例代表予定候補としてはたやま和也さんが活動を開始しています。北海道・東北・北関東という広大な地域です。 私は、みなさんと力を合わせ、全国比例代表五人全員とはたやま和也さんを必ず国政に送るために頑張る決意です。 |
2024年12月18日 農業、食料にこそ予算を |
「令和のコメ騒動」と呼ばれたコメ不足問題をテーマにした勉強会が各地で行われています。12月8日は札幌市東区の革新懇、15日には秋田県委員会が主催で行いました。 主食である米が店頭から消えた衝撃は大きく、「なぜそうなったのか」「今後は大丈夫なのか」と疑問が出されました。コメ不足は、米の生産抑制や低価格政策をとってきた自民党政治に原因があります。総選挙で与党は過半数割れしました。「軍事ではなく農業、食料にこそ予算を増やせ」との声があがりました。 12月10日は、クビアカツヤカミキリ被害が深刻な広がりを見せている和歌山県に行きました。カミキリ虫の一種で外来種。もも、すもも、うめ、さくらなどバラ科の樹木に産卵し、幼虫が樹木の内部を食い荒らし、木を枯らしてしまいます。 ある桃農家は、2022年に4〜5本でクビアカが発生、去年一気に40本にも広がり、今年も20本と桃園の8割が被害に、収入は激減し大赤字です。このままでは廃業に追い込まれ、県特産の梅に広がれば大変だと危機感を持って訴えます。桜の木の被害も深刻で、廃校になった校庭の桜の木も全滅状態で、花見の桜にも被害が広がっています。和歌山県の果樹試験場かき・もも研究所を訪ね、防除対策や防除技術の状況を聞くと、早期発見、早期対策(駆除)が必要だと言います。対岸の火とせず、危機感を共有し、対策を急ぐことが必要です。 |
2024年11月27日 農業・漁業者の声国会へ |
22、23両日、オホーツク地域で農漁業調査と地域の党支部の懇談に参加しました。佐呂間町で漁業調査、北見市と訓子府町で酪農・畑作調査、津別町と訓子府町でミニつどい、訓子府町前町長の菊地一春さんと対談と、貴重で濃厚な2日間となりました。 あらためて感じたのは、気候変動が漁業や農業に与える影響です。 佐呂間漁協では、海水温上昇による影響でホタテの稚貝の生育が遅れています。原因の究明、気象条件に見合う採苗技術の確立、情報提供システムの開発などが課題です。大量に出る貝殻対策も模索が続いています。 秋サケ資源の減少については、費用や研究の継続性に課題があり、国としての推進体制をつくってほしいと要望が出されました。最も困っているのは魚が獲れないこと、収入がなければ漁師を続けられません。 ビートは生産抑制政策が続いています。北海道の輪作体系(イモ、麦、ビート、豆などローテーションで連作障害を防ぎながら生産する方法)を守るためにも必要な作物です。砂糖が余っているという理屈ですが、生産者は納得していません。 酪農の危機も脱していません。資材費(肥料や飼料等)に所得が追いついていません。生産抑制しているのにバターを輸入していることにも批判が出ています。次の世代も経営が成り立つように、国の支援が必要ですので、国会でも取り上げたいと思います。 ミニつどいに参加した方から新しい仲間を迎えることができたのは大きな喜びです。 |
2024年11月13日 国民要求の実現へ |
いま11日の朝。これから特別国会が始まります。政府が外交日程を優先したため、会期は4日間だけです。 自公政権は総選挙で、裏金問題や統一協会との癒着、経済無策に国民の厳しい審判を受けましたが、継続する見込みです。6月に通常国会が閉会された後、自民党の総裁選挙や立憲民主党の代表選挙が続きました。石破茂新政権が10月すぐに衆議院を解散し総選挙になったため、国民の暮らしにかかわる課題が横に置かれ、まったく審議されないまま半年が過ぎました。 日本共産党は総選挙で下された国民の民意に基づき、きちんと会期を確保し十分な審議をするように求め、選挙で国民に訴えてきた公約を実現するため、取り組みを始めています。 さっそく、新しく衆議院議員になった田村智子委員長、辰巳孝太郎さん、堀川朗子(あきこ)さん、大門実紀史参議院議員とともに選択的夫婦別姓の制度導入へ向け、党議員団の勉強会を行いました。 国連の女性差別撤廃委員会が開かれたジュネーブで選択的夫婦別姓についてロビー活動をしてきた「一般社団法人の「あすには」の井田奈穂代表理事を講師に招き、日本政府への4回目の勧告が出された背景や、実現するために必要な取り組みについて学びました。 8日には、日々谷野外音楽堂で全日本年金者組合、全労連などが物価高騰と生活苦に「もう黙っていられない」と集会とパレードを行いました。農業・漁業の課題は山積しています。国民要求を1つ1つ前進させ、実らせていくために力を尽くします。 |
2024年10月16日 自民党政治をチェンジ! |
総選挙が始まりました。国会が開会してから解散まで戦後、最短です。 自民党の組織的な犯罪である裏金問題でも統一協会との癒着でも逃げの一手の自民党。それだけではありません。物価高騰対策や労働者の賃上げも無為無策の自民党。 そんなときに、日本被爆者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞のニュースが飛び込んできました。心からおめでとうと言いたい。 思い出すのが1980年代、核兵器廃絶運動が広がったときに、核抑止を正当化する動きが強い中で、核兵器即時廃止を訴えたのが被爆者の皆さんでした。 あれから30数年すぎて、世界は核兵器禁止条約を求める流れに大きく変わりました。なぜ、被爆国の日本政府は変わらないのか。 今年7月に北海道ノーモア・ヒバクシャ会館に行きました。全国初の民間の原爆資料館です。被爆者の皆さんから話を聞きました。「原爆の恐ろしさを知っている日本こそ、核兵器禁止条約に批准すべきです」と語られました。 受賞を受けて、日本共産党の田村智子委員長はテレビの党首討論で「唯一の戦争被爆国、核を違法な存在として核兵器禁止条約に参加すべきだ」と訴えました。石破茂自民党総裁(首相)は「日本の周りは核保有国だらけ。米国の核抑止が効いている」と文字通り「核抑止論」の立場を鮮明にしました。 日本政府が非核の日本に踏み出せば、世界は大きく変わります。戦争国家づくりストップ!自民党政治チェンジ! |
2024年9月16日 総選挙勝利に力を合わせよう |
秋の気配を感じられる13日、札幌で少数民族サーミから学ぶ学習会に参加しました。サーミは、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの4カ国に居住する先住民族です。4地域代表で構成される評議会議長のアスラック・ホルンバルグさんが講演。地球温暖化などで在来種のサケの保護を理由にサケ漁が規制されたり、「脱化石燃料」のためと、巨大風力発電の建設で伝統的なトナカイの放牧が脅かされるなど、先住民族の直面している課題や、打開への模索など学びました。 私からアイヌ語話者育成の問題意識から、サーミ語保存・継承について質問しました。 14日は小樽の日本共産党後援会の「あおばまつり」に参加し交流しました。会場は旧日本郵船株式会社小樽支店(国指定重要文化財)の敷地にある運河公園。焼き鳥やおでん、焼きそばのお店、バザー、古本市など盛りだくさんです。青年のテントでは輪投げや民青への加盟コーナがありました。 舞台では、第一部で主催者挨拶と丸山はるみ道議会議員の挨拶、私は記念講演を行いました。二部では、津軽三味線の演奏、おたる潮太鼓の演奏など、楽しく交流し、北海道の比例議席奪還・はたやまさんを再び国会へと誓い合いました。 日曜日(15日)は山形県米沢市、白鷹町の2カ所で集いが行われ、コメ問題や農業、日本共産党について質問や意見を語り合い、仲間になって、東北の1議席必ず!総選挙勝利に力を合わせようと訴えました。 |
2024年8月26日 政治を変えましょう |
岸田文雄首相が国民に追い詰められての政権投げ出し≠表明し、秒読みとなった総選挙に向かう情勢のなかで、標津町、根室市、中標津町、別海町を回りました。 はたやま和也衆議院比例予定候補と参加した根室市と別海町の党を語るつどいでは、「はたやまさんを必ず国会議員に」と決意を固め合いました。 根室管内は、日ロの領土交渉が滞っている中で、根室市では思うように船を出せないうえ、温暖化による海水温の上昇で昆布も不漁が続いています。かろうじて民間交渉が続きてきた貝殻島の長昆布の漁獲量も半分以下に激減。前浜の昆布は等級が下がっています。不漁対策とともに、当面の収入支援が必要です。 根室市水産研究所、中標津町の道総研のさけます・内水面試験場では、「つくり育てる漁業」について聞きました。 千島歯舞居住者連盟の元島民の方々らと懇談しました。平均年齢が88・5歳となり、「せめて墓参は洋上ではなく、ふるさとの土を踏みたい」という訴え、島で生活した経験がない世代にとって父母や祖父母の時代からの運動をどう引き継ぐのかも課題です。何ができるか、みなさんに寄り添って考えたい。 危機が続く酪農の現状をJA道東あさひの浦山宏一組合長から聞き、マイペース酪農の交流会にも参加。 矢臼別演習場の川瀬牧場では日米軍事訓練の様子とともに、来年、矢臼別平和盆踊りが60回を迎えると聞き運動の大事さを実感しました。どれも重要なテーマ。政治を変えましょう!! |
2024年7月31日 迅速な支援策を |
梅雨前線の影響で日本海側を中心に東北・北海道に大雨被害がもたらされました。被災された皆さんのお見舞い申し上げます。 北海道でも23、24日にかけて観測史上を上回る降雨量で被害が発生しました。26日に一級河川の雨竜川の氾濫被害が発生した深川市の多度志など訪ねました。田中昌幸深川市長自ら現場まで案内し、被害状況を説明して下さいました。 「昨年8月にも農業被害が出た。今回は水稲の出穂が終わっているので、このあと好天が続けば、持ち直すかもしれないが、そばは難しいだろう」と言われますJA[。利水ダムの嵩上げを行って湛水量(ためられる量)を増やすとか、河川の樹木の伐採や浅くなった川底を堀削し、流れやすくするなどの対策が必要で、そのためにも予算の確保など要望されました。JAきたそらちでも、岩田清正組合長から実情とともに、河川の水深を深くするための浚渫(しゅんせつ)などへの協力を要請されました。 27日には秋田県の由利本荘市、湯沢市、大仙市でつどいがありましたが、雄物川の氾濫で被害が出ており、つどいの合間を縫って被害調査をおこないました。河川の堤防が決壊し農地に土砂が入り込んでいます。 盛土の工事をしていた業者さんは、「上流から4カ所で決壊している。このあと、また雨が降る前に仕上げたいが、人手が足りない」と、現状を話していました。 異常気象なのか、いつどこで起きるか、わからない災害、できるだけ迅速に支援策がとれるよう取り組みたい。 |
2024年7月10日 共同を広げる |
国会を終えて、いわぶち友参院議員、はたやま和也元衆院議員、宮内しおり衆院比例予定候補(2区重複)と札幌市内の団体を訪問し、国会報告しながら要望をお聞きし意見交換しました。 訪れたのは、中小企業家同友会、JA北海道中央会、北商連、自由法曹団、高教組、原発連、民医連、道労連、パレスチナ医療奉仕団、新婦人、被爆者協会、道生連、農民連などです。円安で諸物価があがり、暮らしや経営への影響は深刻です。人手不足の深刻さも出されました。 裏金疑惑を反省せず、軍事優先、経済無策な自民党政治への怒りが語られました。自衛隊の子ども食堂への勧誘問題では、新婦人は「自衛隊が戦車の展示などで市民の生活圏に入り込んでいる」と。自由法曹団からは、自民党政権は完全な戦時体制づくりを進め、憲法破壊が、経済分野でも地方自治の分野でも、社会保障分野からも進んでいると語られました。 被団協では解散後も、市民とともにつくり上げた「ノーモア・ヒバクシャ会館」を維持していく決意が語られました。 パレスチナ医療奉仕団との懇談では、平和的生存権を定めた日本国憲法前文が重要であり戦争していない国、平和ブランドがある日本から世論を広げることが大切だと語られました。 民青同盟の皆さんと大通公園での宣伝とシール投票にも取り組みました。「イスラエルのガザ攻撃に黙ってはいられない」とスタンディングに参加している学生がシール投票に応じてくれました。戦争しない国づくり、軍事より暮らし優先の国づくりの共同の条件が広がっていると実感しました。 |
2024年6月17日 農政に希望を |
国会会期末の6月中旬、旭川・上川地域で農業生産者を中心に国会情勢や日本共産党の役割について語り合う集いが開かれました。羽田から旭川上空に差し掛かると、水田が広がる地帯が畑作に変わりつつあることが見て取れました。翌日の集いは旭川市駅前から車で約40分、東鷹栖の地区会館で行われ、到着すると農家の方々を含め、20人余りの方が来てくださいました。おぎう和敏(衆議院6区予定候補)さんの開会あいさつのあと、私から25年ぶりの改正農業基本法で農業はどうなるのかを含め国会報告を行い、参加者の皆さんからも話していただく双方向の会となりました。農業経営者の高齢化や、担い手不足の実態や悩み、資材高騰による経営難の打開について、水田活用交付金の見直しへの地域への影響、学校給食に地元の農作物を使おうとするがハードルが高いなど疑問や悩み、要望など次々出されました。真下紀子道議会議員、のとや繁旭川市議会議員からも北海道の農業政策の問題点や市の学校給食の支援など、意見に答える場ともなりました。一緒に考えて課題解決のためにも政治を変えようとの訴えに応え、仲間となってくれるかたも生まれました。午後は、中富良野町まで足を伸ばし集いに参加。美瑛町や、中富良野町、上富良野町からも来てくださいました。率直な意見や疑問が出され、理解を深め合う、課題と展望を共有しあう取り組みの積み重ねが政治を変える力になるのだと痛感しました。 |
2024年5月29日 食と農の再生を国政の中心課題に |
参議院で「食料・農業・農村基本法改正案」の質疑が続いています。 25年ぶり改正の重要法案です。4月26日の本会議で岸田文雄総理に質問し、5月連休明けに栃木県那須市へ調査、その後、政府質疑、参考人質疑、岩手県盛岡での地方公聴会と続いています。 論点も浮き彫りになっています。改正案は、食料安全保障を強調していますが、食料の権利とは書かれていません。能登半島地震の被災地で食料不足が問題になっていますがボランティア頼みです。食料自給率38%、目標を1度も達成していず、政府は「人口減少、国民の食生活が変わっている」などと、まるで社会現象を原因にして、反省はありません。 よかったのは参考人質疑。5人の参考人のうち3人が改正案の問題点を指摘しました。農民運動全国連合会(農民連)の長谷川敏郎会長は、家族農業の役割を強調し、生態系の機能を活用したアグロエコロジーを紹介しました。ツバメや稲に張り巡らされたクモの糸の写真、害虫を防いでくれる様子を自らの取組から紹介されました。日本の農業の奥深さ、未来を感じる発言でした。 国会には食料自給率の向上を求める署名が次々と届きます。要請行動を受けて論戦にも力が入ります。 日本共産党北海道委員会は、5月11日に「アイヌ施策推進法見直しを考える集い」を開きました。見直しが始める年、タイムリーな取組を力に見直しを求める運動を広げましょう。 |
2024年4月22日 比例議席奪還の決意新たに |
「教えるとはともに希望を語ること、学ぶとは誠実を胸に刻むこと」、この言葉どおりの生き方を貫かれた児玉健次元衆議院議員を「語る会」が4月14日、教え子や教員仲間、国会でともにたたかった穀田恵二衆議院議員や元秘書が駆けつけて札幌市内で開かれました。 児玉さんは、次代を担う若者や、戦争を乗り越えて生きてこられた先輩の思いを含めて、あらゆる課題を取り上げ、自民党政権と正面から立ち向かいました。 私はその果敢な姿に感銘を受けていました。「語る会」で、私たちがすべきことは何かを考えました。岸田自公政権は、戦争の犠牲の上に築かれた平和と民主主義の土台をことごとく突き崩し、戦争する国づくりを突き進んでいます。この政権を一日も早く終わらせ新しい政治に変える。北海道から衆議院比例代表の議席の奪還を必ず果たす決意を新たにしました。 4月21日は中部民商創立50周年・共済会41周年の記念式典に参加。札幌の中心街で、業者のいのちと暮らし、営業を守るためにたたかってきた皆さんと交流しました。 国会では国土交通委員会で「総合的な防衛体制強化の一環」として特定利用港湾を道内五カ所で指定した問題を取り上げました。議会や住民に説明されず、米軍の使用も可能とする民間港湾の軍港化はやめるよう求めました。 農業では、4月末から参議院で「農業・食料・農村基本法」の審議が始まる見通しです。いのち、食、農を原点に頑張ります。 |
2024年4月1日 北海道の経済「再生」考える |
雪解けがすすむ札幌市内で行われた北海道の経済「再生」を考えるシンポジウムに参加しました。300人を大幅に超える参加者で椅子を増やすほどの大盛況ぶりです。期待のあらわれではないかと思いました。 第一部で大門実紀史前参議院議員が、日本共産党の「経済再生プラン」が掲げる3つの柱について、賃金の大幅引き上げ、社会保障の充実と消費税5%への減税、農業予算を増やして食料自給率の向上を図るなど、「失われた30年」の分析と、それにかみ合った実現可能な党の政策を語られました。 真下紀子道議会議員団長は、北海道知事の裏金問題を、日本共産党の調査をもとに質し、党の存在感に道民の注目が集まっていること、「くらしや農業を守るのではなく半導体など特定企業の特別扱い」などの道の問題点を示し、希望の持てる北海道経済を切りひらこうと呼びかけました。 第二部では、不動産・建築士事務所の大石清司さん、農業分野から酪農家で観光牧場を経営する金川幹夫さん、労働分野から札幌地区労連の岩崎唯さんの報告。その後はフロアーから活発に意見が出されました。 私からも、日本共産党の食と農業の再生プランの内容や、国会での論戦にもふれ、国会報告を兼ねて閉会あいさつをさせていただきました。 帰りがけに女性の方が「経済と聞いて、難しいかと思ったけれど、とてもわかりやすく勉強になりました。来て良かったです」と話されました。今後の力にしていきましょう。 |
2024年3月4日 岸田政権を追いつめよう |
確定申告で真面目に税金を納める国民をよそ目に、裏金を懐に入れる自民党議員。誰が、いつから、何の目的で裏金をつくったのかと聞いても「知らぬ存ぜぬ」で済まそうとする。「こんなこと許せない!」と国民の怒りが湧き上がり、やっと自民党も「政治倫理審査会」の開催を受け入れました。 ところが日程が決まったら、今度は「テレビはいやだ。出ない」と逃げる。このままでは年度内に予算が成立しないと焦った岸田総理が自ら「政治倫理審査会」に出ると勇んだそぶりをみせたものの、何を聞かれても、自民党の聞き取り調査をなぞるだけ。疑惑は深まるばかりです。 安倍派事務総長だった西村前経済産業相と松野前官房長官、塩谷元総務会長、高木前国対委員長が出席しましたが、口裏を合わせたように「一切関与はない」と全容解明に背を向けました。普通行わない土曜日に国会を開いて、予算案の採決を数の力で強行。岸田政権の危険な姿をあらわにしました。 週明けから予算委員会の舞台は参議院に移りました。裏金疑惑はもちろん、国民の暮らしを切り捨てる一方、震災復興予算まで削って大軍拡にまわす予算案など許すことはできないという国民の世論と運動を広げて、岸田政権を追い詰めましょう。 能登半島地震から2ヶ月が過ぎても、未だ生業の被災状況など全容が把握されていない現状があります。被災者の目線から何に力を入れる必要があるのか、直接把握して参議院での論戦に生かしたい。 |
2024年2月12日 アイヌ民族の権利回復を |
北海道浦幌町のラポロアイヌネーション(旧浦幌アイヌ協会)の会長としてアイヌの権利回復に粘り強く取り組んでこられた差間正樹さんが6日未明、病気のため亡くなられました。心からの哀悼をささげます。 差間さんのお話を思い出しました。「アイヌとして生活していくとはどういうことなのかをずっと考えてきた」。そして「自分がアイヌであることを表に出して堂々と生活することで、相手との関係が変わっていくのを感じてきた」と語っておられました。苦悩を乗り越えて決断した力強さを感じました。 日本共産党北海道委員会が主催した「アイヌ民族の権利を考える」シンポジウムやフォーラムでご一緒し、アイヌ先住民族の権利を回復させるために、盗掘された遺骨返還や、川でサケを獲る権利を求め粘り強く取り組み、前進を切り開いてきたお話に、深い敬意を抱いてきました。実際に103体の遺骨返還を実現させ故郷に埋葬。サケの捕獲は先住権であることを裁判を通じて提起し、たたかってこられました。 昨年5月に浦幌町で国際シンポジウムを開催し、カナダや台湾、アメリカ、フィンランドなどの、先住民のたたかいが交流されたことも、たいへん有意義でした。生き生きとした差間さんの姿がありました。 今年は、2019年に成立した「アイヌ施策推進法」の見直しが始まります。アイヌのみなさんと力をあわせ、権利回復に取り組みたいと思います。 |
2024年1月22日 発言に心打つ党大会 |
日本共産党第29回全国大会が15〜18日開かれました。田村智子参院議員が幹部会委員長に就任。党史上初の女性委員長です。 第28回大会で改定した党綱領の生命力が大会決議や報告で豊かに語られるとともに、実践で切り開いてきた代議員の発言が心を打ちました。 前大会から4年間は激動の時代になりました。戦争と平和をめぐる逆流が生まれましたが、それに抗して軍事対軍事ではなく、外交の力を発揮して平和的に解決する道こそ必要です。東南アジア諸国連合(ASEAN)の取り組みに学び広げていく党の努力と提案が、世界の平和を希求する願いとも合致し実りつつあるとの発言がありました。 コロナ禍で、いのち、暮らし、経済に大きな影響がでました。日々の生活にも事欠く人々に、食料支援を続け、温かい連帯の絆をつくり、日々仲間を増やしてきた青年学生の奮闘に胸が熱くなりました。改めて、よりよい政治への変革に取り組む日本共産党の存在の大切さを痛感しました。 党大会後、4年ぶりの北見市「新春の集い」に参加。氷点下22℃でしたが、懐かしいみなさんと顔を合わせ語リ合いました。長年の運動を積み重ね、ついに18歳までの子ども医療費助成が実ったと嬉しい報告を受けました。能登半島地震では深刻な状況にある現地への支援活動が急がれていますが、北見でも何度も義援金募金に取り組み、市からタンクローリーで水の支援が行われると聞きました。各地から支援を広げましょう。 |
2024年1月1日 2024新春メッセージ 希望のある日本に変えよう |
新年おめでとうございます。裏金作りに励む自民党。消費税減税は拒否し、一回ポッキリの減税の後は恒久的な軍拡増税が。国民の痛みそっちのけで、財界・アメリカの要求を優先する、こんな政治は許せません。企業・団体献金禁止を実践し、「健康保険証をなくすな」「軍事より、医療・介護、農業、子どもの未来にこそお金を使え!」などの国民の声にこたえて奮闘する日本共産党の躍進で、希望のある日本に!ご一緒に変えましょう。 |
2023年12月18日 自民党裏金疑惑真相究明へ |
臨時国会が閉会しました。政治とカネ、いわゆるパーテイー券・裏金疑惑が政界を揺るがす大疑惑に発展しました。衆議院で内閣不信任決議案が与党の反対多数によって否決。14日に岸田首相は、松野博一官房長官ら4閣僚を交代させました。しかし、なぜ裏金を作ったのか、いつから、何に使ったのか肝心なのは真相究明です。国会閉会中も真相究明へ審議を求めます。 私は、国会閉会後直ちに北海道に戻り、15日は白石区の街頭演説会で畠山和也元衆議院議員(比例代表予定候補)、伊藤りち子三区予定候補(元市議会議員)、佐藤綾札幌市議とともに訴えました。パレスチナ・ガザへのイスラエルによる攻撃で、犠牲者が相次ぐ中、国連では、「人道的停戦」決議が153か国の賛成で採択。前回の停戦決議に「棄権」した日本政府が、今回は世論に押され賛成にまわったことは重要です。世界と日本での世論と運動が高まっています。街頭に来ていただいた方の中で、ガザの被害者支援に1万円も募金してくださる方があり、胸が熱くなりました。 札幌西区手稲区での集いにも参加。支部の皆さんと仲間を増やしたり、アイヌ民族の団体・個人とお会いし、29回党大会決議案の中の、国際的な人権問題の進展とともに先住民族アイヌの人権についての記述を紹介し、「アイヌ政策推進法」の見直しへの意見交換が出来ました。皆さんとともに、私も頑張って今年を締めくくりたいと思います。 |
2023年11月27日 酪農の未来を語り合う集いに参加して |
晴れるにつれて放射冷却で冷え込みが厳しい釧根地域で標茶町の「酪農の未来を語り合う集い」に参加しました。マイペース酪農にとりくむ40代、50代の皆さんも参加され、酪農の状況とこれからへの思いを語ってくれました。 40〜50頭の牛を飼って乳を搾り、土づくりを重視し牧草で育てる、マイペース酪農は牛にも人にも環境にも優しい牛の飼い方です。最近、「日韓国際環境賞」を受賞したことは喜びです。 それでも、現状は大変で、「規模拡大を要件とする国の酪農政策を変えてほしい」との意見や、離農と人口減少に危機感があって、地域の再生が可能となる政治をと訴えられました。国政の重要な課題です。 翌日の朝は、矢臼別演習場の中にある平和の家美術館にうかがい、先月80歳で永眠された彫刻家の二部黎(にべれい)さんの弔問をしました。この日もひっきりなしに実弾訓練の「ドーン! ドーン!」という砲弾の音が響いています。 ともに歩んだ妻の倉谷あみさんから、在りし日の姿をお聞きしました。「基地はいらない!」と、平和への祈りを作品に込められていたのだと思います。敷地内のいたるところにモニュメントがおかれています。ベトナム戦争で心を病み矢臼別で多くの人との交流を深めたアレン・ネルソンさんの人物像、「平和の馬に乗る人」の像もありました。矢臼別を平和な土地に、心から哀悼を捧げます。 |
2023年11月6日 保育士配置基準増やす |
「こんばんは」と玄関から入ると、子どもたちの元気な声が聞こえてきました。ドアには、「署名2200筆!」と書いてあります。 二階に案内され、保育士さんの控室で園長先生とあいさつを交わすと、女の子が「先生!足が痛いの」と裸足の足を出しました。親指から血が出ています。園長先生は「ばんそうこう貼っておこうか」と、貼ってあげると、女の子は、お礼を言って元気よく出ていきました。 10月末、札幌市内の保育園にうかがい保育士の増員の請願署名を受け取り懇談したときのことです。市保育連の役員の金倉かずささんが、市の保育の現状と、これまで保育士や父母の会が力をあわせて運動し改善させてきた歴史を紹介。その後、4人から、請願署名への思いが語られました。 保育士さんは「大好きでなった保育の仕事だけれど、人手が足りず体力がもたない」、「若い保育士さんに来てほしい」、と語りました。 保護者からは「ここの保育園では最高の保育をやっていただいている。保育士のみなさんには本当に感謝しています」。一方、「保育士さんたちの大変さを思うと、議員の方には現場を見て、本気で配置基準を増やしてほしい」との真剣な訴えです。 保育士の配置基準は1・2歳児で67年から、4・5歳児で48年から改善されず、あまりにも切実で当然の願いです。一言一言に胸をうたれ、請願署名の大切さをお話しし、「必ず国会に届けます」と約束しました。 |
2023年10月9日 女性がかけ橋となって政治を変える |
東京からスタートした女性がかけ橋となって政治を変える<tェミブリッジ・アクションの札幌行動(9月30日)に参加しました。 ミモザイエロー(国際婦人デーのシンボルカラー)の風船やTシャツ、「軍事より生活!子どもたちの未来に平和を!」と書いた横断幕を掲げ、市民団体や政党代表が次々とリレースピーチ。「軍拡NO!女たちの会・北海道」呼びかけ人の山口たかさんのあいさつのあと、日本共産党、社民党や立憲民主党、生活クラブ生協、れいわ新選組、平和婦人会などが続き、室蘭工業大学大学院の清末愛砂教授も憲法の立場から訴えました。 私は「聞く力」と言いながらマイナンバー、インボイス、大軍拡・大増税、ジェンダー平等でも、「聞く」どころか強行・暴走を続ける岸田政権を批判し、コロナ禍での青年ユニオンの運動を紹介しました。 2020年春にコロナ感染症が拡大、当時の首相は一方的に全国一斉休校に。多くの保護者が休業を余儀なくされ苦境に陥り休業補償を申請しました。ところが受け付けない企業。これはおかしいと運動に立ち上がりました。当時20代の契約社員の女性が「あのとき思ったのです。この国は学校の一斉休業という政策によって引き起こされたことでも、自己責任で解決させようとするんだ。でも私たちは納税者です。子どもを育てている私たちが大事にされない。おかしい」と語りました。 そのとおり! 国民を大事にしない政治は声を上げて変えましょう!と訴えました。 |
2023年9月18日 政府はただちに具体策示せ |
収穫の秋ですが北海道でも異常な暑さが続いています。 JA北海道中央会をはじめ、農協や土地改良区などを訪ね北海道の作物の生育状況など実情をお聞きしました。 樽井功中央会会長は開口一番、「稲刈りが始まったが異常な暑さ続きで高温障害が出ている、どれくらいの規模になるのか気になるし、品質低下も心配だ」と話されました。あらためて気候変動の深刻さを感じました。 国は転作助成金(水田活用交付金)の見直しを進めています。転作率が高い北海道。水田を畑地に変えるなら補助すると言いますが、申請しても予算が付かない事態に陥っています。水を管理している土地改良区は畑地になれば、水を使う農家が減り、水利費などの維持管理費が入らなければ運営できないなど、心配が尽きません。世界的に食料危機が言われる昨今。食を支える農業にとって深刻な事態が進行しています。 国が東京電力福島原発の汚染水(アルプス処理水)を海洋放出し、中国が日本の水産物を全面禁輸したことで、深刻な打撃を受けている水産関係者からも話を聞きました。輸出したホタテが大量に戻り、これからホタテの水揚げが進むと冷凍倉庫が足りなくなります。「政府は勝手に放出を決めたのに対策が示されない」と不安と不満も出されました。 早速、国会に戻り経済産業省と水産庁にスピード感をもって具体策を示すよう求めました。喜べるはずの収穫の秋、立ちこめる暗雲を払いのけるために力を尽くしたい。 |
2023年8月28日 日本共産党の光る役割 |
もはや地球「温暖化」ではなく「沸騰化」とも言われます。お盆を過ぎると涼しくなるどころか、秋風が吹く気配はなく、連日30度を越える日々が続いています。 先日、北海道の北広島市、長沼町、札幌市内の中央区、西区、白石・厚別区などで支部の皆さんのつどいに参加し、楽しい対話を重ねてきました。日本の政治情勢とともに、疑問に答え、日本共産党を知っていただく大事な機会になりました。暑い中、本当にありがとうございました。 さて、時を同じくして熱い政治戦が岩手で始まりました。8月26日が告示の岩手県議会選挙です。私は奥州市・金ケ崎町戦挙区のわが党の候補者の応援に入りました。 東日本大震災から12年、「一人一人の幸福追求権(憲法13条)を原点に、誰一人取り残さない復興を進める」と県民の立場に立った復興を進めてきた県政。被災者の医療費免除を11年連続実施してきたことは、早々に打ち切った国の姿勢と対照的です。困難を乗り越えて県が独自に継続したことは、全国に誇れる復興の実績です。子どもの医療費助成を高校卒業まで、窓口無料化や、在宅育児世帯に月1万円助成するなど全国トップクラスの子育て支援、酪農家の飼料高騰への補助などを、全国に先駆けて行うなど、「県民の願いを聞く力」があります。岸田文雄総理のように口先だけの「聞く力」ではなく、聞いて実行する力です。この県政を支えている日本共産党県議団の役割が光っています。 |
2023年7月31日 国民の願い応える党に |
日本列島が猛暑に見舞われ35〜38℃とモーレツな暑さの中、29日は大阪西成区の「未来を語るつどい」に、翌日は岩手県・陸前高田市の日本共産党演説会に参加しました。 大阪の「つどい」では、衆議院3区のわたなべ結予定候補と近畿比例ブロックのたつみコータロー予定候補があいさつ。アンケートで出された疑問に答えるコーナーは40分。「どうしたら賃金や年金を引き上げることができるのか」「日本の安全保障、食の安全保障について」「大阪のカジノは止められるか」「ジェンダー平等、ハラスメントのない社会をどうつくるのか」「学費、奨学金返済の負担軽減」など、あっという間でした。参加者の表情は、若い二人の候補者の話に集中し、うなずいたり目を見開いたり、楽しく確信になる「つどい」になりました。 陸前高田市の演説会は、8月の知事選など一連の選挙での勝利を訴えるものでした。陸前高田市議選や住田町議選の候補者からは、日本共産党の歴史や実績など党の姿が語られました。高齢者の補聴器購入への補助制度の実現、学校給食の無償化を県内の市として初めて実現、国保税を18歳まで軽減、子ども医療費の窓口負担ゼロも高校3年生まで実現するなど実績は豊です。 震災から12年。犠牲となられた方や被災した市民、家族の思いを今も、政策に生かす党議員団の姿に感動します。帰りがけに「共産党に自信が持てました」と声をかけられました。こうした場の大切さを実感しました。 |
2023年7月10日 アイヌの歴史、文化大切に |
白老町にウポポイ(民族共生象徴空間)が開業し、3周年の、記念式典に参加しました。国や道、アイヌ協会の役員、自治体首長、国会・地方議員らが集い交流しました。 ウポポイは2020年に開業したものの、コロナ禍のもと、来館者が予定より少なく苦慮したものの、少しずつ増え繰り返し来館する人もいるとのこと。アイヌの歴史、文化を知り、「ウアイヌコロコタン」(互いに尊敬し合う場)として大切にしてほしいと思います。 久しぶりの出会いの場になりました。 アイヌ語を母語として守ってほしいとの要望をいただいた三石アイヌ協会の幌村司会長、2008年衆参の国会決議をあげる際にお話をうかがった関東ウタリ会の丸子美記子会長、阿寒の木彫り作家秋辺日出男さん、白老に移住した古布絵作家の宇梶静枝さんの息子で俳優の宇梶剛士さん。ウポポイのPRアンバサダーとして参加し、言葉を交わしました。アイヌ政策やウポポイの今後の課題を探求したいと思います。 式典が終わってから2019年に成立した「アイヌ施策推進法」を審議する際、宮本岳志衆議が意見をうかがった岡田路明白老アイヌ協会事務局長とパートナーの育子さんを訪ねました。育子さんはアイヌ民族の刺繍作家として活動されています。立野広志衆院9区予定候補と、運営されている刺繍サークル「フッチコラチ」(おばあさんのように)のことなど時間が立つのも忘れて聞きました。 |
2023年6月19日 民青同盟の新たな前進 |
岸田政権は、6月21日の会期末にあわせ、中央公聴会も十分な審議もなしに軍拡財源法を強行採決しました。野党が内閣不信任決議案を出せば解散するとあおりながら、トラブルを繰り返すマイナンバーカード等への批判が高まると、一転して「解散やめた」と平然という様は、解散をもてあそぶ総理の卑劣さを浮き彫りにしました。 緊張が高まるなか、日本共産党中央委員会を代表して民青同盟の第2回中央委員会で、あいさつをしました。今年は民青同盟の前身である共産青年同盟創立から100周年の節目に当たります。 私が民青同盟で活動したのは1970年代半ばから80年代後半までで、現中央委員のみなさんは、まだ生まれていませんでした。それでも、100年間の歴史と伝統、未来への希望は、世代を超えて共有できることを実感しました。 民青同盟は、コロナ禍、高学費と低賃金で困窮し、自己責任論と孤独に苦しみ、戦争する国づくりに邁進する岸田政権に危険性を感じる青年と、社会や資本主義のあり方を学ぶことを大切にしてきました。「巨大な政治的模索」を深めている青年の願いに応え、組織と運動を発展させるために知恵と努力を重ね、新たな前進を開始していると聞いて、新しい息吹を感じました。 かつて口ずさんだ「未来は青年のもの」「青年動くとき、そこに勝利の光あり」という言葉がよみがえります。若い皆さんとともに希望ある未来へ!政治転換を! |
2023年5月31日 東電は誠意をもって賠償を |
5月24日の東日本大震災復興特別委員会で、東京電力・福島第一原発事故の賠償問題を取り上げました。 昨年暮れのこと。お歳暮を探していたら、福島県伊達地方に伝わる「あんぽ柿」を見つけました。放射能汚染から立ち直り「やっと売り出せるようになったのか」と思い購入しました。ところが、そうではなかったのです。 今年4月、福島県農民連の、東京電力と政府への農産物被害の賠償を求める要請行動に参加しました。2011年の原発事故後、ずっと続けている交渉です。 いまも「あんぽ柿」を販売できない生産者が訴えました。「私のあんぽ柿は、大きくて放射性セシウムの検査機を通せない。大玉の自慢のあんぽ柿を出せないし、楽しみにしている消費者に届けられない」。 ヤマゴボウの葉(ごんぼっぱ)を材料にした、地域伝統の「凍みもち」も作れません。材料になるごんぼっぱが、原発事故で汚染されているからです。減収は大きく、生産者は東電に賠償を求めました。 しかし、東電は賠償すると言いません。「17年から賠償方式を変えました」「材料がないなら他から探してください」。 冷たい回答に、怒りの声が飛び交いました。商品にするまでの生産者の苦労や、素材と品質へのこだわりをまったく理解しようとしません。 委員会で訴えました。 “いまだに苦しんでいる生産者がいるのです。勝手に賠償方式を変えるのではなく、誠意をもって補償すべきです”と。 |
2023年5月17日 いのちと暮らし守る宝の議席 |
久しぶりに仙台に行き、宮城野区の党と後援会のつどいに参加しました。 仙台市議選は7月、宮城県議選は10月です。東日本大震災で選挙の日程を遅らせたからです。高見のり子市議は4期16年、住民とともに「人と人をつなぐ安全・安心のまちづくり」に取り組みました。震災の時には自転車で、被災者支援に走り回りました。乗り合いタクシーの実現や子ども食堂の取り組み、復興公営住宅の家賃減免を5年から10年に継続させるなど、住民の願いを実現してきました。 大内真理県議は、震災当時1歳6ヶ月だった息子さんを胸に抱き「子どもたちに負の遺産はのこせない」との思いで、ホームレスの方々への炊き出し支援やフラワーデモ、脱原発の金曜デモなどに参加。出会った皆さんの「困った」を受け止め、苦難解決に取り組んで来ました。今度は三期目の挑戦です。 つどい後の懇談では、震災から12年、地域の皆さんとともに乗り越えてきた二人への信頼、絆の強さを感じました。しかし、油断はできません。 大軍拡に復興予算を流用し、原発回帰の悪法などを矢継ぎ早に推し進める岸田政権への怒り、戦争する国づくりは絶対に許さない思いとともに、住民のいのちと暮らしを守る日本共産党の宝の議席、その値打ちを語って、必ず勝利しようと誓い合う場となりました。 参議院は重要法案のまっただ中、世論と運動を力に私も国会論戦に頑張ります。 |
2023年4月26日 政治を変える日本共産党の訴え |
統一地方選挙が終わりました。東京の江東区と杉並区に入った後、16日は苫小牧市と恵庭市、22日は帯広市、士幌町、音更町に入りました。東京と打って変わって北海道は肌寒く、雨や、強風の中で集まってくださった後援会の皆さん、ご近所の皆さんの姿には頭が下がりました。 地域ごとに事情が違いますので、議員団の実績や値打ちをおさえて、押し出しポイントを考えながら訴えましたが、あらためて実績や候補者の皆さんの人柄を知ると、思わず胸が熱くなります。 苫小牧では、早く親を亡くし弟たちと生きたなかで、「誰もが人として尊重される社会をつくろう!」「希望を捨てなくてもいい社会をつくるために政治を変えよう!」と訴える姿に感銘しました。恵庭市は前回、共倒れで空白になったけれど市議会を毎回傍聴。そのなかで、コロナ禍に住民の切実な声に応えない市議会を見て、市民の声が届く市政を市民と一緒につくりたいと思いを込めて訴えていました。 帯広市でも市民とともに、子どもの貧困打開へ、憲法に依拠し、「義務教育は無償とする」就学援助や子どもの医療費と、学校給食の無償化を訴えていました。音更町では、酪農家が搾った生乳を捨てたり牛を淘汰しなくてもいい農政にしたいとの訴えなど、身近な政治から国政まで、政治を変える力強さは日本共産党ならではです。 |
2023年4月12日 畜産の灯を消すな |
統一地方選挙の前半戦が終わり、悔しさもありますが、政治を変えるために「あきらめない」ことが大事です。 北海道で続く酪農危機、国会では「酪農やばいです!」という酪農家の声を紹介して質問しました。 政府は酪農家に生産目標を持たせもっと増やせ、アクセルを踏め≠ニ求めてきたのに、今度は一転、抑制だ、ブレーキだ≠ニ。「一体どうしたらいいのか」と悲鳴が出るのは当然です。 コロナ感染症の拡大で学校休業など、牛乳の消費が減り、ロシアのウクライナ侵略の影響もありますが、円安誘導政策で飼肥料はじめ輸入資材が高騰したのは、明らかに政治の責任です。 政府の責任を指摘するとともに、高騰したエサ代を直接補てんするよう求めてきました。生乳が過剰というなら需給調整することも政府の責任です。北海道では約14万トンもの生産量を減らそうとしていますが、輸入している乳製品(カレントアクセス)約14万トンは手つかずです。 WTO協定上にカレントアクセスは全量輸入する義務があるのかと聞いたところ、政府は「(そのような)規定されていない」と認めました。約14万トンは政府の方針で輸入しているだけです。政治決断でカレントアクセスを減らすことが出来ます。資材高騰分の直接補てんとカレントアクセスの削減、酪農家の苦難を軽減する希望はあります。 「畜産の灯を消すな」の声は広がり、マスコミも取り上げています。「あきらめず」連帯を広げます。 |
2023年3月27日 統一地方選挙スタート |
統一地方選挙が始まりました。 私は26日、札幌市長選挙公示日の応援に駆けつけました。肌寒い朝でしたが、出遅れを挽回して逆転勝利をめざす熱気あふれる第一声になりました。 「いのち・くらしが一番」の人は40年間、医療・介護の現場で働いた方。NPOの事務局長として労働災害や職業病など働く者の苦しみに寄り添い解決に尽力したエキスパート。この実績があるからこそ、「何よりいのち・くらしが第一の市政」、「憲法を生かした札幌市政」に変えることが出来ます。 大きな争点は2030年の冬期オリパラ招致の是非。6割の市民が反対しているのに、現職市長は招致を掲げ、札幌市議会は住民投票を求める請願を不採択にし、党市議団が提出した住民投票条例も否決しました。大会経費増、談合疑惑に染まった東京オリパラから何を学んだのでしょうか。住民の声が生かされる市政、市議会に、変える時です。 1992年の札幌市「平和都市宣言」をあらためて読みました。「戦争のない平和な世界を築くことは人類共通の願いです。平和に対する脅威、特に核兵器の脅威から、人類は今なお自由ではありません。私たちは戦争こそ地球環境を破壊する最大のものであり、平和にまさる市民福祉はないとの考えのもとに人類がひとしく平和のうちに暮らせる世界が実現されることを願っています(略)」と。岸田政権の「戦争する国」づくりにノーの声をあげる選挙にしましょう。 |
2023年3月15日 原発回帰はありえない |
3・11東日本大震災、東京電力福島第一原発事故から12年。あの日を境に世の中が変わったという感覚は、私だけではないと思います。 大きな揺れと津波による壊滅的な被害、「原発事故は起きない」とする安全神話が崩れ去りました。被害の大きさは国内外で大きな衝撃となり、世論に押されて政府は廃炉を決めました。二度と原発事故を起こしてはならない。この思いは「原発いらない!再稼働反対!」の官邸前行動に、全国各地の取り組みに広がりました。政府と企業の言うことを鵜呑みにしない。自分の頭で考え、判断して行動しよう。新たな連帯の始まりです。自分で考え判断する力は、その後も安保法制に反対する行動へと発展しました。 いま、逆流が起こっています。岸田政権は原発利用、新規建設を打ち出しました。「いまは昔」とでも言うのでしょうか。原発規制委員会の初代委員長の田中俊一氏は「福島第一原発事故によって社会の信頼を失った状態というのはまだ解決されていない。何故日本が今後とも原子力発電所を必要とするか国民の納得が得られるような説明はしていない」と怒りをあらわにしています。 「原子力、明るい未来のエネルギー」というキャッチフレーズで表彰された中学生は大人になって、「あの事故で人生が一変した。原発回帰はありえない」と語ります。原発事故は昔の話ではありません。反省もなければまともな賠償もしない、こんな人たちには退場を願いたい。 |
2023年3月1日 党の「鉄道提言」に共感 |
2月15日〜17日は鉄路と酪農の聞き取りを、18日は芽室町と幕別町、19日は旭川市、23日は札幌市西区で統一地方選挙に向けた演説会に参加しました。 北海道新幹線の札幌延伸工事費は、当初計画(1兆6700億円)から約6450億円も膨らみ道民負担が発生します。札幌市によると、国からは十分説明はされていないと言われます。 在来線の廃止も地域に大きな影響が出ます。富良野市では「JR根室本線の富良野―新得間を存続させる」署名に取り組む住民団体と懇談、新得町では同じく「存続を求める会」から「知事選の争点にしたい」と語られました。南富良野町長や議会副議長からも要望をお聞きしました。 札幌商工会議所は、物流は北海道経済の全体の課題で、トラックドライバー不足もあり危機感等が語られました。十勝のJA士幌町とJAめむろからはジャガイモ等の2〜3割をJR貨物で道外に移出し、遠くは鹿児島まで出していると重要性が語られました。 専門家、研究者との懇談では道路予算に偏重した国の交通行政の在り方が議論になりました。どの懇談でも、わが党の「上下分離」方式(国が鉄道施設をもち、JR各社が運行する)等の「提言」が好評でした。統一地方選挙でもおおいに広げていきたい。 十勝では2月14日の「酪農の灯を消すな!」国会集会に参加した二人にお会いできました。集会では語り切れなかった現場の実態と怒りを聞くことが出来ました。論戦に生かします。 |
2023年2月15日 道民の足、鉄路を守る |
『全国鉄道網の維持・活性化し未来に引き継ぐために』―国が責任を果たすことを明記した日本共産党の提案を届けながら、意見交換する調査に2月10日、高橋千鶴子衆議院議員が北海道に入り、沼田町、月形町、浦臼町などを訪問しました。私は国会内での韓国国会議員との懇談会に出席した後、JR北海道本社と道庁への訪問に合流することができました。 JR北海道との懇談では、萩原国彦常務取締役らが対応。維持が困難な路線の発表から6年、国の監督命令に沿って取り組んできたこと、コロナ禍の影響もあり、困難な状況が打開できていない実情や人材確保の悩みも語られました。今後さらに、ホテル、不動産業に傾斜していこうとしていることもわかりました。 北海道庁では鉄道担当局長らから、資料に沿って説明を受けました。 意見交換で痛感したことは、経済性だけの理由で鉄道の廃線を判断すべきではないことです。乗客が乗らないから採算割れになるので、廃線しバス転換すれば、通学や病院への足の確保はもちろん、地域の経済や暮らし、文化にも大きな影響を与えることは明らかです。JR分割民営化以降、地方切り捨てが進んでいます。JR北海道と財政規模が小さい自治体任せにせず、国会において国の鉄道政策を検証・議論し、地域公共交通を守ることが必要です。 来週には、私も十勝地域に調査に出かけます。どうすることが解決につながるのか、地域の皆さんの声を聞いて国会でも論戦していきたいと思います。 |
2023年2月4日 統一地方選勝利、国会論戦に全力 |
23日から国会が始まり、参議院では党を代表して小池晃書紀局長が質問。岸田文雄首相は年頭に「積み残してきた多くの問題、先送りできない問題に正面から向き合い、一つ一つ答えを出す」と述べましたが、自民党と統一協会との癒着も、政治とカネ問題も解明できていないと指摘し、メスを入れるべきだと追及すると、本会議場は野党席から「そうだ!」と共感の拍手が起こりました。 赤旗日曜版(1月29日付け)は、自民党が1980年代に統一協会の関係団体の学者グループを招いた学習会を党本部で開き、共産党攻撃や教科書攻撃の“指南”を受けていたと報じました。茂木敏充幹事長は「統一協会が党との関係はない」と言いましたが、これこそ、先送りできない問題です。 週末には、函館市で党と後援会の決起集会、札幌市厚別区の新春のつどいに参加し、統一地方選挙での日本共産党の勝利を訴えました。岸田政権は、年末の12月、国会にもかけず「安保三文書」を閣議決定しました。「専守防衛」をかなぐり捨て、先制攻撃できる国にするという物騒な方針転換です。「戦争する国づくりへ突き進むものであり断じて受け入れられません。これに真正面から対決し、阻止のためにたたかう日本共産党を必ず躍進させて下さい、そのためにあなたも日本共産党に入って下さい」と訴えました。厚別では、長く赤旗を購読し応援して下さった方を党に迎えることが出来ました。この決意に応え国会論戦でも大いに頑張ります。 |
2023年1月19日 大軍拡反対の国民的大運動に |
年明けから東京と北海道の往来がつづいています。4から5日と東京で会議、6日は北農連の新年交礼会、党道委員会の旗開きで130%の党づくりへの決意を固め合いました。翌日は別海町、8日は札幌市白石区の成人式に参加しました。 10日は東京に戻り国会議員団会議に出席。12〜13日は札幌市で諸団体を訪問し、岸田政権が突き進む大軍拡、戦時体制を許さない運動を呼びかけながら、各団体の取り組みや要望を聞き意見交換をしました。 農民連、北商連、原発連、高教組、道教組、自由法曹団、新日本婦人の会、道生連、道労連、戦争させない市民の風・北海道のみなさんと意見交換。改めて各団体の活動と役割の大きさを痛感させられました。 農民連では特に酪農家の離農が相次いでいること、この現実を打開すべく1月の全国会議に向けた取り組みが語られました。北商連では「税制改正大綱」の法案に納税者の自由な自主申告運動を弾圧しかねない改悪への警戒と阻止への決意が表明されました。 原発連は岸田政権の原発政策の大転換を批判、泊原発を再稼働させない運動、核のゴミ問題にふれて、原発ゼロ、再生可能エネルギーへの転換の取り組みが出されました。 市民の風・北海道とは初の懇談となりました。「新しい戦前にさせない」「軍拡でなく、戦争を起こさせない方法について国民にわかってもらうことが大事」と。各団体から「わかりやすい押し出しで国民的な大運動に」とお互いに決意を固め誓い合いました。 |
2022年12月26日 平和の国へ、希望の道を |
コロナ禍に加え、ロシアのウクライナ侵略が世界に大きな衝撃を与え、命が軽んぜられることへの不安と怒りを呼び起こしました。 「いのちと暮らしを守ろう、戦争は絶対許さない!」と敵基地攻撃能力保有などを口実に大軍拡・大増税に突き進む岸田自公政権への批判が急速に広がりました。 今年は地方選挙の年です。オリンピックより生活第一、鉄路を守れ、核のゴミはいらない、地域の経済を支え人々の命をつなぐ農林魚業の再生、働く人の賃金引き上げへ、日本共産党の躍進で暴走する岸田政権へノーの審判を下しましょう。大軍拡・大増税にストップ!憲法9条を生かした平和の国へ、希望の道を開く年にしましょう。 |
2022年12月19日 大軍拡・大増税より国民生活にお金を |
今年も残りわずか。北海道で支部の皆さんと党勢拡大行動や一斉地方選挙に向けた集会、「酪農・畜産オンラインつどい」などに参加しました。 「狭いところですがどうぞ」といわれビルの一室に入ると、部屋の奥に色とりどりの着物がずらりと並んでいます。「コロナでお客さんが減り家賃補助が受けられず、ここに越してきました」と。すすきので働くクラブやスナックのママさんの着付けをしたり、着物や帯を洋服やバックに作り替えて販売しています。話し上手で、おしゃべりをしながら着付けし、仕事に送り出している様子や工夫した経営がわかります。政治への怒りも強く日本共産党への期待も語りました。 厚別区の村上ひとし市議必勝のキックオフ集会は、コロナ禍で久々の集まり。会場いっぱいになって、来年の札幌市議選、定数が5と最も少ない厚別区で村上ひとし市議団長必勝への熱気が伝わるつどいでした。 18日は「『北海道の酪農・畜産危機』打開の道を語り合うオンラインつどい」。全道27カ所とつながって酪農経営の実態や地域の不安、どう打開するのか話し合いました。共通して出されていたのが「加工原料乳の生産者補給金がわずか49銭上がっただけ。期待外れだった」という声。各地から大幅な値上げを訴えても一円にも届かない価格。これが岸田農政の実態です。43兆円もの大軍拡・大増税するより、国民生活にお金を、党を大きくして共同の力で政治を変えましょう。 |
2022年12月5日 統一地方選挙全員勝利を |
コロナ禍でしばらくぶりの開催となった三つの集いに参加しました。 北海道商工団体連合会(北商連)の創立60周年記念式典は、中小業者のくらし・生業を守り業者の願い実現のために日々奮闘されてきた民商の存在意義を痛感。消費税減税、業者やフリーランスを廃業に追い込むインボイス中止への決意とともに「平和であってこそ商売できる」と、戦争政策につながるあらゆる動きを阻止する決意が示されました。 手稲区では、来年の札幌市議選で二期目の挑戦めざす佐々木明美市議必勝の党と後援会の決起集会が開かれました。支援者から、「新幹線トンネル工事で出る有害残土の処理の予定地にされ不安でいっぱいだ。他会派の議員が関わろうとしないなかで、佐々木明美さんだけが地域住民の声を聞き、寄り添い住民への説明会を要求し、札幌市や鉄道運輸機構に意見を述べる場をつくってくれた。大きな励みになった」と実績紹介があり、必勝を訴えました。 三つ目は石狩市花川での演説会です。長年の議員活動を続けてきた蜂谷三雄市議とみさき伸子市議が引退します。来年5月の市議選に二期目の挑戦をめざす松本きくえ市議に、新人の蜂谷高海さん、山崎さちこさんが立候補の決意を語りました。新人二人は両親が日本共産党の議員です。住民の相談に乗り、解決に奔走する親の姿を見て育ちました。二人のフレッシュコンビの決意表明に、参加者全員が希望に胸を熱くして、全員の勝利への決意を誓いました。 |
2022年11月21日 岸田内閣は総辞職を |
臨時国会から行政監視委員会に所属することになり質問しました。 一つは、党道委員会の政府交渉で函館市の本間勝美さんが取り上げた「風呂がない公営住宅」の問題です。古い公営住宅には風呂がなく、銭湯の廃業が相次ぎ風呂に入れない「風呂難民」の解決が求められています。自治体任せにせず、国が把握して解決する必要性があります。行政評価を担当する総務大臣は、「どのような対応をすべきか。検討する」と答えました。 二つは10月1日から北海道で行われた日米共同訓練(レゾリュート・ドラゴン22)です。北海道の自衛隊演習場を島に見立てた島嶼(とうしょ)防衛訓練で、今回初めて丘珠空港の自衛隊基地を拠点にオスプレイが全道展開しました。札幌市北区の小学校上空を低空飛行した問題もただしました。日米合同委員会での、訓練は500フィート以上との高さ合意に違反していると指摘しました。防衛省は質問には答えず「米側に安全面に配慮するように引き続き求めていく」と答えるだけでした。住民も自治体も飛行ルートや飛来時間も知らされず、「安全性に問題があるオスプレイを飛ばすな」と、再三抗議しているのに訓練を強行したことは許されません。これも行政評価の対象にすべきです。 寺田稔総務相の政治とカネの疑惑も質問。まともな説明もせず居直りは許されないと辞任を求めました。20日に辞任しましたが1ヶ月に3人の閣僚が辞任。岸田内閣は総辞職すべきです。 |
2022年11月7日 日韓関係の早期正常化に向けて |
国際交流が続きました。10月31日と11月1日、日本・EU議員会議が国内で、11月2日と3日、日韓・韓日議員連盟合同総会が、韓国ソウルで開催されました。 日本共産党からは笠井亮衆議院議員(日韓議連幹事)と私が参加。私は女性委員会や社会文化委員会等に出席しました。到着と同時に、梨泰院(イテウォン)で起こった事故の犠牲者を追悼する献花場(市庁舎前)へ直行。多くの市民が献花に訪れていました。日本人で犠牲となられた富川さん(根室市)のご家族が来られており、お悔やみの言葉をかけさせていただきました。 女性委員会と社会文化委員会では、私が育った北海道の農家の女性の地位は遅れていたこと、改善したとはいえ、依然として女性の地位向上は遅れており、女性の政治・経済・社会的地位向上に向け、協力推進を図る必要性を発言しました。社会文化委員会では映像文化・若者文化の交流の活性化と、両国の歴史文化の相互理解を深める取組強化が必要であることなども述べました。 総会は北朝鮮によるミサイル発射を強く糾弾、日韓関係の早期正常化を求める共同声明を採択しました。「日韓パートナーシップ宣言」は日韓両国関係を早期に正常化させなければならないと明記しています。元徴用工や慰安婦問題など、「歴史問題を解決するために、被害を訴える当事者の名誉と尊厳が回復されるように」という実質的な取り組みが求められています。 |
2022年10月26日 統一地方選挙に向けて |
23日に来年の統一地方選挙勝利に向けた二つの集いに参加。一つは清田区での元気まつり。コロナ禍で3年ぶりの開催です。二期目に挑戦する吉岡ひろ子さんは初当選から3年半。前年に起きた胆振東部地震によって液状化現象で住宅地が傾き、住めなくなった被害者を中心に、被害状況や不安を聞き取り、町内会長さんともつながって活動しました。約700件を訪問し、住民の不安に寄り添い解決に奔走。この活動は当選に結びついたと、喜びを共有したことを思い出します。 来年の選挙は、大雪対策をはじめ市民のくらしを守る市政か、オリンピック開催と都心再開発に市民の血税を注ぐ市政かが、争点の一つです。 江別市では党創立100周年の集いが行われました。6期目に挑戦する吉本和子市議団長をはじめ、高橋のり子、佐藤みさ子の現職三人の勝利をめざします。 情勢の潮目が変わりつつある中で始まった国会論戦で、岸田政権の国葬や統一協会問題の論点そらしやごまかしを許さず、価格高騰に苦しむ国民に寄り添い、暮らしと経営を応援する党国会議員団の活動と100年の党史の特質を紹介。多喜二の母セキさんが「私が入ることが若い人の励みになるなら」「あんちゃん(多喜二)は喜んでくれるかな」と入党に至ったことに関わった亡夫の話を紹介しながら、100年の歴史に学び、力を合わせ強く大きな党を作り情勢を切り開こうと訴えました。 |
2022年10月10日 北海道母親大会に参加して |
コロナ禍で開催できなかった北海道母親大会が1日、三年ぶりに開催されました。記念講演は「海から見る地球、気候変動も核兵器もない世界へ」と題して気候危機対策ネットワーク代表理事でプロダイバーの武本匡弘さんです。 40年間潜り続けてきた海の中がどうなっているか、沖縄の美しいサンゴ礁が海水温の上昇などで死滅する「白化現象」や、太平洋に浮かぶ島パラオ共和国の海岸に膨大なプラスチックごみが打ち寄せられている事実など、見てきた気候危機の実態を詳しく話しました。マーシャル諸島を訪れ、繰り返された水爆実験により、島に暮らす人はもちろん、近海でマグロ漁をしていた第五福竜丸など多くの漁船と乗組員が被爆した事実を知り、一瞬で生命や地球環境を破壊する核兵器廃絶への運動を続けてきたことを語りました。 気候変動の背景と原因を考え、今を生きる私たちに何ができるのか、深く考える機会となりました。「生命を生み出す母親は生命を育て、生命を守ることを望みます」の合い言葉が引き継がれる母親大会にピッタリの講演だと思いました。 臨時国会が3日から始まりました。国葬の強行、自民党と統一協会の癒着、後手後手のコロナ、物価高騰対策など岸田政権の行き詰まりが露呈し、政治の潮目が変わりつつあります。消費税5%への緊急減税とともに、高齢者への医療負担増の撤回など、力を合わせて暮らし営業を応援する政治に変えましょう。 |
2022年9月26日 ジェンダー平等の日本へ |
党のジェンダー平等推進委員会が開かれました。取り組む分野は、慰安婦などの国際人権問題、選択的夫婦別姓など民法改正にかかわる問題や性暴力、ハラスメント、DV、女性の貧困と格差是正(均等法、選択的議定書)、女性の政治参画、LGBTQ、リプロダクティブ&ライツ、周産期支援などです。テーマごとに担当者から取り組みの状況や課題を出し合い、議員団で共有します。 女性の政治参画では、今回の参議院選挙で女性議員の割合が過去最多の25・8%(党は2議席で50%)になりました。衆議院は9・9%(同2議席20%)。地方議会は女性議員の割合は15・1%(42%)です。日本共産党の健闘があるものの、議員を増やし活動の幅を広げたいと思います。 また、同性パートナーシップ条例・制度を持つ自治体は2019年に党が提言を発表した時点で20自治体だったのが、3年間で200増え、全国で224に広がっていることがわかりました。 性暴力では元自衛官の五ノ井里奈さんの勇気ある告発に対して、日本共産党を含む野党4党が防衛省に調査を申し入れ、防衛省・自衛隊全隊員の監察の実施、有識者会議設置の設置が指示されました。藤田文「女性のひろば編集長」から、統一協会をはじめ、ジェンダー平等へのバッククラッシュ(揺り戻し)の動きについて、「女性のひろば」11月号で特集を組んでいることが報告されました。今後の活動に生かしたいと思います。 |
2022年9月14日 宇梶静江さんと会って |
アイヌ民族の「古布絵(こふえ)」作家で詩人の宇梶静江さんを訪問する機会がありました。宇梶さんの自伝「大地よ!」を読み、一度お話をしたいと思っていました。昨年、埼玉県から白老町に移住し、生まれ育った北海道の大地で、アイヌとは何かを共に考え語り合う「アイヌ学」を立ち上げ活動を始められました。 1996年、アイヌの伝統刺繍の技法を基にユーカラに語られてきたアイヌの叙事詩を「古布絵」で表現する独自の手法を確立し、以後「古布絵」作家として活動されています。作品に登場するセミやカエル、シマフクロウなどの生き物たちが、自然のなかで生き生きした表情で描かれる魅力的な作品です。 宇梶さんは、浦河町にあるアイヌ集落で幼少期を過ごし、札幌の学校を卒業後上京。様々な体験をしながら、詩を書き、自分の中に培われていた創作意欲を開花させていきました。 原風景はアイヌコタン。1972年「朝日新聞」の「生活欄」への投稿で「ウタリたちよ、手をつなごう」と自らアイヌとして生きる決意に立ち、呼びかけました。自伝の中で「私の内なるアイヌは、臨界状態に達していたのでしょう」と書かれています。アイヌに向けられたいわれなき差別に対して、それが何なのか、ともに語りあいたい。東京でもウタリ会をもちたい。同胞の真の解放ができるならこんな大きな喜びはない・・・と。その信念が生かされる日本に! ともに歩みたい! |
2022年8月29日 復興支援を続けて |
「被災地から日本農業の再生と食料主権を訴えるシンポジウム」が岡山大学名誉教授・長野県農協地域開発機構研究所長の小松泰信さんを迎えて仙台市若林区で開催され参加しました。 東日本大震災から11年、惨たんたる状態から懸命な努力が続けられてきました。町内会で地域と農業の再生に取り組む三本塚、「住むな」「住んでもいい」と行政に翻弄された井戸浜。 「農業を通して荒浜のコミュニティ再生をめざす」と立ち上げた「せんだいあらはま」代表の松木長男代表は、400年にわたり積み上げた肥沃な土壌が津波によって剥ぎ取られ客土を行ったが、まだ出るガレキと地力低下が課題だと語ります。この問題を国会で取り上げると大臣が「現場を見て原因を追究しながら取り組みたい」と答弁、副大臣を派遣し7月には「仙台東地区営農支援連絡会」が設置されました。声を上げ続けることの大切さを実感しました。 地産地消の取り組みも進んでいます。宮城県生協連の加藤房子さんは、「環境保全米を学校給食に根付かせ、農家の取り組みを応援するために行政を動かしたい」と語りました。 小松先生は、農業白書では大規模化、先端農業を紹介し復興が進んでいることを強調しているが、地力の問題などまったくふれていない問題を指摘、復興はまだ終わっていないと言い続けたいと強調されました。見た目には綺麗な田園風景ですが、生業に目を向けた支援を続けたいと強く思いました。 |
2022年8月17日 「知里幸恵 銀のしずく記念館」を訪れて |
北海道登別市の「知里幸恵 銀のしずく記念館」を訪れました。知里幸恵は明治生まれです(1903〜1922年)。言語学の第一人者である金田一京助氏の勧めでアイヌ民族の「カムイユカラ(神謡)」の文章化に取り組みました。 「銀の滴降る降るまわりに、金の滴降る降るまわりに、という歌を私は歌いながら流れに沿って下り、人間の村の上を通りながら下を眺めると、昔の貧乏人が今お金持ちになっていて、昔のお金持ちが今貧乏人になっているようです」。 これは「フクロウのカムイユカラ」の冒頭の部分です。語り継がれていた話をローマ字で表記し、日本語訳とあわせて「アイヌ神謡集」にしました。知里は心臓病のために19歳で生涯を閉じました。 私は以前、アイヌ語の話者でありアイヌ語教室の中本ムツ子先生が知里のアイヌ神謡集を歌いカムイユカラにふれたことを思い出しました。「銀の滴降る降るまわりに、金の滴降る降るまわりに」を「shirokanipe ranran pishkan.konkanipe ranran pishkan」とリズムを刻みながら歌うユカラの響きはとても心地よいものでした。 知里は「アイヌに生まれアイヌ語の中に生い立った私は、先祖が残し伝えた多くの美しい言葉を消滅させるのは名残惜しい。いろいろな物語を、多くの人に読んでいただければ無限の喜び、無上の幸福に存じます」と語っています。その思いに少しでもふれた思いです。 |
2022年7月28日 国会内外の活動に新たな決意で |
参議院選挙後の初めての総がかり行動「ウィメンズアクション」が、東京有楽町で行われスピーチしました。選挙結果の報告とともに、「憲法9条改憲NO!」「ジェンダー平等を政策実現」するために国民運動の発展を呼びかけました。 「自民党が圧勝・大勝」と報道されていますが、比例代表で前回(2019年)よりも一議席減、昨年の総選挙から得票数も得票率も減らしています。 市民と野党の共闘を分断する攻撃の中で、一人区では自民党に議席を許しました。市民と野党の共闘にこそ未来があります。東京で、山添拓さんが3位で当選しました。最終盤、全国から支援をうけるとともに、若い世代のみなさんのボランティア、サポーター等、様々な総意を生かした取り組みで、宝の議席を守ることができました。うれしいかぎりです。しかし、日本共産党は比例で議席を減らしました。しっかり総括をして引き続き頑張る決意です。 8月3日から臨時国会が召集されます。安倍晋三元総理大臣銃撃事件で、社会的注目が集まっている旧統一協会(世界平和統一家庭連合)。党議員団として追及チームをつくり、元しんぶん赤旗記者として旧統一教会の取材を行ってきた柿田睦夫氏から、その歴史と政界との関係などをオンラインで聞き、認識を深めました。多くの被害者が苦しんでおり、政界にも影響を及ぼしているだけに、取り組みを強めていきます。 |
2022年7月6日 福島、宮城は燃えている |
6月26日、札幌から、27日は福島へ。雷が鳴り響き大雨の合間に保原駅前で丸本ゆみこ比例代表候補と訴え、二本松市の安達農民後援会の決起集会に参加しました。 この大雨では、来られないのではと心配しながら玄関を開けると、何と靴がいっぱい。奥の方にも参加者がいっぱい。私がお話をしたあとに参加者からの発言が続きました。 「折り入って作戦をライン仲間80人にやっている。『支持するよ』と返事をくれた人には『ありがとう! 家族とか知り合いで支持を頼めるか?』と頼んでいる」との発言に続き、「オレが共産党に入党してから40数年、入党の一番の理由は、戦争に命がけで反対した党だから。今度の選挙は本気で改憲を止めないとやばい」など魂に訴える発言が続きました。私から「全国農業農民後援会」に激励メッセージをSNSで発信したいと提起し、みなさんと2分間動画で「頑張るぞ!」と決意を固め合いました。岩渕友比例候補の地元、福島は燃えています。 28日は仙台で朝8時から、花木のりあき比例代表候補と、午前中は庄司あかり市議、午後、ふるくぼ和子市議と街頭から訴えました。若林区での花木個人演説会に参加。仙台市議を長く務めた花木候補の語り口は、冷静で知性あふれ参加者をうなずかせます。実績ある試され済みの政治家です。個人演説会では、並べたイスでは足りず追加するほど参加者ぶり。選挙に勝ちたい、勝とうとの思いを強く感じました。 |
2022年6月29日 苦難あるところに日本共産党あり |
参議院選挙が始まりました。比例代表選挙で必ず5議席を勝ち取り、畠山和也さんを国政に、と訴えています。 ロシアのウクライナ侵略を受けて、昨年の総選挙から大きく様変わりしました。軍事増強の道に進むのか、9条を生かし外交の力で平和の道をめざすのかが、鋭く問われています。 敵基地攻撃能力や核共有など、1年前なら考えられないことを、平気で口にする自民に公明、維新、その流れに組みする国民。改憲をあおり、軍事費の倍化さえも主張しています。殺し合う世界などいいはずがありません。 先日、核兵器禁止条約の第一回締約国会議は「核抑止論は誤り」とする「ウイーン宣言」を採択し、核兵器の脅威を根絶するには全面廃絶以外ないという固い決意を示しました。 それなのに、唯一の被爆国である日本政府は参加していません。極めて残念です。ならば、堂々と参加する政府に変えたいと思います。 安倍政権が広げた格差と貧困、分断と対立の政治を変えることも重要です。先日、真剣に話を聞いてくれる若い女性と対話すると「初めて投票に行くので話を聞いて考えたいと思った。ジェンダー平等など、とても共感したので共産党に入れます」と話してくれました。アベノミクスが進めた冷たく弱い経済を、やさしく強い経済に変えることも重要なテーマです。物価高騰から庶民の生活を守る。苦難あるところに日本共産党、選挙に勝利し党創立100周年を皆さんと祝いたいと思います。 |
2022年6月22日 「人と環境にやさしい農林漁業への転換」を |
日本共産党の参議院選挙政策を農林水産関係の中央団体に届け懇談しました。農地政策を担う農業委員会の全国組織である全国農業会議所、日本の林業を支える森林組合の連合会である全森連、漁業者の協同組合である全漁連、農業団体などです。 党農林・漁民局長になり、コロナ禍の一時を除いて、党大会や選挙政策が発表された時など、節々で欠かさず足を運んできました。日本共産党の政策、農林魚業分野の政策を伝えると同時に、国政への要望を聞き、国会論戦に生かしてきました。 変化があったのは2009年、民主党政権が発足し、自民党が下野した時です。いくつかの団体が、それまでの方針を「全方位外交」(特定の党とだけ関係を持つのではなくすべての党と関係を持つ)に変え、日本共産党にも団体の大会の案内などが要請されるようになりました。大会に日本共産党の志位和夫委員長が参加してあいさつしました。全森連の大会では、初めて日本共産党の挨拶を聞き、「自分たちの一番言いたいことを言ってくれた。胸打たれた」と、満場の拍手が起きました。その後、各地の森林組合を訪問したとき、どこでも「共産党への拍手が一番大きかった」と話題になりました。 安倍政権以来、自己責任を迫る新自由主義農政が生産者や団体に苦難を強いています。「人と環境にやさしい農林漁業への転換」を心を込めて届け、新しい仲間も増やすために頑張ります。 |
2022年5月26日 根室市・斜里町を訪れて |
ロシアのウクライナ侵略の影響が北方4島との交流、漁業や地域経済に影を落としているのではないか。5月21日、そんな思いで根室に向かい千島・歯舞居住者連盟の皆さんと懇談しました。 参議院選挙の公示まであと一カ月、北海道内を駆け巡る畠山和也参院北海道選挙区予定候補(元衆院議員)、佐々木とし子(元帯広市議)比例予定候補も一緒です。 「プーチン大統領の顔色を見ながらの交渉では前に進まないことがハッキリした。国はもっと先の見える方針を持って解決にあたってほしい」と厳しく指摘されます。ウクライナ危機は、第二次大戦終了直後に、着の身着のまま命がけで、北海道に逃げた時の思いが重なるとも言われました。領土返還運動で今もっとも望んでいることは何ですかと聞くと「年齢を考えるといつまで運動が続けられるか不安だ。三世、四世と次の世代につなぐ方策を持ってほしい」と言われました。故郷を返せ、この思いをつなぐことも政治の責任です。 22日は斜里町ウトロへ移動。日曜日にも関わらず馬場隆斜里町長と漁業者に会うことが出来ました。町長は観光船事故直後から国や道と連携し人命救助を最優先に、被害者家族の皆さんの怒りや失望、不安に寄り添って対応してきたと言われます。漁業者だった町長も漁業者も、海は一瞬にして状況が変わる。人を乗せて運行する者は、命を預かっていることを忘れてはならないと口々に言われます。事業者任せにした国の責任も問われます。 |
2022年4月27日 『はてな』リーフで語ろう |
4月23日に知床遊覧船の浸水事故が発生しました。安否確認が急がれていますが、亡くなられた方のご冥福を祈り、ご家族にお見舞いを申し上げます。状況を把握し役割を果たしていきます。 参議院選挙の前哨戦となる参議院石川県補欠選挙を応援するために金沢市に行き、街頭演説会で日本共産党の西村ひろし候補の必勝を訴えた後、羽田経由で新千歳に飛びました。17日は札幌北区後援会主催の「党を語る集い」。コロナ対策として、午前・午後と三か所で行われ、長屋いずみ札幌市議とともに約40分お話をし、残り40分は会場からの質問や意見を受け、双方向での対話集会でした。 ロシアのウクライナ侵略を受けて、「知人からロシアは共産主義なんでしょうと言われびっくりした」と発言がありました。ソビエト連邦が崩壊して30年も経っているのにと思いつつ、ソ連は共産主義とは縁もゆかりもない覇権主義の国であること、日本共産党が最も厳しく覇権主義を批判してたたかったことを知らせる必要性を痛感しました。私は「日本共産党を知っていただくチャンスととらえて、『はてな』リーフでどんどん語りましょう」と話しました。初めて参加したという男性は「昔は自民党だった、民主党も支持をした。これからは日本共産党を応援する。勝つために何をしたら良いか」と発言され、会場から拍手が起きました。担い手を増やしましょう。参院選挙勝利のために! |
2022年4月6日 ウクライナ支援の世論を広げよう |
ウクライナ支援募金が全国から党中央委員会に寄せられています。3月25日、大門実紀史参院議員と国連難民高等弁務官事務所に届けました。前日に、いわぶち友参院議員が市田忠義副委員長と日本ユニセフ協会へ支援募金を届けました。侵略戦争中止、ウクライナ支援の世論を広げましょう。 先立って23日、沖縄・北方特別委員会で、ロシアの侵略を受けて日ロ外交について質問しました。安倍元総理が進めた「新しいアプローチ」と称する日ロ領土交渉は破たんしたとただしました。林外相は「今後の対応は言えない」と現実から目をそらす答弁に終始し、毅然とした外交姿勢は見られません。 あわせて、沖縄の本土復帰から50年たつのに本土との経済格差が改善されない問題を取り上げました。発展を邪魔をしているのが米軍基地であり、「基地撤去こそ真の振興だ」と指摘するとともに、離島医療の問題と沖縄の基幹産業であるサトウキビによる黒蜜糖工場への支援を求めました。 16日の深夜に発生した震度6強の福島県・宮城県沖地震は日本が地震大国であることを改めて示しました。宮城県山元町のイチゴ生産者が被害を受けたとの報告をうけ、航路で仙台市へ、生産者から被害状況をお聞きし、農林水産委員会で支援を求めました。 合間を縫って参加した、青森県での「党を語る会」で、参議院選挙勝利に向けて話をした後、21歳の学生を党に迎え、喜び合いました。? |
2022年3月23日 攻撃はねのけてたたかう |
春の訪れが遅い北海道。19日、悪天候のなか北見市に向かいました。東京を出るときに「安全に降りられない場合は羽田空港に引き返すこともあります」とのアナウンス。心配しましたが、無事に女満別空港に着陸できて、ほっとしました。 低気圧の影響で20日の北見市議選挙の告示日は、雪が降り続く中で行なわれました。定数26に31人がしのぎを削る激戦です。 9期目に挑戦する日本共産党の菊池豪一さんと2期目に挑戦する桜井ゆみこさんは、どちらも二十代の頃から活動してきた仲間です。昨年、病気で亡くなった熊谷裕市議への思いを含め勝利しようと、選挙事務所には早朝から結集して、掲示板へのポスター貼りや、チラシへの証紙貼り、第一声に向けて支部と後援会のみなさんの力が入り、私も気合をもらいました。 北見市議会では、日本共産党市議団がロシアによるウクライナへの武力侵略に非難決議をあげようと他の会派に働きかけ、全会派一致で上げることができたと聞きました。党創立から100年(1世紀)反戦平和つらぬく党の値打ち、リーダーシップが光ります。 ロシアの侵略戦争にかこつけて、岸田文雄首相は敵基地攻撃能力を、安倍元首相や維新の会は核共有論なるものを声高に叫んでいます。ソ連が崩壊して30年経つのに、いまだに「ロシアって共産党?」という大きな誤解もあります。参議院選挙の前哨戦となる各地の中間選挙で、これらの攻撃をはねのけ、誤解を解消し戦う決意を新たにしました。 |
2022年3月4日 ロシアはウクライナから即時、撤退せよ |
予算委員会の質疑の準備のため北海道へ向かいましたが、急速に発達した低気圧でまたもや日本列島が大雪に。何とか飛行機に乗り、千歳空港に着くとJRはストップ。バスで移動し翌日22日、空知管内で調査を行う事ができました。 水田活用交付金の見直しが大問題になっています。米から畑作へ転作率80%、50%という地域で、農家の実情や不安などを、お聞きしました。30代の大規模農家の担い手の男性は、父から経営を引き継いで4年目。70fという大規模な畑作に取り組んできました。麦、大豆を多く作付けしており、今回の交付金が対象から外されれば、約2000万円の収入が無くなる。これから頑張っていこうとしているところなのに夢も希望も奪う話になっている。子どもは小さいが胸を張って「農業っていいんだぞ、楽しいんだぞ、こんないい職業ないんだぞって言いたいのに。農業を継いでくれって言える世の中じゃなくなってしまう」と。 この思いをストレートに国会に届けたいと思いながら東京に戻ると、何と言うことか!ロシアがウクライナに侵略したとのニュースが飛びこんできました。首都のキエフなどで銃撃戦が始まり、幼い子どもを含めた市民の犠牲が出ています。避難のため国境を越える人々の流れ。24日、新宿駅で、ロシアのウクライナへの侵略に抗議と中止を求める緊急街頭宣伝に参加し、直ちに侵略を中止し、撤退せよと訴えました。 |
2022年2月9日 別海町、厚岸町、釧路市をまわって |
2月2日から4日まで、松橋ちはる参院北海道選挙区予定候補とともに、道東の別海町、厚岸町、釧路市をまわり宣伝やつどい(オンライン併用)で参院選挙での日本共産党躍進を訴えました。新型コロナ感染症が広がり街頭からの訴えが中心になりましたが、凍てつく寒さにも関わらず多くの皆さんに参加いただき感謝でいっぱいです。 矢臼別演習場の監視活動を続けている皆さんをはじめ、懇談もしました。別海町長、教育長とはコロナ対策など、釧路太田農協では過剰になった生乳対策、釧路東部漁協では赤潮被害対策、アイヌの楽器ムックリを製作・演奏する鈴木紀美代さんとアイヌ釧路協会とはアイヌ新法と今後について、釧路市の女性団体とはジェンダーの課題についてです。 曽根興三別海町長は、ワクチンの接種と検査体制が重要だが、不足している検査キットなどの供給体制を強化するよう要請されました。「生乳過剰は学校が休みになる3月末に次の山がくる。生乳廃棄を回避するために町では以前から『福祉牛乳』に取り組んでいる。国も学生や生活困窮者に限定した食料支援、脱脂粉乳の海外への食糧支援などに力を入れてほしい。揺らぐことのない生産基盤の強化を」との要請を受けました。 東部漁協では、赤潮対策の補正予算が示されことへの安堵とともに、稚ウニの確保がなお流動的であるなどの課題も出されました。松橋候補にとって初めてのことも多いと思いますが、相手に寄り添い力強く語る姿に感銘しました。 |
2021年12月22日 政府に説明責任・対策迫る |
2021年も残り僅かになりました。岸田文雄内閣のもと、臨時国会は総理の所信表明演説に対する各党の代表質問と、21年度補正予算を審議する予算委員会が行われ、岸田内閣の危険性があらわになりました。看過できないのは、森友問題で文書改ざんを強要され命を絶った近畿財務局職員の赤木俊夫さんの妻・雅子さんが、「夫はなぜ亡くなったのか、真実を知りたいだけ」と起こした訴訟を、政府が「認諾」という形で一方的に裁判を終わらせたことです。口では「丁寧な説明」と言いながら真相を隠すやり方は安倍政権以来、変わっていません。説明責任を果たすべきです。 総理が「敵基地攻撃能力も含めあらゆる選択肢を排除せず、現実的に検討する」と述べたことも重大です。第二次安倍政権による集団的自衛権の行使容認に続く立憲主義の破壊です。与党と維新の会は憲法審査会を動かすことに躍起になっていますが、憲法改悪を許さない国民運動を大きく広げましょう。 女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める集会、福島原発事故の賠償と汚染水の海洋放出中止する具体的な対案を求める福島農民連の行動、米価暴落対策や戸別所得補償の復活や自給率向上など求める全国食健連の行動など、政府への要請活動が活発に行われました。コロナ禍で生乳が過剰になっています。22日、閉会中の農林水産委員会が開かれます。現場の実態と要求を示し政府に対策を迫ります。 |
2021年11月29日 いわぶち友・松橋ちはるそろって国会へ |
松橋ちはるさんが、2022年夏の参議院北海道選挙区予定候補(改選数3)になりました。11月26日に北海道委員会、道議団が行った政府要請に松橋さんも上京しました。私もいわぶち友参院議員(比例予定候補)とともに参加しました。道議団からは真下紀子、菊池葉子、宮川潤の3人と、元衆院議員の畠山和也さんが参加し石油高騰、赤潮被害対策など7省に41項目の要請を行いました。 松橋さんは、金子原二郎農林水産大臣への赤潮被害対策を求める要請で、日高、十勝管内の様子を伝え緊急かつ長期的対策を求めました。大臣は「北海道赤潮対策緊急支援事業」を設け、補正予算で15億円の予算を要求していると述べました。現場で聞き取った生の声を届け、ウニの被害はもちろん、秋サケの被害については「災害なみの扱いが必要」と強く求めました。 要請のあい間に、松橋ちはるさんと、さっそくTwitterで発信をすることにしました。2分程度の動画ですが、コンパクトに冷静な話しぶりに驚き感銘しました。これまでも衆議院小選挙区9区の候補として奮闘、若者未来プロジェクトを立ち上げ、若者の願いを実現するために相談に乗りながら、根本的解決には政治を変えることが大事だと訴える行動力とアイデアあふれる人です。誠実さと勇気が沸いてくる人柄、いわぶち議員とコンビで、国会へ送るために私も頑張る決意です。 |
2021年11月11日 立ち上がる沿岸漁業者 |
総選挙でのみなさんのご奮闘に心から感謝いたします。北海道の比例議席奪還を果たせなかった悔しさをバネに、党内外の方々の意見を聞き、8ヶ月後の参議院選挙に向け頑張ります。 沿岸漁業者の取組を紹介します。2018年に東日本大震災からの復興、クロマグロ漁獲規制、漁業法改悪をきっかけに全国漁民連が立ち上がり、全国で約1万人を要する組織に発展しました。2年前の参議院選挙に続き、今回もネットワークを生かした奮闘が続きました。 ある県漁連の会議に出席したSさんは、漁協系統が自民党候補者を推薦するというので、「この4年間、自民党は沿岸漁民にとって不利益となる漁業法の改悪を行った。そんな自民党を推薦しては浜の漁民に説明できない。何のために推薦するのか示さないと無条件で自民党を支援することになる。よって@新漁業法(改悪)を前漁業法に戻すこと、A放射能汚染水の放出を行わないこと、B沿岸魚業者に新資源管理(TAC)を押しつけないことの三点を明記すべきだ」と発言、追記を条件に了承を求めたところ理事全員が同意したそうです。この話が各地の漁民連の会員に伝わり反響が広がりました。 北海道の会員は、日本共産党の漁業ビラを受け取り「こんなに詳細な沿岸漁民の政策を書いてくれた政党のチラシはない。漁民の会議があるので配布する」と言われました。沿岸漁業者の中での変化を感じます。切実な要求に根ざし政治を変える活動に取り組みます。 |
2021年10月3日 さぁ、政権交代を実現しよう |
気候危機を打開する日本共産党の「2030戦略」や「新経済提言」などを届けて、北海道の環境財団や、木材産業協同組合連合会、林業協会、自然保護協会、保険医会等と懇談しました。専門分野で取り組んでいるからこそ、深い問題提起があり、触発され、気づかされることがありました。環境財団からは「書いてあることはその通り、この課題は地域に住み生活する人々に思いを寄せ、地域が豊かになること、皆が自ら自覚をもって取り組むことなしに、前進はない。学校教育にとどまらず、社会教育も大切」との意見に共感、認識も深まり政策を膨らませることが出来ると感じました。 保険医会からは、「入院・外来患者の「感染症対策実施加算」が9月末で打ち切られたことで、乳幼児の感染予防への加算が半分になった。医療機関でのクラスターの発生を抑えるために懸命に感染防止対策をとってきた。加算は継続してほしい」と要望を受けました。 9月の下旬頃から釧路管内、太平洋岸で赤潮が発生し、場所によっては「ウニの9割がへい死」する事態に。急きょ10月3日、釧路に飛んで関係者から聞き取りをしました。原因調査・究明とともに、生活支援と打開策が求められます。 いよいよ解散・総選挙です。新総理は、安倍・菅政治の9年間、「閣僚・党の幹部」として中枢で支えた人物。反省もない政権では国民の苦難に答える政治は望めません。さあ、総選挙で政権交代を実現しましょう。 |
2021年9月17日 政治を変える時が来た |
菅義偉首相は9月3日、突如、自民党総裁選に立候補しないと表明しました。首相を辞任すると言うことです。「コロナ対策に集中したい」が理由ですが、オリンピックを強行し感染拡大を広げた反省はありません。自宅療養者が13万人を越えているのに、自分の命は自分で守れと言うことそのものが政治の責任放棄です。入院できず亡くなった方の苦しみ、家族・友人の悲しみがわからない政府。菅首相の政権投げ出しは、国民の厳しい世論と運動に追い詰められた結末です。 自民党は野党が求めた国会開会要求に背を向け、内輪の総裁選挙、政争に動いています。誰になっても安倍、菅政権と決別できるわけはなく新鮮味も期待もありません。 私たち野党は違います。9月8日に市民連合と日本共産党、立憲民主党、社会民主党、れいわ新選組が、新型コロナ対策強化、憲法に基づく政治の回復など6つの柱と20項目からなる「共通政策」に調印しました。野党各党の党首が「政策を共有し」「実現に全力を尽くす」ことを確認し旗印を示したことは、歴史的であり画期的なことです。「さあ、政治を変える時が来た」と心から訴えたいと思います。 9月4日に北海道医療九条の会と戦争させない市民の風・北海道の共催のオンライン学習会に参加。先の国会で強行された悪法の報告とともに、自民党の改憲4項目の憲法審査会への持ち込みを断念させたと報告しました。国会の動きを知りたい、政治を変えたいという熱意を感じました。 |
2021年8月23日 #学費高すぎるだろ札幌 キャンペーンに連帯 |
8月は平和について深く考える特別の月です。6日、9日は、広島・長崎に原子爆弾が投下された日、15日は終戦(敗戦)記念日。くり返し歴史を思い起こし、「戦争させない」誓いを胸に刻む日です。 コロナ禍のもとでの76回目の終戦記念日は札幌市白石区の街頭演説会に参加。佐藤綾市議の司会で、総選挙の比例予定候補である、はたやま和也前衆議院議員、伊藤りち子3区国政対策委員長とともに訴えました。 人災ともいえる新型コロナ感染症の拡大によって、人の命を危険にさらしてもなんら有効な打開策を示さないばかりか、この危機を改憲策動に利用しようとする菅自公政権に強い憤りを感じながら、秋までに行われる総選挙で、北海道で比例50万票を獲得し政権交代を実現し、新しい政治を切り開らこうと訴えました。 お盆が明けて、民青同盟北海道委員会主催のオンライン企画、「♯学費高すぎるだろ札幌キャンペーン、100人ミーテイング」に参加しました。 学生食料支援で寄せられた声をもとに学費無償化への一歩を札幌から作り出そうという取り組みです。学費が払えず中途退学したり、アルバイトもできなくなり、生活が大変な現状を何とかしたいという思いが語られました。初めは、6人から始まり、ほんとうに100人集まるだろうかと不安だったけど、みんなが声をかけ100人集まった。すごいことです。次は9月10日のツイッターデモを成功させよう!と目標に向かって、意欲満々のみなさんにエールを送りたい。 |
2021年7月28日 児玉健次さんのこと |
今年2月に亡くなられた児玉健次さん(元衆議院議員)の妻である照世さんから「児玉の書いたものを整理していたら、いくつかの文書が見つかった。良かったらもらっていただけないかしら」と電話がありました。 コロナ禍でお見舞いに行けず、亡くなったときもお別れできず、気になっていました。照世さんがコロナワクチン接種を終えたと聞き訪ねました。 文書のなかに、児玉さんが教員になり赴任した北見柏陽高校の生徒会誌「かしわ」(1969年3月号)に寄せた児玉さんの「集団疎開のこと」という文章がありました。 小学生の頃、父親の職業で満州から東京、広島へと移転し5つの小学校に通ったこと。「集団疎開の思い出はいつも切実な空腹感だった」こと。そして8月6日、広島に原子爆弾が投下されたとき「夕方駅に着いた汽車から、皮膚が焼けただれ破れた下着のようになった数人の男女が下車し、その中に中島国民学校の先生がいて学校はなくなった。中島本町から吉島羽衣町にかけて何も残っていないと報告し、数日後に亡くなった」と。8月15日の敗戦の知らせで泣いた生徒は少なかったが、20日に原爆で死んだ家族の名簿が発表されたとき、疎開していた自分を除いて他の全員が広島市在住の肉親を失って泣いた。『みんなにすまない』と本気で思ったなど。 児玉健次さんが憲法と日本共産党の綱領を指針に政治変革に生涯をかけた原点を痛感しました。いのち最優先の政治への転換を誓う。 |
2021年6月22日 オリンピックより命を守れ |
国会会期末は6月16日、野党はコロナ対策が急がれると会期の大幅延長を求めました。20日が期限の「緊急事態宣言」、東京オリンピックの是非、菅政権まかせにするのではなく国会が監視機能を果たす必要があります。 オリンピック組織委員会は、開催すれば来訪者は一日最大で34万人、8月末に新規感染者が都内だけでも1000人になる可能性を明らかにしました。5月の札幌マラソンテスト大会と、その後の感染拡大を思うと、政治が決断することは、オリンピックを中止し、いのちを優先することです。 暮らしを守る対策も急がれます。持続化給付金、家賃支援給付金の再支給、低所得者支援策、米価暴落対策など農林漁業者への支援、消費税の減税など、政府がやるべきことはいっぱいあります。 6月25日に東京都議会議員選挙が告示されます。総選挙に直結する選挙。私は5月以来、江東区に応援に入っています。オリンピック主催者である小池都知事は、菅政権と変わりません。小池知事が立ち上げた都民ファーストは知事に付き従い、自民党、公明党も知事と一緒に都立病院の独法化を推進。 コロナ病床の増床を実現させ、都立病院の拡充を求める共産党は、値打ちが光っています。あぜ上三和子都議候補の「都政に求められているのは本気で都民のいのちを守る覚悟です」との訴えが響きます。大丈夫論をはねのけて、日本共産党の躍進でオリンピックを中止し、いのちを守りましょう。 |
2021年5月24日 都議選勝利必ず |
6月25日告示の東京都議選の応援で江東区に入り、あぜがみ三和子都議とともに訴えました。焦点は、「新型コロナから命と暮らしをどう守るか」です。「本気でコロナ対策に立ち向かうのなら、東京五輪は中止せよ」と小池都知事に迫り、「コロナ専門病院」を整備させ、感染症や周産期医療など救命救急の最前線に立つ都立病院の独法化を許さず拡充など、都政を動かし、切り開いてきた都議団の論戦力が光ります。 だからと言って、安心はできません。市民と野党の共闘が広がるなかで行われた、2019年の統一地方選挙で、江東区議が7名から3名に激減しました。共闘を広げながら自力を強めることが必要です。 都議選で強く印象に残っているのが、2013年のたたかいです。7月の参議院選挙を控え、私が栃木県で演説会に参加していたときです。都議選の投票箱のふたが閉まった直後、司会者が「出口調査で日本共産党が現有8議席から17議席以上に伸びる可能性があると報じています」と報告した瞬間「うおーっ!」とどよめきがおこりました。 続く参議院選挙では、私を含め比例選挙で5人当選、東京、大阪、京都で選挙区での勝利。2014年の総選挙では21議席への躍進、北海道でははたやま和也さんの議席を得ることができました。この勝利が国会論戦で力を発揮し、安保法制のたたかいで、「市民と野党の共闘」の新しい流れを作り出したのです。都議選で勝利し、続く総選挙で政権交代を実現しましょう。 |
2021年4月28日 アイヌ政策の問題改善を速やかに |
北海道衆議院二区、参議院長野の補欠選挙、広島の再選挙は、すべて市民と野党の共闘が勝利しました。心から喜びたい。ご支援くださった皆さんに心から感謝いたします。これを弾みに来るべき総選挙で、政権交代への道をきりひらきましょう。 4月19日の決算委員会でアイヌ政策について質問しました。40分間の質問時間があっという間でした。アイヌ新法が成立して2年、5年後の見直しの中間点です。ウポポイの開館もありましたが、政府のアイヌ政策推進会議が2年以上も開かれていないことがわかりました。私はコロナ感染防止対策をとりながら、平取町、新ひだか町、浦幌町、千歳市等を訪問し、関係者から話を聞いて来ました。 アイヌ語の継承が喫緊の課題になっています。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が、アイヌ語を「消滅の危機にある言語」に位置づけているとし、加藤勝信官房長官に認識を聞きました。長官は「努力を払っていかなければなかなか継承できない状況にある」と答えました。話者の育成が早急に求められています。 新法が出来て5年計画を作ったのに、予算が予定通り付かない問題、サケの採捕、アイヌの着物につかうオヒョウを確保する課題など、現在の到達点を明らかにしながら改善策を提起しました。また、日本テレビの番組でアイヌへの差別的表現があった問題は重大です。根本的な背景に、同化政策を謝罪しない政府に問題があることを指摘し、再発防止を求めました。 |
2021年4月7日 市民と野党の結束で必勝を |
衆院北海道2区補欠選挙の市民と野党の統一候補が、立憲民主党の松木けんこう前衆議院議員に決まりました。この選挙は自民党の吉川貴盛元農水相が大手鶏卵会社「アキタフーズ」から裏金を受け取った収賄事件で、辞職したことに伴う選挙です。広島県では自民党の河井克行元法相とその妻・案里参院議員の大規模な選挙買収で辞職したことに伴う参院再選挙が、長野県では新型コロナで亡くなられた羽田雄一郎参院議員の欠員に伴う補欠選挙と、3つの国政選挙がたたかわれます。 北海道二区と広島は、収賄、買収で議員を辞職したのに国民に自ら何の説明もせず、疑惑の解明もできず、自浄能力のない自民党政治から新しい政治の流れをつくる選挙です。新型コロナ禍の下、自助努力ばかり押しつける菅政権に審判を下し、今年、必ず行われる総選挙で政権交代をめざす第一歩です。 日本共産党の2区の候補者として奮闘されてきた平岡大介さんが、自ら候補者をおり選挙勝利への決断をされたことを重く受け止めて、私自身も市民と野党の結束した力で必勝を期すために全力で頑張ります。 「政治とカネの問題を徹底究明する。新型コロナ感染症への緊急対策を実施するとともに自己責任論にたった政治から、命と人間らしい生活を最優先の政治に転換する。憲法を守り立憲主義・民主主義を回復し人々の多様性、ジェンダー平等はじめ誰もが尊重される社会を築く」||この一致点を旗印に、何としても勝利しましょう! |
2021年3月15日 多様性が大切にされる社会へ |
3・11東日本大震災・東電福島原発事故から10周年の追悼式に参加後に、十勝へ移動しました。十勝晴れと言われる澄んだ青空、真っ白だった大地も雪解けが進み春の兆しが感じられます。 芽室町で30数年、有機農業に取り組む農家を訪ねました。20ヘクタールの面積を家族三世代でニンジンやジャガイモ、玉ねぎ、レタス、チンゲン菜、長芋など作っています。除草剤や農薬は使わず、安全、安心な野菜作りには、雑草とのたたかいがあり、決め手は土作りだと。土の中の微生物の力を引き出し元気な野菜を育てるのだと言われました。社会の営みは、いろいろな考えの人が集まって取り組んでこそ、より良いものが作られるように、農業も多様な微生物の活動で土がつくられ、良い作物が育つという話には妙に納得。多様性が大切にされる社会を目指すことは、重要だと思います。 浦幌町のラポロアイヌネーションを訪ね、長根弘貴会長をはじめ役員の皆さんと懇談。浦幌町のアイヌのみなさんは、アイヌの先祖の遺骨を地元に返してほしいと訴え、昨年すべて地元に返すことができました。今、川でサケを捕獲する権利があることを確認する裁判をたたかっています。日本共産党道委員会は昨年9月に、札幌市で「アイヌの先住権を考える集い」を行いました。アイヌ新法が成立してから間もなく2年。自治体で具体化がどのように進んでいるのかが大事です。アイヌ民族のみなさんと連携して取り組んでいきます。 |
2021年2月22日 多喜二と母セキさんのこと |
「ああ、またこの二月の月かきた、ほんとうにこの二月とゆ月か、いやな月こいをいパいになきたい、どこにいてもなかれない、あーてもラチオてしこすたしかる、あーなみたかてる、めかねかくもる」(原文)これは、小林多喜二の母セキさんが亡くなった後、遺品の中から見つかった紙片に書かれていたといいます。多喜二に手紙を書きたい一心で字を覚え、たどたどしい字で書かれています。毎年2月になると、わが子への断ちがたい思いがよみがえる母親の言葉は、誰の胸をも打たずにはいられません。 2月20日は多喜二が治安維持法下で特高警察によって命を奪われてから88周年です。「杉並・中野・渋谷第33回多喜二祭」が、コロナ対策を取りながら開催されました。何を話すか悩みに悩んで、私は、多喜二の作品やその生き方に触れ、何を受け継ぐのか話しました。 亡くなった夫から、多喜二の母セキさんを訪ね、入党をすすめた経験を聞き、驚いたことがありました。「こんなばあさんが入って若い人が元気になるならいいよ」と、申込書に「小林セキ」と名前だけ書いて宙を仰ぎ「天国に行ったらあんちゃんなんて言うかな」と言ってフッと微笑んだといいます。 「多喜二が命がけで守った党に入ることで、すこしでも近づけるように思ったのかもしれない」。今、多喜二が生きていたら、きっと現在を迫力満点に書いたに違いない。命がけでつないできた多喜二の挑戦を、いまこそ成し遂げるときです。 |
2021年2月1日 市民と野党の共同で政権交代を |
北海道「市民と野党のシンポジウム」に東京からオンラインで参加しました。予行演習がなかったので不安でしたが、つながってホットしました。 あいさつでは、国会がはじまり二週間、衆参でおこなわれた第3次補正予算の議論、新型コロナ特措法等の論戦を紹介しました。第3次補正予算案は、GoToなど急ぐ必要のない予算を撤回し、医療の強化、検査の徹底、事業や雇用、生活困窮者の支援などを抜本的に強化するよう野党が共同で組替え動議を提出しましたが、自民、公明、維新により否決されました。 新型コロナ特措法・感染症法改定案でも野党が共同して罰則規定の撤回を要求、罰則規定の刑事罰を削除せざるを得なくなりました。政府の審議会で反対・慎重の意見が多かったのに、菅政権は「おおむね賛成」などと法案を提出したこと自体問題です。安倍前政権以来、ゴマカシ体質は変わっていません。 さて、重要なのが4月に行われる北海道2区の補欠選挙です。吉川貴盛元農水相が大手鶏卵会社から裏金を受け取り、議員を辞職したために行われますが、自民は候補をたてられません。なぜ、裏金を受け取ったのか、行政をゆがめたのではないか。真相を明らかにすべきです。 安倍前政権以来、「政治とカネ」の問題があとを立ちません。政治の私物化、カネにまみれた政治を終わらせるために、市民と野党の共同で政権交代をめざします。リモート、オンラインも活用して対話を広げましょう。 |
2021年1月11日 困っている人に寄り添う |
日本列島に寒波が押し寄せ厳しく冷え込み、コロナ禍で例年にない年末年始です。元旦は衆議院比例予定候補の畠山和也さん、伊藤りち子さんと白石区の白石神社前、清田区の厚別神社前での街頭宣伝からスタートしました。 仕事初めの4日は、札幌駅前で朝宣伝。新春の諸行事が中止になる中、感染への細心の注意をはらいながら、団体訪問を行いました。コロナの影響が大きい観光・旅行業の(株)旅システムでは、国の支援策や経営状況、要望等をお聞きしました。同業者8社で持続化給付金の再給付、雇用調整助成金のコロナ特例の延長・増額等を求めるアピールを発表するといいます。 北海道の種の会の皆さんが、遠方から駆けつけてくださり、昨年の種苗法改正案の論戦と運動、今後の課題について意見交換、今後に生かします。 北海道難病連センターでは、昨年「保健文化賞」(保健・福祉分野で顕著な実績を残した人に贈られる)を受賞されたお祝いを述べ、増田靖子代表と意見交換しました。「経済は、後から取り戻せても、人の命はもとに戻りません」という言葉が胸に残ります。新婦人、農民連、民医連、道労連等は、困っている人たちに寄り添い、連帯し支えあう活動に取り組んでいます。前に向かい打開しようとする姿に胸が熱くなります。いよいよ1月22日に核兵器禁止条約が発効され、核兵器は違法化されます。今年初の「6の日」行動に参加し、日本で署名・批准を実現させようと訴えました。 |
2021年1月1日 政治を転換する年に |
新年おめでとうございます。昨年は新型コロナ禍の困難な中でも、歩みを止めずリモート会議や電話等で大奮闘されたことに、敬意を表します。今年は政治を転換する年です。 市民と野党の共闘と比例50万票で議席を奪還し政権交代を? 一人親家庭への支援、少人数学級の早期実現、消費税5%減税などの取り組みをさらに広げ、コロナからいのちと暮らしを守りましょう。核兵器禁止条約の発効の年、非核の政府をつくりましょう。 |
2020年12月7日 今こそ共産党の頑張り時 |
国会閉会後の12月5日(土)、札幌市内で畠山和也前衆議院議員、平岡だいすけ衆議院2区予定候補とともに国会報告街頭宣伝を行いました。 私は「桜を見る会」学術会議、種苗法改悪案などの国会報告を行うとともに、来たるべき総選挙での支持を訴えました。 畠山和也さんは、コロナ感染拡大が続く中、団体訪問を重ね深刻な状況や要望が寄せられていることを紹介、今政治がやるべきことは新型コロナ対策だと訴えました。 平岡だいすけさんは、「政治と金」問題で元農水相と同じ2区の候補者として、小選挙区のたたかいでも金権政治にしっかり審判を下してほしいと訴えました。 通りすがりの若者が拳を握り、「自民党政治は終わらせてください」と言い、年配の男性は、「今こそ共産党の頑張り時、野党共闘を主導して政治を変えてほしい」と声がかけられるなど、党への熱い期待を感じました。 コロナ対策の一番は命を守ること、病院や介護施設でのクラスターの発生が続いています。医療崩壊を防ぐためにも、医療機関への損失補てんや人的支援は待ったなしです。 年末年始の行事などが軒並み中止や規模縮小になりました。札幌市からは、恒例の「初せり式を市場関係者のみで行うことにした」との知らせも届きました。 「国会を止めるな!」、閉会になりましたが、野党合同のヒヤリングや畜産物価格を審議する農林水産委員会が行われます。現場の要求を反映させ、対策が現場に届くように頑張ります。 |
2020年11月16日 総選挙勝利を |
いつあってもおかしくない解散総選挙、全国遊説で久しぶりに埼玉県川越市の街頭演説会に参加しました。 南川越駅は東武線とJRの乗り換えで人の流れが多いところです。新型コロナ感染防止対策をとりながら、後援会のみなさんが集まってくれました。比例代表候補で国対委員長代理の塩川鉄也衆議院議員、茨城県で水戸市議、茨城県議を40年間にわたり務めた大内久美子比例候補、小選挙区14区候補者の田村つとむさんと訴えました。 塩川議員は、日本学術会議などの論戦とともに、消費税減税への世論の高まりが与野党を超えた動きに変化していると紹介し、減税を実現させようと訴えると、若い女性が大きく手を振りながら通り過ぎるなど、期待を感じました。 私は、農産物の種を米国大企業に委ねることにつながる種苗法改定案が衆院で短時間の質疑で採決されようとしていると告発。同時に、市民と野党の共闘で政治は変えられるとし、埼玉では大野元裕県知事を誕生させ、沖縄では、「オール沖縄」で米軍基地押しつけに反対する翁長雄志知事と玉城デニー知事を生み出し、岩手県でも野党が共闘して県民の立場の達増拓也知事を再選させました。今度は政権交代を、そのために、北関東比例で塩川鉄也さん、梅村さえこさん、大内久美子さんを押し上げようと訴えました。 宣伝には、国会で一緒に活動した元秘書さんも参加してくれ、久しぶりに再会し、選挙での勝利を誓い合いました。 |
2020年10月28日 核兵器は「終わりの始まり」 |
新たなうねりです。25日ホンジュラスが核兵器禁止条約を批准し遂に50か国に。来年1月22日に条約が発効します。思わず「バンザーイ!」と叫びました。2017年に国連で採択されて以来、各国の努力が重ねられてきた結果です。被爆者のみなさんと市民団体の粘り強い取り組みが世界の人々の心を動かしてきたことは間違いありません。 私は20代に初めて広島を訪ね原爆ドーム、原爆記念館、そして被爆者の方からお話をうかがう機会がありました。「ピカッと光り一瞬目の前が真っ暗になり、気が付くと家から100メートルくらい離れたところに吹き飛ばされていた。家の下敷きになったお姉さんを助けようと必死に頑張ったけれど、小学生の力ではどうにもできず、火の手が迫り助け出すことが出来なかった。今も自分の心にトゲのようにささっている」、と泣きながら聞いたことを思い出します。 被爆者にとって被爆の実相を語ることは、本当につらいと思います。でもつらい記憶をあえて思い起こし、多くの人に二度と被爆者を生まないように訴え続けてきたのです。 今こそ、サーロ節子さんの言う核兵器の「終わりの始まり」への歩みを進めましょう。唯一の被爆国でありながら批准する意思を持たない日本政府を市民と野党の共同で一日も早く転換しましょう。 臨時国会が始まりました。安倍政権の継承をかかげ、国民に「自助」を求める菅政権。市民と野党の共闘を発展させ政権交代を目指します。 |
2020年10月5日 政府の責任で米価緊急対策を |
菅政権の特徴があらわになる問題が出てきました。日本学術会議への人事介入です。学術会議が提案した新会員のうち6名が菅義偉総理によって何の説明もなしに任命を拒否されたのです。意に沿わないからと拒否する。学問の自由を踏みにじる暴挙であり決して看過できません。これが安倍政権継承の本質です。 10月は収穫の秋。喜びはひとしおですが、今年はコロナ禍で様々な影響が出ています。農民連や全国食健連は1日、農林水産省前で米価暴落阻止集会を行いました。「コメつくってメシ食えない!」の横断幕。米価暴落で生産費がまかなえず赤字になるのです。作柄の良し悪しで米の価格が乱高下しないように生産調整してきましたが、安倍政権が減反政策と所得補償を廃止しました。新型コロナ感染症の拡大で外食需要が落ち込み行き場を失ったコメが在庫として積み上がりました。政府が備蓄用として市場から隔離するなど、責任を持って対応してほしいという農家の訴えは当然です。「コメつくってメシ食える」緊急対策が必要です。 9月には種苗法の調査で茨城県つくば市の農研機構と笠間市の県生物工学研究所を訪問し、種の研究・開発について説明をうけました。収量・品質に優れる作物品種は長年の研究で開発されます。新たな品種登録の出願の審査も行っています。貴重な遺伝資源を次世代に引き継ぐことや育種の力は農家の知恵と努力が欠かせないことを学びました。 |
2020年9月14日 震災、林業、種作りのこと |
胆振東部地震の被災から2年目、9月5日は厚真町で献花し、鵡川町、安平町の仮設住宅を訪問しました。その後、液状化で宅地被害を受けた清田区に向かい要望等をお聞きました。2年間、被災した皆さんの要望を聞き解決するために、頑張ってこられた地方議員の皆さん。苦難を解決するために私もともに頑張ります。 翌日は、札幌市手稲区で自伐型林業の皆さんから、作業中の山を見せていただきながら自伐型林業の取り組みを学びました。札幌市に出没するクマが話題に、クマを山に戻すためにも人が山を手入れすることが重要であるとの意見で一致しました。 三日後の9日は、種苗法についての調査のため羽田から旭川に飛び、滝川市で北空知農民連の皆さんとの意見交換。翌日は「ヒマワリの里」北竜町まで移動し、北海道「種の会」の久田徳二会長や元北竜町農協組合長の黄倉良二顧問と合流。九州から駆けつけた田村貴昭衆院議員と私、畠山和也前衆院議員が参加して種苗法の改正や種作りについて話をお聞きしました。なんといっても「幻の黒大豆」と呼ばれた「黒千石」の原種を発見し、復活に至る努力を重ねられてきたお話には深い感銘を受けました。当麻町では有機農法と種について聞きました。有機は、まさに自家採取、自家増殖によって成り立ってきただけに法改正による影響がでます。自家増殖によって農家は地域にあった種を作ってきました。環境に優しい農業の多様性を崩してはなりません。 |
2020年8月24日 政治を変える力に |
「青年が入党申込書を持ってきてくれました」と仙台からメールが。先日、訴えた時は「前向きに考えて結論を出します」と申込書を持ち帰った青年です。心から嬉しい。踏み出しにはいろいろな考えやキッカケがあります。北海道十勝地方で「つどい」に参加しました。ある男性は選挙に行っても政治は応えてくれないと憤りを感じながら、いろいろ学びたいと「つどい」に参加してくれました。家族もあると悩んでいると地域支部の皆さんが自分たちの活動を紹介し丁寧に答えると決断してくださいました。心が通い合う喜びの瞬間です。ともに政治を変える力になっていただけること、間違いありません。 19日から漁業と領土問題で根室市、種苗法改正で十勝地方をまわりました。芽室町にある国の農業研究センターを訪れ、北海道にあった種の開発についての説明を受けました。テンサイ(ビート)は日本の砂糖生産の80%を占め輪作作物としても欠かせず、雇用創出にとっても重要な役割を担っています。病害虫の発生に苦しむ農家の負担を減らし生産を助けるためのバレイショや豆類、小麦などの開発の大切さを学びました。 十勝農業協同組合連合会と意見交換し、農民連の皆さんと懇談しました。公共が担ってきた種苗の開発が企業の儲け口になってはいけない。農家の生産の支えになっている「自家採種」の権利は守られなければなりません。 |
2020年7月27日 石黒さんの功績 |
農民連食品分析センター初代所長を担われた石黒昌孝さんが亡くなられました。心から哀悼の意を表します。石黒さんは、横浜や東京の税関の分析官をされ、全国税関労働組合委員長もされました。 退職後、分析センターの所長として、日本の農業、食の安全・安心を守る運動に身を投じ、自民党政府の輸入自由化路線のもと、大量の農畜産物の検疫体制の不十分さを指摘されました。 思い出すのが2001年12月に農民連の分析センターがいち早く輸入冷凍野菜の検査を行い、中国からの冷凍ホウレンソウから日本基準値(0.001PPM)の9倍もの農薬(クロルピリホス)の検出結果を公表したことです。それがきっかけで、厚生労働省が輸入冷凍野菜の検査を行わざるを得なくなりました。他にも、ミニマムアクセス米の事故米の不正流通問題、中国からの毒入り輸入餃子による中毒問題など、食の安全への信頼を損なう問題が繰り返される中、科学的な分析とデータが世論を動かしました。 最近では、輸入小麦を原料に使った学校給食のパンからグリホサート(残留農薬)が検出された問題は、私も分析センターのデータと協力を得て国会で質問し大きな反響がありました。学校給食に輸入小麦を使わせない運動、国内でグリホサートを使用しない動きが広がっています。石黒さんの功績はこれからも生き続けると確信します。 |
2020年7月6日 14団体、困難を打開する取り組みが |
新型コロナ禍で移動できず、3か月ぶりに札幌で街頭宣伝。畠山和也前衆院議員、岩渕友参院議員とマイクを握りました。北海道知事は2月27日に国に先立って「緊急事態宣言」を出し、その後、国も宣言を出したので、北海道は長期間の「自粛」を余儀なくされました。道生連、中小企業家同友会、道労連、農民連、民医連、新婦人、高教組、道教組、自由法曹団、北商連、北農中央会や生協連、札幌市医師会、女のすぺーす・おんの14団体から要望を聞きました。どの団体からも暮らしや経営などの深刻な実態が語られました。 北農中央会では、退任した飛田稔章前会長と新任の小野寺俊幸会長と懇談。飛田氏は「会長の間、自給率が上がらなかった事が心残りだ。これが日本政府の弱さだ、食と農を守れる国にしてほしい」と言われ、小野寺氏は「農村で"ゆりかごから墓場まで"支えているのが協同組合と厚生病院だ。新型コロナの患者を受け入れた病院もそうでない病院も赤字だ。国が責任をもって支援をしてほしい」と訴えられました。どの団体も困難を打開する取り組みをしています。国会閉会中審査で取りあげたい。 7月5日の東京都知事選挙、宇都宮健児さんは勝利できませんでしたが、大健闘されました。「人々のいのちとくらし、人権を守るために働いてきた弁護士宇都宮さんを都知事に」と市民・野党の共闘が発展しました。コロナ対策への財源の根拠を示しての論戦は、今後の闘いへの財産です。 |
2020年6月15日 国立八雲病院の患者移送計画撤回を |
「新型コロナウィルス感染症拡大の中で、ただでさえリスクが高い筋ジストロフィー症や重症心身障害児者の方々を、感染リスクが高い地域へ広域移送を強いる事は、いのちに係わる問題であり、国立八雲病院の患者搬送計画はコロナ終息まで延期するべき」、全日本国立医療労働組合・北海道地方協議会、八雲支部のみなさんが、厚生労働省、国立病院機構に申し入れを行ってきました。ところが国立病院機構は聞く耳を持ちません。計画通り6月23日からの移送リハーサル、および8月中旬の本移送を進めるというのです。 世界でいのちの格差が問題になり、医療制度の見直しが迫られています。日本でも公立・公的病院の再編統合計画を撤回すべきです。そんな時に政府と機構は患者、医療従事者の訴えを切り捨てるのでしょうか。 政府の緊急事態宣言は解除されたとはいえ、コロナの感染は治まっていません。ワクチンや治療薬もない中で次の波への備え、不足している医療体制、検査体制を整える時です。医師や看護師、医療従事者が必死に奮闘しているのに、受け入れ先である北海道医療センターでコロナ感染が発生しました。北海道がんセンターでも4月下旬のクラスター発生、その対応に追われました。 こんな時に、移送計画を「予定通り行う」、とんでもないことです。厚生労働省と国立病院機構の無責任さが問われます。コロナ感染防止、終息にこそ全力を挙げるべきです。移送計画は断固撤回と言いたい。 |
2020年5月25日 安倍総理は辞めるべき |
2015年、国会を何万人もの人々が取り巻き、「憲法壊すな!安倍はやめろ!野党は共闘!」とのコールが響いた安保法制に反対するたたかいも、すごかったですが、今回の検察庁法改悪に反対する市民、国民のたたかいも、経験した事のない大きな変化だと思います。 新型コロナ感染症で、人々が集まれない中、ツイッターデモで反対世論が広がり、あっという間に何百万人規模へ。ついに政府は今国会での改悪案の強行をあきらめました。しかも、けしからん事に安倍総理が検事総長にしようと思っていた黒川弘務氏が緊急事態宣言のさなかに賭けマージャンをマスコミ記者とやっていたのです。 閣議決定までして黒川氏の定年を延長した安倍政権の責任は重大です。「責任は私にある」といいながら一度として責任をとらない安倍総理は辞めるべきです。 先週18日の決算委員会で質問しました。札幌市手稲区金山地区と厚別区山本地区が、新幹線トンネル工事の有害残土置き場の候補地にあがっています。住民の強い反発が広がり2万筆を超える署名が集まっています。過去にも鉱毒が流れ出した金山の経験や、すでにゴミ処理や地下鉄残土も受け入れてきた山本の経験から「今度は毒か」と反対する住民の声を紹介し「受け入れのための事前調査はやめるべき」と質問しました。赤羽国土交通大臣が、「地元のご理解がない中、調査は困難だ」と認識を示した事を、今後の取り組みに生かしたい。 |
2020年4月27日 いのち、生活を最優先に |
女優の岡江久美子さんが、新型コロナの感染で亡くなられました。朝の顔として、親近感を感じられる好きな女優さんの一人でしたので、衝撃を受けました。ご冥福をお祈り申し上げます。免疫が弱まっていると急激に症状が悪化し死に至る恐怖、世の中全体の緊張が続いています。 5月連休も不要な外出は避けるように呼びかけられ、私たち国会議員も県を越えての移動は控えています。4月は私も北海道に戻れていません。 そんな中、電話やメールでの悩みや相談が寄せられています。長距離バスの運転手が事実上の解雇になり、生活費のめどがないと。生活保護を受けている方は一律10万円給付が対象外にされるのではないか。マスクが2枚届いたが5人家族でどうするのか。農産物の納入先がなくなり在庫が積みあがり、価格下落で収入が減った等々、関係省庁に問い合わせて、応えたり、質問した内容は議事録を送るようにしています。電話で様子を聞きながら「しんぶん赤旗」の購読も呼びかけています。「読むことで応援できるなら」と、励まされることもありました。友人に「元気?」と聞くと、今までため込んでいた思いを、一気に話し続け、気が付くと一時間を超えていたなど、ストレスを抱えていることも感じます。 4月末は、ゴタゴタ続きで遅れた新型コロナ対策の補正予算案の審議が行われます。いのち、生活を最優先にした提案を行いながら、迅速に現場に届き、希望につながるように取り組みます。 |
2020年4月6日 スピード感ある支援策を |
新型コロナ感染対策について、3月25日予算委員会、4月2日の農林水産委員会で質問しました。北海道では「緊急事態宣言」直後の2日間で1500件キャンセルが出て観光業、バス業界が、窮地に立たされています。学校給食が中止になり納入業者、生産者への支援策が出ましたが混乱が続いています。生の声を紹介しスピード感のある支援策を求めました。 東京は感染者が急増し国会要請行動や集会中止が広がっています。政府の担当者を呼んで行うレクチャーは、一定の間隔を空けて風通しをよくして行っています。農林水産委員会などの委員会も議員同士の間隔をあけたり、広い部屋で行うなど工夫が始まっています。 安倍政権は、首相の判断で行った全国一斉休校に続き、「アベノマスク」の愚策ぶりに批判が出ていますが、日本共産党は、「医療崩壊阻止のため、緊急の病床確保の財政的補償」を提案するとともに、野党協議会に、自粛要請と補償を一体に四点を提起し、苦境に陥っている事業者・個人に感染防止対策として思い切った支援に踏み出すなどで議論を始めています。国民の苦難を解決するための実効性があり有効な対策を求めていくことが大事です。 3月末、札幌市内で支部の皆さんと一緒に「コロナで、お困りごとはありませんか」と訪問した先で、私が初めて働いた職場で同僚だったご夫婦に、数十年ぶりに再会することが出来、感激しました。連れて行って下さった支部の皆さんにも感謝です。 |
2020年3月16日 不安にこたえる具体策と体制強化を |
新型コロナウィルス感染症に対して、北海道知事が出した「緊急事態宣言」に加え、安倍晋三首相が突如、学校のいっせい休校を要請したことで国民生活は混乱しています。人の移動も物流も抑制され、国民生活への影響、経済的な影響が日を追うほどに深刻になっています。 10日に政府は「緊急対応策第2弾」を出しました。12日には早速、日本共産党北海道委員会新型コロナウィルス対策本部長の畠山和也前衆議院議員が上京し、政府8省に北海道の切迫感を伝え、不安にこたえる具体策や相談窓口の体制強化を求めました。 14日には畠山和也対策本部長とともに、2月末に訪ねたバス事業者を再度訪問し、国の「第2弾」の対策を届け、急場をしのげるかどうか見通しを聞いたところ、政府の現地説明が始まりつつあるけれど、必ずしも正確に徹底されていないこともわかりました。特別貸付と利子補給制度を併用することで実質的な無利子化が実施されると伝えると、それは使えると思う。 しかし、融資は返さなければいけない。いつ仕事が再開できるか見通しがつかなければ、返せる見込みがない。雇用調整助成金は、手続きが煩雑で、申請してもすぐ出ない場合、その間のつなぎの資金が必要だと言われました。同じ話は、その後訪問した中小企業家同友会、北商連、道労連でも出されました。「一社もつぶさない覚悟」「この事態に乗じた解雇を許さない」決意で頑張る皆さんと力を合わせて取り組みます。 |
2020年2月24日 被災の困難乗り越えて |
参院復興特別委員会の派遣で宮城県の亘理町と山元町のいちご団地をたずねました。 9年前の震災直後に訪問したことがよみがえります。津波で惨憺たる状況、農家は避難生活を余儀なくされました。農協では、「若い担い手が増え、これからというときだった。一個食べたら、もう一個食べたくなるいちごを目指し?もういっこ″とネーミングした。希望をもって営農できるよう再開したい」と訴えられました。 津波でガチガチに固まった土砂を取り除くのに時間がかかります。地面から高く上げた水耕栽培を支援できないかと質問しました。翌年、可能になったと農水省からの知らせがきました。前に一歩すすみました。 あれから9年経ったいちご団地のいまの姿を聞きました。山元町のいちご栽培を手掛けるIさんは、ITの仕事をやめて故郷に戻り、幼なじみのHさん、イチゴづくり40年の農家のHさんと法人を立ち上げいちご栽培に取り組んでいます。 亘理町のイチゴ農家のMさんは、震災後に北海道伊達市に移住し、北海道の気候に合ういちご「すずあかね」の栽培に成功したと言うことです。困難な時に温かく受け入れてくれた地域の皆さんに支えられた。その恩返しに後進の指導に当たった、と。いまは両親のいる故郷、亘理に戻って頑張る決意をしたことを知りました。やり方は違うけれど、困難を乗り越える努力に学ばされます。災害で被災した方々が、前に向かえるように役だちたいと思います。 |
2020年2月3日 国会論戦と活発なたたかい |
政府の施政方針演説を受け、代表質問、補正予算の質疑が始まりました。野党は「桜を見る会」「IRカジノ疑惑」「自衛隊の中東派遣」問題などを追及。安倍総理は、ごまかし逃げようとしていた問題を引き戻され、新たな問題も発覚したため支離滅裂な答弁をくり返します。「(桜を見る会への)参加者を幅広く募ったが募集はしていない」との答弁はあきれるばかり。カジノ疑惑でも事業者から金を受け取り収賄罪で逮捕されるような人物をなぜ任命したのかと問われ、「専門性や・・総合的に判断」などと答え失笑が起きました。政権に固執する安倍総理には理屈も道理もなく、あるのはウソとごまかしだけです。 国会論戦と相まって各分野のたたかいも活発です。 春闘共闘・大幅賃上げへの決起集会、辺野古新基地建設ノー、オスプレイ配備撤回を求める院内集会、「ゲノム編集食品・作物の規制と表示を求める」署名は44万7725筆を提出。じん肺新春の集いでは、新北海道石炭じん肺5陣の解決報告とすべてのじん肺根絶への決意。家族農業プラットホーム・ジャパン院内集会では「新食料・農業・農村基本計画」への提案が。千葉県で行われた沿岸漁民の新春の集いでは、新漁業法の問題点と現在の課題を確認し、政治への働きかけを意思統一しました。 京都市長選の結果は、残念だったけれど、出口調査で18歳、19歳の中では福山和人さんがリード。次への希望につながります。 |
2020年1月13日 国民のためのまっとうな政治へ |
2020年がスタートしました。昨年の1月は足を骨折したため、毎年続けていた元旦宣伝に参加できませんでした。参議院選挙の年なのに歯がゆい思いで過ごしました。 今年は、元旦から宣伝や新年交礼会、党の旗開き、札幌市中央卸売市場の初競りや、各地で行われた新春のつどいなどに参加し、皆さんの思い、願いを聞くことが出来ました。 石狩市の新年交礼会では、各党がそろって挨拶をしました。私は「北海道は本格的な冬ですが、国会はまだ桜が散っていません。「桜を見る会」では政治の私物化とモラル崩壊が明らかになりました。政治はだれのためにあるのでしょう。国民のために行われるべき政治を私物化してはいけません。力を合わせてまっとうな政治に変えていきたい」とあいさつしました。テーブルを回って行くと、「桜を見る会にしても、カジノ疑惑にしても、我々を何だと思っているのか、国民を馬鹿にしているとしか思えない。徹底して追求してほしい」と声をかけられました。 小樽の後援会の新春のつどいでは、診療所の医師が、銃弾に倒れた中村哲医師の偉業に触れ「海外への自衛隊派遣がかえって海外にいる日本人のいのちを危険にさらすことになる」と語っていたことを紹介し、自衛隊派遣阻止、9条改憲阻止を呼びかけました。 党大会が終われば、20日から、国会が始まります。市民と野党の共同で安倍政権を退陣に追い込み、新しい政治への道を開きましょう。 |
2019年12月9日 最悪の安倍政権 |
疑惑を隠したい安倍政権と疑惑究明を求める野党との綱引きが続いたまま臨時国会(第200回国会)が閉会日を迎えました。 安倍政権のモラル破壊、税金と公文書の私物化は歴代自民党政権でも最悪です。公明党は最悪の政権を支えています。 国会審議も真摯に議論する姿勢は見られません。教員の変形労働制の導入や日米貿易協定の国会批准など、重要法案の審議でも、審議の前提となる、資料、情報も出さず、採決を強行するという議会運営をめぐっても、安倍政権の異常さを浮き彫りにしました。 7日に憲法とくらしちかほ実行委員会が、札幌地下街歩道で開催した「憲法とくらしちかほフェス」に参加しました。さっそく質問が出されました。公立学校の教員に1年単位の変形労働時間制を適応できるようにする法律案は、そもそも、「恒常的な残業がないこと」が前提であり、現実の教員の労働実態が、時間外勤務を「自主的勤務」として残業代も払われていない事実、時間外労働が発生している学校では、本制度を導入する前提を欠くと、現場からも反対の声が上がっているにもかかわらず、これを数の力で強行した。また、日米貿易協定も「ウィンウィンの合意」などではなく、日本の側の一方的譲歩で、農業を犠牲にし、経済主権も投げ捨てる安倍政権のアメリカいいなりの政治姿勢に、怒りの声が上がりました。安倍政権はが、数の力で通したと思っても、国民の抵抗をとどめることはできません。 |
2019年11月18日 モラル破壊の安倍内閣退陣に |
国会会期末までは残り1か月を切りました。「桜を見る会」の話題が沸騰しています。10月に公職選挙法違反の疑いで法務大臣、経済産業大臣が辞任。任命責任はあると言いながら責任を取らない安倍総理。疑惑の幕引きを図ろうとした予算委員会で、今度は総理の疑惑が発覚。赤旗の調査を元に日本共産党の田村智子参院議員が追求しました。一言で言えば、公的行事の私物化、税金の私物化が問われています。 安倍総理になって、「桜を見る会」の参加者数が年々増加し、支出がどんどん増えつづけて、かかった税金は予算額の3倍にもなっていました。各界で「功労・功績のある方」を各府省が推薦するといいながら、総理の後援会員を山口から約800人も招待、しかも、前日には高級ホテルで前夜祭を開いていました。安倍事務所がとりまとめていながら「関与していない」ではすまされません。森友・加計問題でも問われた安倍総理の政治の私物化、お友達に優遇する政治が、またしてもやられていました。安倍総理自らの疑惑にもふたをして逃げようとする態度に、「許せない。安倍さんをやめさせて!」と怒りが沸騰しています。モラル破壊の安倍内閣を退陣に追い込もうではありませんか。 先週は、北海道の各地から、医療関係の皆さんが要請に来られました。いのちと向き合う現場で、医師不足、看護師不足の解決、待遇改善への切実な要請の訴えに、真摯に応えられる政治への転換がいよいよ必要です。 |
2019年10月7日 日米貿易協定は中止せよ |
10月4日から第200臨時国会が開会しました。さっそく、総がかり実行委員会などの皆さんが、国会に詰めかけ、消費税増税を許すな、改憲阻止、日米貿易協定は中止せよなど、悪政を押し付ける安倍政権打倒を呼びかける行動を行いました。 安倍晋三首相は所信表明演説で国民の関心事には答えず、相変わらず自分の都合に良いところだけを切り取って演説、ウソと開き直り押しつけの連続に終始しました。 「65歳を超えて働きたいと8割が願っている、70歳まで就業機会を確保する」と言うけれど、年金が減らされて生活するために働かざるを得ない事実にはふれません。 「日米貿易協定は双方にウィンウィンとなる合意だ」と言うけれど、牛肉、豚肉の関税は、TPP11加盟国に遅れないように関税率をTPP以上に一気に引き下げ、「コメは除外した」と言うけれど、WTO枠の輸入米の運用を見直してSBS米を6万トンにすることは生きています。トランプ大統領は、首脳会談の場にカーボーイハットの農家を招いて「アメリカの農業の巨大な勝利だ」だと言いました。安倍首相はウィンウィンなどと開き直りますが、実態は、アメリカの圧力に屈して一方的に譲歩したとしか言いようがありません。 在日米商工会議所の会長は「今回は第一段階に過ぎない」と述べましたが、日米共同声明で、日米FTAに道を開いたことは重大です。市民と野党の共闘で、こんな協定やめよ!、の声を広げましょう。 |
2019年9月17日 安倍政権一日も早く終わらせよう |
「司法がまた、善良な漁民と国民に対して一筋の希望を与えてくれたと思っています」。 「よみがえれ!有明訴訟」原告団の発言です。 ムダな公共事業である長崎県の諫早湾干拓事業。「ギロチン」と呼ばれた潮受け堤防のテレビ画像がよみがえります。堤防が出来て漁業被害に苦しみ漁業者は開門を求める裁判を起こし、2010年に福岡高裁は開門を命じる判決を出しました。当時、民主党政権が受け入れたため判決は確定しました。 ところが、政権に復帰した安倍政権は、堤防の開門義務を放棄すると表明し、福岡高裁は2010年の確定判決を無力化する不当判決を出したのです。 最高裁は13日、「開門しない」とした福岡高裁判決を破棄し差し戻しを命じました。 確定判決を無力化した判決を「司法による司法の否定だ」と激しく非難した馬奈木団長も、「かろうじて司法の信頼が保たれた」と述べました。一筋の希望が見えた瞬間です。 開門したくない安倍政権は、最高裁まで争いたいと言いました。最高裁で国の主張が認められなかった以上、開門判決を完全履行すべきです。 話は変わって、北海道の諸団体を訪問し、課題と要求を聞きながら意見交換しました。目の前に迫った消費税増税への怒り、社会保障切り捨ての深刻な実態、大学入試のための英語検定を導入するから予約金3,000円を払えと言う文科省、高校生に怒りと不安が広がっています。とんでもない安倍政権は一日も早く終わらせましょう。 |
2019年8月26日 「多年草展」感謝を込めて |
「多年草」展が開かれました。母校の工芸美術科・日本画コースの同窓生が開催した絵画展で、私も出品しオープニングの会に顔を出しました。 1期生から33期生まで35人が出展しました。30回目の開催の節目に、私にも出展の声をかけていただき、悩みましたが出展することができました。 オープニングの会では、初めて会う先輩や後輩もいました。ひとりひとりが作品紹介をかねて自己紹介。それぞれの人生があり、プロもいれば、病気をして、しばらくぶりに筆を執った人もいました。いろんな思いを抱えながらの「多年草」展だと実感しました。 今年、私は参議院選挙の候補者です。絵を描く時間が取れるか集中できるか、断ろうか迷っていました。同期生が時間のない私を察して、パネルに下塗りをして届けてくれました。う〜ん。これに答えないわけにいかない。時間を駆使して少しずつ描き始め、最後の仕上げは選挙が終わった8月。なんとか間に合わせることができました。オープニングの会では「ずっと応援しているのよ」と声をかけてくださった先輩など貴重な出会いがありました。恩師のアドバイスにも感謝です。やっぱり、出展してよかった。これからも続けていきたいと思います。もう一つの感謝があります。北海道比例ブロック事務所で活動を支えてくださったAさんが退職されました。民青で活動していた頃から、頼りになる先輩です。これからも形は違うけど関われたら幸いです。 |
2019年7月29日 引き続き安倍政権退陣へ |
参議院選挙で選挙区、比例区とも大激戦の中で、最後まで勝利のために力を尽くしてくださったみなさんに心から感謝を申し上げます。私は比例代表選挙で四選を果たすことができ貴重な議席をつなぐことができました。比例で現有議席5人から4人に減らし、北海道選挙区で畠山和也さんを、押し上げられなかった悔しさを必ず次の勝利につなげます。 安倍政権による9条改憲阻止、消費税増税中止、日米FTA交渉中止をはじめ、JR北海道の廃線を許さないたたかいなどを国民と連携して取り組みます。選挙の中で訴えてきた、「くらしの希望の三つの提案」の実現のためにも、道民、国民の窓口となって奮闘する決意です。 23、24日は北海道、札幌市内の主な団体をはたやま和也さんと挨拶に回りました。25、26日は、東北6県を回り選挙の結果と、今後の決意を語りました。 どこでも「ひやひやしたけど、当選できて本当に良かった」「さっそく、国会へ要請に行くからね」など、温かい激励の声に接し、握手をしながら、議席を獲得できたことの重みを痛感しました。 東北では4選挙区で野党統一候補が勝利しました。安倍政権が重点地域に位置付け、人も金も集中してもなお勝てず、改憲勢力3分の2を崩したことも大きな確信です。 北海道は2017年の総選挙から押し返し、得票で27万台へ押し上げたことは、次への足掛かりとなるものです。安倍政権退陣へ、引き続き頑張りましょう。 |
2019年6月17日 決起集会、演説会へとかけ歩き |
北海道での青年の集いから始まり、岩見沢市で党と後援会の決起集会、滝川市演説会に。翌日は室蘭市での党と後援会の決起集会、苫小牧市での演説会へと、まさにかけ歩きました。空知地域(岩見沢市周辺)も室蘭、苫小牧も、30代の頃、旧衆議院4区候補者として、お世話になった地域です。「会いに来たよ」、と、たくさんの懐かしい人と握手を交わすことができ、胸がいっぱいになりました。先の統一地方選挙をたたかった思いを胸に、教訓を生かし、いよいよ安倍政権を退陣に追い込む連続選挙、参議院選挙で勝ちぬこうと、力いっぱい訴えました。 青年の集いでは、若者憲法100人アンケートの結果が紹介されました。憲法9条について「変えるべきでない、どちらかといえば変えるべきでない」が64%。その理由は、「戦争は今後もしてほしくないから」などです。あなたは投票に行きますか?の問いに「75%」が行くと、行かない「22、7%」を大きく上回りました。平和のためにできることがあれば「積極的にやりたい。少しならやりたい」を合わせると「92.7%」です。働き方では、人手不足、長時間労働の改善を求める声などが示されました。集いでは、「くらしに希望をと題した『おにぎりビラ』(通称)を持って、政治は変えられる、いっしょに変えようと話せば必ず伝わります。どれだけの人に伝えきれるかだ」と、強い意気込みが語られました。勝利に向け力を合わせましょう。 |
2019年5月27日 希望を語る |
選挙は「社会は変わる」と言う希望を語ることが大事―批判は、誰でもできるけれど、ではどうしたらいいのか、この政治と社会を変える道はどこにあるのか、これは、日々研究しながら練り上げていかなければなりません。 希望を語るとはどういうことだろう、と話題になりました。ある人は「みんなの願いを前進させるために頑張る私が希望だ、だから私を落としたら希望をなくすよ」言ったら受けた、と。一同爆笑です。でも次の瞬間、うーん!確かに。われわれ日本共産党の存在が希望だ。なぜならば、日本共産党は、国民の苦難をなくすため。どんな悪政の元でも、それを打開するために不屈に全力で頑張り、あきらめない。どうやったら消費税増税を止められるか、貧困と格差をなくせるのか、どうやったら安倍政治を終わらせることができるのか、最も現実的な提案をしているのが我々だと確信をもって、リアルに語ることができるかだ、と。 早速、福島の演説会に参加し、教員のみなさんと話しました。特別支援学級、支援員制度があるけれど、悩みながらやっている。しかし、話し合う場がない。 解決するためにどうするのか。話し合える場を作ることから始まると言います。ひとつ、希望が見えた瞬間です。盛岡では、農協関係者が「自民党ではだめだと思っている人が多い、共産党支持でいいのではないかと、職場で語る」と言われました。社会は変えられると言う希望を語ることが大事です。 |
2019年5月7日 復興を応援する政治の責任を |
5月1日のメーデー、3日の憲法記念日の集会に参加しました。 2日は、気になっていた北海道胆振東部地震の被災地であるむかわ町、安平町、厚真町の三町をはたやま和也参議院選挙区予定候補とともに訪ねました。 むかわ町は、昨年の地震直後に大きな打撃を受けて、倒壊していた建物も、かたづけや建て替えが進み、商店街も仮設店舗で再開するなど、日常を取り戻しつつあります。農協では、震災で破損した穀類や大豆の乾燥調整施設を応急措置で再開していますが、抜本的な対策が必要です。ちょうど春レタスの収穫の時期でした。毎朝4時半から満載のレタスをトラックが出荷貯蔵施設にどんどん運び込んでいます。しかし、10連休で市場に出荷できず、一時冷蔵保管しなければならないというのです。そのために価格がひと箱1500円から1200円に落ちてしまう。若い農家の担い手が増えているだけに、農協も、収入が落ちないように必死で支えようとしています。 地震と停電で、搾乳した生乳を5日間も廃棄せざるを得なかった安平町の酪農家も、山の崩壊によって家ごと土砂の下敷きになり、妻と子、親を失った厚真町の稲作農家の方も、絶望と悲しみを乗り越えて必死に生きる姿を目にしました。直面している課題、新たな課題に迅速に対応し、生活と生業、地域の再建を支援することが必要です。震災から8か月、人々の営み、地域の復興を応援する政治の責任を痛感しました。 |
2019年4月8日 後半戦の勝利に向けて |
北海道の知事、道議、札幌市長、市議選挙が終わりました。うれしかったのは札幌市議選で7人から10人に躍進したことです。札幌市長選挙で、いのち・暮らしが一番の市政実現、消費税の増税中止、国保料引き下げをかかげ現職市長に対峙してたたかった意義は大きいと思います。 与野党一騎打ちで注目された知事選挙で、市民と野党共同の石川ともひろさんは及ばなかったものの、JR北海道の存続、カジノより国保料の引き下げ、TPPなど歯止めなき自由化は許さない、原発のない北海道などを訴えました。道議選で札幌市北区は残念でしたが、札幌市東区、小樽市、旭川市で現有議席を確保しました。道議団が果たしてきた役割、道政の対決点を明確にした訴えは必ず今後に生きると思います。 道議選、市議選をたたかった候補者の皆さん、本当におつかれ様でした。統一地方選挙の前半戦の教訓を生かして、後半戦勝利に向けがんばりましょう。私も候補者のみなさんとともに訴え、強い思いが伝わる訴えに感銘を受けました。演説会場には小・中学校時代の同級生が来てくれ「応援しているよ」と。何十年ぶりでしょうか。うれしくて胸がいっぱいになりました。 安倍政権のもとで、国土交通副大臣がそんたく発言をするなど、目に余る国政の私物化、ゴマカシが続いています。おごれる安倍政権を退陣に追い込むために、後半戦で勝利し、続く参議院選挙で、勝利する決意を新たにしました。 |
2019年3月18日 選挙で審判を |
久しぶりにテレビ入り予算委員会の質問に立ちました。安倍晋三総理との直接対決です。4月にも始まる日米貿易交渉(事実上のFTA)、食料自給率と生産基盤の弱体化、国連家族農業年、JR北海道日高線の問題について質問しました。 過去最高、史上最高を連発し都合のいい数字だけ取り上げて成果を強調する安倍総理が、決して触れない食料自給率と生産基盤弱体化はほぼ最低を更新中です。安倍総理は、生産基盤が「厳しい状況にある」と認めるだけ、食料自給率をあげる回答はありません。 JR北海道は、鉄道廃線計画を地図に示し、焦点となっている日高線の問題を取り上げました。2015年に高波などの被害を受けて不通になっている日高線。早期復旧が求められているのに、今年1月28日に開かれた日高線の沿線7町の町長会議で、北海道の幹部職員がJR北海道の経営陣になりかわり「廃線受入れを条件に、護岸復旧」と発言、怒りをかいました。「こんなやり方おかしくないか、国の方針か」と安倍総理に聞いているのに、石井国交相がしゃしゃり出て長々と答弁。残り三分しかないのでやめてほしいと言ってもやめない。 予算委員会委員長から三度も注意されてもしゃべり続け、「質問妨害やめろ!」とヤジもとびかい議場は騒然。それくらい相手はピリピリしていると思いました。これはまさに知事選をはじめ、統一地方選挙の争点です。道民にアピール・世論にして、選挙で審判を下しましょう。 |
2019年2月25日 道民本位の政治へ転換のチャンス! |
24日、沖縄の辺野古埋め立て新基地建設をめぐる県民投票は、投票率52%を超え、うち72%が反対、知事選で玉城デニー候補が得た得票を超える圧倒的多数が反対を示しました。心から拍手を送りたい。政府は県民の民意を重く受け止め、辺野古埋め立てを中止すべきです。 北海道でも政治的対決軸をめぐる大きな動きがありました。知事選挙で市民と野党の共同の候補者が、石川知裕氏に決まったことです。日本共産党道委員会は、「市民の風・北海道」、立憲民主党、国民民主党、社民党などと協議し、石川氏を正式に推薦し勝利に向け全力をあげてたたかうことを表明しました。 憲法9条改憲反対、貧困と格差をなくし雇用を守る。農林水産業・中小企業を大切に、地域経済を守る。特に焦点となるカジノ誘致反対、鉄路を守る、脱原発について合意し、自身の「公民権停止問題」についても道民に対して反省の言葉が述べられました。 新しい知事を誕生させることができれば、安倍自公政権に従い、道民に苦しみを押しつけてきた自公道政を道民本位の政治に転換するチャンスとなるものです。 2月に入り、各地の集いや道議選必勝区での演説会に参加しました。第24回十勝「食と農のつどい」、札幌市北区女性のつどい、旭川市での演説会、小樽市でのつどいと漁業者との懇談、函館市での医療機関と農協訪問など、まったなしとなった統一地方選での完勝へ、必要な課題達成へ頑張りましょう! |
2019年2月4日 苦難軽減に役立つ論戦に |
1月28日から通常国会が始まりました。統一地方選挙、参議院選挙に直結する国会です。安倍政権を退陣に追い込む論戦が求められます。 またもや不正が発覚しました。毎月勤労統計の不正、雇用保険や労災保険2000万人に被害がおよびます。昨年の賃金の伸び率がかさあげされた、実は実質賃金はマイナスだった可能性も疑われています。それなのに消費税10%増税など、とんでもありません。第三者の調査と言うのも厚生労働省のお手盛りです。ウソと偽り、そんたく政治を許してはなりません。真相解明が求められています。 そんな中2月1日、北海道じん肺勝利報告をかねた新春のつどいに参加しました。北海道住石マテリアルは、原告の訴えを認め賠償を約束、和解しました。原告の皆さんの長年の苦労が実りました。心から喜びたいと思います。この結果を見ることなく亡くなられた19名の方々には、心から敬意を表したいと思います。 2日には日本共産党宮城県委員会が主催した災害シンポジウムに参加し話しました。東日本大震災から間もなく8年になろうとしています。その後も各地で災害が相次ぎました。北海道でも震度7の胆振東部地震とブラックアウト。自然災害と人災は違います。自然災害に備えて被害を減らすために何が必要なのか。考える機会となりました。今も仮設住宅での暮らしを余儀なくされている皆さんの苦難軽減に、役に立つ国会論戦に、力を尽くそうと思いました。 |
2019年1月1日 今こそ新しい政治へ |
新年に孫と書いた書き初めの「志(し)高清(こうせい)遠(えん)」を示し「志を高く、清い心で遠大な理想をもって生きよ」という意味だと三十代の頃、えりもの漁師のKさんに聞かされ、私の中の漁師のイメージが変わりました。政治、社会の事柄にも関心を持ち、世直しのために頑張れと励ましてくれました。 国連は家族農業、漁業に光を当て、励まそうとしています。人々のいのち、地域を支える営みを応援できる新しい政治へ、今こそ転換しましょう! |
2018年12月10日 70年ぶりの「漁業法」大改悪 |
今日(12月10日)で臨時国会が閉会します。今年の夏は日本列島各地を集中豪雨、台風が襲い、北海道は地震とブラックアウト(全道停電)など深刻な被害が広がりました。 この短い臨時国会、政府与党は補正予算をつけたものの、住宅支援など制度改正まで踏み込むことを避けました。 一方急いだことは、70年ぶりの大改悪である漁業法の改正、日EU・EPA協定の承認、出入国管理法の改悪です。与党で多数の議席を持っているからと言って、数の力で押し切っていいわけありません。漁業法改正案で意見陳述された参考人は、「戦後、漁業法が出来たとき、浜はよろこびで沸き立った」と言われました。私は浜で喜びが沸き起こる議論をしようと呼びかけました。 しかし政府与党は、国民の意見は聞かない。納得できる説明をしない。勝手に「ご理解ください」と答弁し、都合が悪くなると「ご指摘はあたらない」と開き直る。これが自民党、公明党政権の特徴です。 だからと言って、すべて押し切られているわけでは、ありません。野党共同ヒアリングは155回を数え、新しい種子法を求める請願が出る。野党と市民の共同は確実に発展しています。日本の未来を実感します。 来年の統一地方選挙、私自身がたたかう参議院選挙、なんとしても勝利したい。その思いが先走ったのか、昨日(12月9日)、左足の甲骨を骨折しました。けがをしっかり治して頑張ります |
2018年11月19日 企業利益優先の「漁業法改正案」 |
沿岸の漁業者の話を聞いて、考えさせられたことがあります。定置網で「魚を取ろうとしたのに、ヨコワ(クロマグロの子供、30kg以下のもの)が大量に入ってしまう。逃がそうとして網を下げると、他の魚も逃げてしまう。ヨコワは、高速でビュンビュン、泳ぐ魚なので、網にかかると、ぶつかり合って傷つき弱ってしまい網から逃がしても死んでしまう。クロマグロが無駄になっている。それなのに北海道の漁獲枠はゼロ、獲ったら罰せられる」。クロマグロ漁の漁獲規制をめぐってこんなことが起こっています。 海の資源を守り、回復できるように努力が必要なことは言うまでもありませんが、資源管理の難しさが明らかになりました。クロマグロ漁の漁獲規制は国際的約束を守るためですが、なぜ、国が管理している大型船の漁獲枠の規制を強化しないのか。魚が獲れなければ沿岸漁業・家族漁業は成り立ちません。それでも休漁を迫るのであれば、しっかり補償し、小規模な漁業者の生活が成り立つようにすべきです。 突然、衆議院本会議で「漁業法改正案」の審議が始まりました。政府・与党は、現場の漁業者の意見も聞かず、まともな資料も説明もないまま審議を強行しようとしています。 クロマグロの漁獲規制や外国人労働者の受け入れ拡大をすすめる入管法改正案と同じ構造です。「漁業の成長産業化」の名のもとに企業の利益を優先する。現場に混乱と対立をもたらすやり方は許されません。 |
2018年10月29日 納得できる検証が必要 |
ブラックアウト(全道停電)はなぜ、どのように起きたのか。避けることはできなかったのか。 日本中が注目しています。26日、笠井亮政策委員長、岩渕友参議院議員とともに調査を行いました。畠山和也前衆院議員と真下紀子、菊池よう子、佐野弘美各道議のみなさんも参加し、北海道、北農中央会、北海道電力、道生協連を訪ね聞き取りをしました。 北海道が、北電からブラックアウトの連絡を受けたのは、何時かと聞くと、「問い合わせて聞いたのが5時35分だった」と言います。ブラックアウトが起きたのは3時25分ごろ、2時間近くの空白があります。北海道電力の側に聞くと、「社内規定は、直ちに関係機関に連絡することになっている」と言います。なぜ北海道からの問い合わせが来るまで連絡しなかったのか。「停電の規模がどれくらいの規模なのかわからなかったため連絡が遅れた」などと言訳しました。電源が落ちたことを最も正確に把握できるのは、電力会社の北電しかありません。停電が市民生活にどういう影響を与えるのか。酪農をはじめ生業(なりわい)への被害を考えなかったのでしょうか。検証委員会(電力広域的運営推進機関の第三者委員会)の中間報告は「北海道電力の対応が不適切だったとは言えない」と言います。 停電で苦しむ道民の姿が見えないものは、検証などと言えるものではありません。道、北電、国の対応を含め道民が納得できる検証を急ぐ必要があります。 |
2018年10月8日 亡国の政治を倒すたたかい |
北海道を襲った台風と続く大地震から1カ月が経ちました。いまだに500人近い被災者が避難所での生活を余儀なくされています。冬を前に急がれる住まいの支援。9月27日には、畠山和也さん(北海道地震対策本部事務局長)と政府へ要請を行なったら、翌日の28日に政府は激甚災害指定を閣議決定したのに加え、新たな酪農対策をはじめ支援策を発表しました。 いまある制度を活用するとともに、現場にあった支援策を求めることが大切です。 安倍総理は、自民党の総裁選挙が終わり、総選挙で勝ったかのごとく亡国の政治を加速させています。 「東方経済フォーラム」でロシアのプーチン大統領が安倍首相に向かって「年末までに前提条件なしで(日ロの)平和条約を結ぼう」と言われても異論を挟まない安倍首相。 アメリカのトランプ大統領には、わざわざ日本から事実上の日米FTA(自由貿易協定)交渉を呼びかける亡国ぶり。日米共同声明の在日米国大使館訳は「日米貿易協定の交渉」となっているのに、日本政府は「日米物品貿易協定(TAG)」と造語まで作りました。ねつ造、改ざんはお手の物、ひどいものです。 しかし、国民はだまされません。 政府からどんな圧力があろうが、辺野古の新基地建設は許さないオール沖縄のうねり、過去最高の得票を得た玉城デニーさんの当選には心から喜びました。日本の未来を感じます。 いよいよ臨時国会。暴走、亡国政治を倒すたたかいが始まっています。 |
2018年9月17日 地域の実情をふまえた支援を |
9月6日未明、北海道胆振地方を震源とする最大震度7の地震が北海道をおそってから、まもなく2週間になろうとしています。もっとも揺れが大きかった厚真町やむかわ町、安平町での建物の倒壊、札幌市清田区や北広島市の液状化による建物被害で、避難生活が今も続いています。今も断水が続いているところもあります。昼間に家のかたづけをして、夜は避難所という生活を続け、疲れも出てきています。現時点で何が切実になっているのかを聞き取って、解決にあたらなければなりません 学校も授業を再開していますが、子供の精神的ストレスのケアも必要になっています。被災家屋の解体、早期の生活再建のための支援、仮設住宅などの確保も含め、地域の実情をふまえた支援が必要です。 商店街の復興へグループ補助金の適応、農業被害への対応も、被災農家に寄り添った支援が必要です。 それにしても、ブラックアウト(全道停電)が何故起きたのでしょうか。北電は「苫東厚真発電所が全基停止することは想定していなかった」としていますが、2012年に泊原発が停止したあと、苫東厚真など大型火力重大トラブルが起きれば電力供給が厳しいことを北電自ら予想していたのです。それなのに、どうして対策を講じていなかったのか、疑問がわいてきます。 東日本大震災で原発事故が起きて、エネルギーも分散し地産地消でと議論されていたのに、何故、厚真の一つに集中していたのか、検証が求められています。 |
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2018年8月27日 住民の思い聞ける有意義な「つどい」 |
北海道民にとっても台風が気になるようになりました。心配した台風が温帯低気圧に変わり、雨と強い風を吹かせて通り過ぎた26日の日曜日、秋を感じる空の色、高さになりました。気温は20度前後、さわやかな風のなか、札幌市南区のふれあい祭りから北部民商のふれあい祭り、東区の女性の集いへと、3カ所を畠山和也前衆院議員と一緒に移動しました。 南区では来賓の方から学校の統廃合の話が出ました。地域の小学校がなくなるために、4キロも離れた学校に通わなければならないと言います。どうやって通うの? スクールバスはなく「路線のバス停は雪を防ぐバス小屋も作る計画はない」と。地域には全く知らせずに進めようとしていることに厳しい目が注がれていると言われました。 東区女性の集いは「いま気になっていることをカードに書いて、その心は何かを語り、討論しあう」という企画です。「戦後生まれで直接戦争体験はないが、父や周りの人から聞いた話が強く残り、戦争は絶対ダメと思ってきた。安倍政権の改憲にストップをかけたい」とカードから思いが語られます。つながりカードから一人一人の考え、思いを聞くことができ、演説会では聞けない有意義なひと時を過ごしました。 北海道では昨年に続いて9月、日米共同演習(ノーザンヴァイパー)が計画されています。「沖縄の負担軽減」は嘘、危険なオスプレイを使い「戦争する国づくり」につきすすむ演習は断じて容認できません。 |
2018年7月30日 道民要求をかかげ政府と交渉 |
7月23、24日と日本共産党北海道委員会が政府交渉を行いました。畠山和也前衆院議員、道議団、市議団とともに、岩渕友参院議員と私が参加しました。 7月初旬から道北地域を襲った豪雨によって国管理の3河川、道管理の25河川が氾濫し農地や農道に甚大な被害が発生したことから、齋藤健農林水産大臣に、激甚災害指定、農地復旧への生産者負担軽減など求めました。今回の豪雨災害は沖縄から北海道、西日本に被害が連続的に広がったことから激甚指定されました。被災を受けた自治体にとっては、財政面での支えになると思いますが、きめ細かな対策が必要です。 JR北海道の路線廃止問題では、JR北の方針を追認する国の姿勢が明らかに。災害後、放置されている日高本線や根室本線を国の責任で早期復旧させるよう強く求めるとともに、「鉄路を復旧するのか、バスなどに転換するのかは地域の協議を見守りたい」などと無責任な答弁を繰り返す国土交通省に、批判が集中しました。 27日に国土交通省は、JR会社法に基づく監督命令を発動しました。2019年、20年度の二年間に400億円超の財政支援をする代わりに成果を出すように求めています JR北の島田修社長は早速、「不退転の決意で経営改善に取り組む」と述べ、バスへの転換や不動産事業への強化など進めていく方向を打ち出したことは、存続を求めてきた自治体との議論に見切りをつけようとすることになりかねません。 |
2018年7月9日 災害対策を早く |
日本列島を台風7号が襲い、台風が温帯低気圧に変わった後も梅雨前線を刺激し日本列島に停滞し続けたことから、西日本に記録的な大雨を降らせ深刻な被害が出ています。災害の犠牲となり亡くなられた方々に心から哀悼の意を表しますとともに、行方不明の方々の無事を心から願います。 北海道でも7月2日から断続的に強い雨が降り、河川の増水による被害が発生した深川市と納内町の被災地を畠山和也前衆議院議員と、地元の松原和男市議らと尋ね、被災状況を聞きました。米とそばを作っているMさんは、2016年にも石狩川が増水して、農作物の被害を受けたが、「またしても・・」と。田んぼの畦ごと流されたOさんは「前回は、収穫を前にした9月だったが、今回はまだ、稲も育っていない時にやられた。前回よりも、水の上りが早かった」といいます。「被害の個所が局地的なので、被害への補償がされるのか不安だ」という声も出されました。この後、台風8号が発生している状況など考えると、細心の注意を払い、早く対策をとることが必要です。旭川市東旭川町を流れるぺーパン川の堤防が決壊し、被害状況になっていることも明らかになっています。 家や公共施設、農地に流れ込んだ土砂や流木の撤去作業も容易ではありません。人命がかかった緊急事態、迅速な支援策が求められています。 安部首相は、国会を延長してまでカジノ法を強行すると言っていますが、災害対策を優先すべきです。 |
2018年6月18日 国民の声を聞かない政治 |
6月20日の国会会期末を控え、悪法をたてつづけに強行する安倍政権、いったいこれまで何回、採決強行をやったことでしょう。国民の声を聞かない、政治の私物化といわざるを得ません。「働き方改革」法案、 TPP11協定案と関連法案、カジノ法案などです。本来150日間の会期内に終わらない法案は、いったん廃案にして、やり直すのが議会制民主主義です。無理やり土俵を広げて、悪法を通そうとする。本当に許せません。 農林水産省は、国会に9本の法律を提出しました。森林経営管理法、卸売市場法など、歴史的な経緯もあり一部どころか大改悪ですが、わずか6時間程度の短い時間で採決されました。疑問と不安は払拭されないままです。いずれも企業ファースト、岩盤規制打破を掲げる「規制改革推進会議」に立案させ安倍総理が先頭にたって推進するのです。 特徴は、聞いたことに答えず、都合のいい数字を使って自分の政策を自画自賛することです。「息をのむような美しい農村風景を守ります」と言いながら、農業を壊すことです。「私の内閣の攻めの農政のもとで、農業総算出額も生産農業所得も過去最高になりました」と言いながら、コメの直接支払交付金は今年から廃止。農家は所得が減ったと言っても聞く耳を持たない。こんなひどい政権は見たことがありません。 各地でつどいが開かれています。「一緒に政治を変えましょう!」の訴えに答えてくれる人が増えていると感じます。 |
2018年5月28日 攻めの選挙に立ち向かう |
札幌はライラックの花の季節です。ライラックのフランス語の呼び方はリラ、香りが強く風に乗って札幌の街中(まちなか)を漂い、さわやかです。中央区では女性のつどい、白石区では演説会が行われました。白石区の演説会は、来年のいっせい地方選挙で、市議会から道議会へ挑戦する伊藤りち子さん、そのあとを受けて、市議会に初挑戦する佐藤綾さん、そして参議院選挙区、定数三で畠山和也前衆議院議員、比例代表選挙で四選を目指す私、紙智子の4人のそろいぶみとなりました。 白石区はかつて定数3で道議会議員を出していましたが、今度こそ議席奪還を目指す攻めの選挙に立ち向かいます。伊藤りち子さんの「決断」、そして佐藤綾さんの「決意」を聞きながら、間違いなくみんなの心を奮い立たせていると思いました。 いっせい地方選挙のたたかいは、参議院選挙にも直結します。党の躍進を作り出した2013年の参院選挙は、直前に行われた都議選の勝利が参議院選挙の飛躍につながりました。野党と市民の共同を前進させ党の力量を高める決意をしました。 国会は6月20日の会期末まで一カ月を切りました。与党は、「もり・かけ」疑惑にふたをしたまま、法案だけは成立させようと強引な国会運営を行っています。「働き方改革」一括法案の強行採決、TPP協定をはじめ、数の力で押し通そうとしています。安倍暴走政治を、国会内外で共同を強めて退陣へ追い込みましょう。 |
2018年5月7日 終止符を安倍政権に |
5月1日のメーデー、いつもなら少し肌寒く桜もようやく咲きはじめる頃ですが、今年は満開の桜の下をデモ行進しました。長く雪に閉ざされ、今か今かと待ちかねていたように、すべての芽吹きが一斉に始まる北海道の春。本州では、2月に梅が3月に桜が、という順番ですが、北海道は違います。今年は桜よりも梅のほうが後になりました。こぶしの花も今咲いています。生命の爆発的なエネルギーを感じます。 メーデーが終わると高知に飛び「森林管理法案」について関係者と懇談しました。小規模林業が外されるのではないかと言う不安とともに、木に対する情熱を感じました。 3日の憲法記念日は、大通り公園で行われた市民と野党の合同集会に参加しました。森友・加計疑惑に、公文書改ざん、財務省官僚が2人も辞任に追い込まれても、財務大臣の責任は問われず。民主主義とはほど遠い政権運営、本来なら内閣総辞職にあたいするところです。国民の支持率が急落しても安倍総理が政権にしがみつくのは、憲法九条改憲への異常な執着心からです。昨年の憲法記念日に、「2020年を新しい憲法が施行できる年にしたい」と発言し、今年3月の自民党大会で「いよいよ憲法改正の時が来た、自衛隊の違憲論争に終止符を打つ」と言っています。 盗聴法、秘密保護法、共謀罪法と、国民の目と耳と口をふさぐ弾圧法を強行してきた安倍政権。終止符を打つべきは安倍政権です。緊張感が走る連休明けです。 |
2018年4月9日 一次産業を希望の持てる分野に |
「まさか今日、林業の話を聞けるなんて思っていなかったのに、林業の話が聞けて、うれしかった」。先日開かれた岩見沢市での女性の集いに参加していた農業高校生の感想です。彼は農業高校3年生ですが、誘われて女性の集いに参加したといいます。 「僕は森林科学部に所属して学んでいますが、いま北海道にある木の多くはトドマツ、カラマツとか価格が安い木が多く、赤字になるから生育に手を入れられず、山が荒れているんです」と語りました。思いもよらず、林業についての高校生からの感想に、会場から「へーっ!」と声があがります。 私は、安倍政権の暴走に国民の怒りが渦巻き大きく揺れている国会の様子や、国民の声を聞かず総理が主導する官邸農政に批判が高まっていること、昨年は突然、種子法の廃止が強行されたことや、今年は「森林経営管理法案」が出されたことを紹介したのです。 「そこに反応するのか」と予想外の感想、しかも未来を担う高校生が、胸を痛めているのかと私のほうが嬉しくなってしまいました。今は、全国的に農業高校や水産高校も少なくなりました。学校でどんな授業が行われているのだろうと、改めて見てみたくなりました。 農業、林業、水産業など一次産業の生産基盤の弱体化が進む中、日本の将来を見据え、学んだことを生かし、希望の持てる産業として、若い担い手が魅力を感じられる分野にしたいものです。「そだねー」が広がるように。 |
2018年3月19日 政治は誰のためにあるのか |
東日本大震災・東京電力福島第一原発事故から7年になる今年は、仙台市の追悼式に参加しました。大きな津波被害を受けた若林区を訪れた時の記憶がよみがえります。支援は期限を切ることなく続けることが必要です。 国会は、労働データのねつ造が問題になったと思ったら、今度は改ざん疑惑。森友学園への国有地取引に関する決済文書を改ざんしたことを財務省が認めた段階で、「疑惑」ではなく事実となりました。なぜ改ざんしたのか、「忖度」があったのか、全容解明へと、国会が動いています。官邸前では連日市民の抗議行動が繰り広げられ、怒りは全国に広がっています。 政治は誰のためにあるのか。政治、行政のあり方を問う判決がありました。 ひとつは、東京電力福島原発事故によって、京都府内に避難を余儀なくされた住民が、損害賠償を求めた訴訟で、京都地裁は、国と東電の双方の賠償責任を認め「自主避難者」への賠償を広く認めました。 ふたつは、建設現場でアスベスト(石綿)を吸って肺がんなどになった元建設労働者と遺族が損害賠償を求めた訴訟で、東京高裁は、国の責任を認め損害賠償を命じました。8回目の勝利判決です。しかも、初めて、個人事業主(1人親方)も認める画期的な判決です。 当事者の粘り強いたたかいで責任を認めさせた意義は大きいと思います。 悪政は必ず滅びる。国政においても、市民と野党の結束をより強め、広く国民に訴え、今度こそ安倍自民党政治終焉(しゅうえん)へ! |
2018年2月26日 一人一人の復興には時間が必要 |
まもなく3・11東日本大震災から七年。小池晃書記局長、岩渕友参議院議員と岩手県を訪問し、3人の党県議とともに達増拓也知事と懇談しました。「県立病院の再建、湾岸整備など前進はあるものの、住まいや生業、心のケアなど、一人一人の復興には時間がかかる」と言われました。この言葉を思いながら大きな被害を受けた陸前高田市に移動しました。 以前から大きく変わり、広範囲に盛土され中心市街地ができつつあります。中心市街地アバッセには、買い物ができるお店、図書館、公園があります。子ども高齢者も集まりやすくバリアフリー化されています。以前は10メートル以上もあり目立っていた復興住宅も、全体が嵩(かさ)上げされたので目立たなくなりました。仮設だった県立高田病院も再開されます。 でも日常生活が始まるのは「これから」というところです。災害公営住宅の集会所で懇談した住民のみなさんは、「街はできているけど、足がない。買い物や病院まで30分かかる」「生活が大変」と言います。「消費税を上げず、年金を減らさず、被災者生活再建支援金を増やしてほしい」との要望も出されました。「水産加工施設への支援があっても、原料となるサケ、サンマ、スルメイカが捕れない。調査してほしい」と言われます。 「7年たったから」と一絡(ひとから)げにせず、個々の被災地の状況を見て判断してほしい、と戸羽太市長。聞き取った声を胸に、国会質問に生かしたいと思います. |
2018年2月5日 東北・北海道を走る |
日本列島に厳しい寒気が流れ込み日本海側を中心に大雪が降り続き、東京にも大雪を降らせました。そんな1月末から無事行けるかどうか不安をかかえながら福島、秋田、北海道を走りました。 27日福島市の鳳来地域のつどいでは、憲法9条の改憲発動を許さない3000万署名で団地に入ったところ「署名を断る人は一人もいなかったよ」と報告がありました。うれしいことに、18歳の青年を党に迎えることができました。 福島県川俣町の演説会では、阿部裕美子県議と、県議補選をたたかう26歳の大橋さおりさん、地元の町議さんがそろいました。「震災・原発事故から七年目、山の除染は手が付いていない」と町議さん。 30日には秋田県へ。地上配備型迎撃ミサイル「イージス・アショア」配備の候補地と言われる秋田市自衛隊新屋演習場の周辺に調査に入りました。 周辺には県庁、市役所、小学校、中学校、保育園、福祉団地もあります。懇談会に参加すると、「アショアって何?」、「こんなところに迎撃ミサイルを配備すれば逆に標的とされるのではないか」、「どうしたら止められるのか」など不安がいっぱい。国は何も情報を出しません。まずは情報を出させ、しっかり議論しなければなりません。 2月4日は、北海道党の会議に参加しました。立憲民主党、社民党、市民の風の皆さんが来られ挨拶されたことは、画期的です。来年の統一地方選挙、参議院選挙で必ず勝利・前進する決意を新たにしました。 |
2018年1月15日 共同の力発揮し、安倍政権打倒へ |
2019年の参議院選挙比例代表の7人そろい踏みの街頭演説が9日、新宿で行われました。現職5人に加えて、南関東のしいばかずゆき、北関東の梅村さえ子両予定候補と訴えました。市民と野党の共同を広げ、全員そろって勝利するために、力を尽くそう!と決意しました。 日本共産党の党と後援会の新春のつどいに参加していますが、新しい変化が生まれています。総選挙をともにたたかった市民団体や野党の皆さんが、わが党のつどいに参加してくださっているのです。北海道委員会の5日の新春旗びらきには、市民の風のみなさんや民進、社民、新社会党の代表の方から、ご挨拶をいただきました。 函館のつどいでは、8区で当選した逢坂誠二さん、小樽のつどいでは4区で比例復活した本多平直さん、江別のつどいでは5区で比例復活当選した池田まきさんが参加され、共同の力で得ることができた議席の重みを精一杯生かして頑張るという決意がそれぞれ語られました。 1月22日から国会が始まります。「働き方改革」や憲法改定、日EU・EPA、TPP11、市場法の改正などが焦点となります。市民と野党の共同の力が国会の内外でしっかり発揮されるようにしたいものです。 安倍暴走政治6年目に入りました。怒りが渦巻く沖縄の声も、9条を変えるなという国民の声も聞かず、「声なき声を政治に反映させる」などとよく言えたものです。安倍政権打倒!力を合わせましょう! |
2018年1月1日 歯止めなき自由化、鉄路廃止許さないたたかい、来たるべき選挙でともに躍進を |
昨年は市民と野党の共同への努力が、道民、国民の共感を広げ、安倍暴走政治を追い詰める確かな一歩となりました。 しかし衆議院で日本共産党の議席を失った悔しさは、今も胸に残っています。共同を広げながら、党の前進を切りひらく新しい挑戦が始まる年です。 安倍政権が進める憲法改悪を阻止し、原発再稼働、消費税増税を許さず、日・EU経済連携協定や包括的及び先進的な環太平洋パートナップシップ協定(CPTTP)など、歯止めなき自由化にストップをかけるとりくみ、JR北海道の廃線を許さず、道民の足をまもるなど、切実な願い実現に取り組みます。 来たるべき国政選挙といっせい地方選挙での、躍進をめざし、ご一緒に力を合わせましょう! |
2017年12月18日 国民の苦悩見えない安倍政権にノー |
特別国会が終わりました。「丁寧に」「謙虚に」と言う安倍総理の言葉の軽さ。森友・加計問題で、言い逃れるばかりで疑惑が深まるばかりでした。 国民の苦悩も見えない安倍総理。農業においては、来年度から米の直接支払交付金の廃止(戸別所得補償の廃止)でどれだけ生産者の所得が減るのか、歯止めなき自由化路線が、どれだけ農業・地域経済の打撃になるのかを見ない。 北海道での実弾演習もひどい。防衛省に対し畠山和也前衆議院議員と、11月27日から12月5日にかけて行われていた別海町矢臼別演習場での沖縄駐留米海兵隊の実弾射撃訓練について、中止を求めました。「沖縄の負担軽減のために全国五ヵ所に分散してやる、訓練は沖縄の訓練と同質同量」「酪農地域なので早朝と夜間はひかえる」と受け入れ自治体に約束していたのに、夜間訓練はやる、SACO合意になかった小火器実弾訓練はやる、残虐兵器の白リン弾も使うなど、なし崩し的に拡大していると抗議しました。 沖縄の負担軽減と言いながら、オスプレイの配備や相次ぐ事故など、沖縄の負担は拡大しています。基地があるから繰り返される、この上さらに軍事力強化、憲法九条まで変えようとする安倍政権にノーの声を突きつけましょう! 直近の世論調査でも「来年の通常国会で改憲発議に賛成は20.9%、反対は68.4%」と示されています。「安倍九条改憲ノー!」の3000万署名を広げに広げ、断念させましょう! |
2017年11月27日 説明せず、議論せずの政治手法は許されない |
考えてみると、昨年の今頃はTPP(環太平洋連携協定)の論戦のまっただ中。米国がTPPの離脱を表明したため、発効の見通しもなくなったのに、なぜ批准するのか、まともな説明もせずに、安倍政権は会期を延長してまで強行しました。 その強行ぶり、説明しない政治手法は変わっていません。今年の特別国会、いよいよ疑惑隠し、情報隠しを続ける安倍政権との対決が始まります。先ず予算委員会で、続いて農水委員会を含め常任委員会が続きます。いま質問のための調査や役所からの聞き取りを行っています。安倍政権がTPPはアメリカ抜きの11か国で「大筋合意した」と言うけれど、凍結項目が20項目、未解決のテーマが4つもあります。一致していないのに「大筋合意」とは余りにも「前のめり」。しかもアメリカからは経済対話でTPP以上の要求が迫られると言われる。 TPP11では、条約の発効要件から「参加国のGDP85%」を外したこと、国民の利益を損ないかねないのに国会で議論もせず、なし崩しは許せません。群馬に続き今週は新潟へ聞き取りに行きます。北海道と同様、日本有数のコメどころ。米価も生産量も全国1位。減反廃止と米の直接支払い交付金の廃止でどんな影響が出るのか。 先の総選挙では市民と野党の共同によって、自民党を破った新潟。TPPをはじめとする農業つぶしや原発再稼働をめぐり、安倍政権にノーの審判を下した現場の声を聞き取り論戦に生かします。 |
2017年11月6日 群を抜く実績の議席の回復へ |
あっという間の総選挙。希望の党と言う逆流が生まれるなか、市民と野党の共同は前進したとの思いはありますが、北海道で共産党の議席、畠山和也議員の議席を失ったという複雑な思いでいます。 安倍政権は6月に通常国会を閉会してから、内閣改造を行った後も野党の臨時国会開催の要求に応えず国会論戦を避けました。そして、いきなり9月28日には野党の共同が進むのを恐れて臨時国会を開き衆議院の解散に打って出ました。「森友疑惑」「加計疑惑」などを隠ぺいし、9条の改憲も農政もまともに語ることはありませんでした。 私たちは、市民と野党の共同を分断する新たな逆流に屈せず、安倍暴走政治を終わらせるために奮闘し、立憲主義、民主主義を取り戻す貴重な第一歩を築くことができました。 11月1日に国会が始まり安倍内閣が継続することになりましたが、与党議員からは「(総選挙に勝ったが)信任を受けたと考えるのは早計だ」と言う声が出るなど、盤石ではありません。 畠山前議員が取り組んだTPP(環太平洋連携協定)の批准を許さないたたかい、農協解体など安倍官邸農政と対決するたたかいは、大きな財産を築きました。JR北海道の廃線問題、泊原発、豪雨被害など、道民の切実な願いを実現する活動も群を抜きました。 畠山前議員は「いつでも国会に戻れる活動をする」と言われましたが、安倍暴走政治をストップさせ、北海道の議席をいち早く回復するために頑張る決意です。 |
2017年10月16日 やれることすべてやり尽くしましょう! |
公示後、市民と野党の統一候補となった北海道の小選挙区2区、7区、9区、12区に入り、候補者とともに街頭から訴えました。また比例カーでも札幌市内1区、3区、4区、空知の10区、上川の6区へと回りました。稲刈りも終わり、一日一日と紅葉がすすみ、赤や黄色の色彩の鮮やかさに秋の深まりを感じますが、安倍暴走政治への怒りも感じます。 「市民と野党の共同の力、日本共産党の躍進で、安倍暴走政治を退場させる絶好のチャンスです!」の訴えに、通り過ぎる車の窓から手を振り、クラクションが鳴ります。農村地域に入りJA(農協)と懇談すると、直接の政権批判は避けながらも、「米の直接支払い交付金(いわゆる所得補償)が来年からゼロになる。わが農協では所得が約37億円も失われることになるに等しい」などと、深刻な実状が語られました。 住民と一番近い地方自治の現場からの目線も、国の政治をシビアに見ています。道東を回ったときに、ある自治体で、「安倍さんは、消費税の増税分の予算を、子育てと教育に使うと言うけれど、わが町では、すでに人口減を止めようと、子育てのための対策を厳しい財政の中で、やりくりしてきた。今まで国は、財政に余裕があるなら、地方交付金は削減する、ペナルティをかけると言ってきた。勝手だ」との意見は、安倍首相のすりかえの理屈を鋭く見抜くものだと感じました。 いよいよ最終版、勝利に向けて、やれることはすべてやり尽くしましょう! |
2017年10月2日 比例を軸に頑張ろう! |
2014年の12月14日夜、畠山和也氏当確を聞き、11年ぶりの北海道の衆議院議席回復に心の底からバンザーイ!を叫びました。あれから、はや2年10か月。日本共産党の衆院議員は8人から一気に21人に躍進し、その力で政治を動かしてきました。質問時間が倍以上に増え、テレビに出る機会が増えました。衆院の農林水産委員会の議員は、ゼロから2議席に、南関東ブロックで千葉県の斉藤和子さんと畠山和也さんになりました。 畠山議員は、当選から1ヵ月に満たない年明けの2015年1月に、党議員のトップバッターとして初質問し、酪農現場の実態を告発しました。私も応援傍聴し堂々と質問する姿に、感動しました。ゼロから2人に増えたことによって、TPP(環太平洋連携協定)や「農政・農協改革」など、安倍官邸農政と対決し、論旨明快な論戦は存在感を示しました。北海道にとって、比例の1議席回復が、どれだけ大きな意味を持つのかを痛感した2年10ヵ月です。 夕張へ、矢臼別へ、高波被害、台風被害の現場へ、オスプレイ飛来への抗議へ、泊原発、幌延の調査、再稼働を許さないたたかい、時には金曜日行動を励まし、JR北海道の鉄路廃線問題では、道議団や地方議員とも連携し、ほとんどの関係自治体へ足を運び、懇談し、国会で論戦し、打開の道を政策にまとめました。 この力が倍以上になったら、人々の願いに応え政治を変えることができる! さあ、比例を軸に勝利へ頑張ろう! |
2017年9月11日 共同の発展が歴史を開く |
残暑が残る9月の午後、日差しは強く、熱い秋のたたかいを予感させるかのように、じわりと汗がにじみます。「市民と四野党の共闘で安倍政権にレッドカードを!」と、4野党が勢ぞろいした共同演説会がJR新さっぽろ駅前で行われました。 「野党は共闘」のプラカードを持った皆さんが次々と集まり、熱気が伝わってきます。昨年四月の衆議院5区の補欠選挙で始まった共同が発展しています。自由党の森ゆう子参議院議員、民進党の池田まき道5区総支部代表、社民党道連の豊巻絹子副代表、そして戦争させない市民の風・北海道の上田文雄共同代表、日本共産党の私が、訴えました。 昨年参議院新潟選挙区で自民党を打ち破って勝利した自由党森議員は、「市民と野党の共同は、選挙の時だけでいいわけではない、国民のための政治に変える」と訴え、民進党池田さんは、「庶民のための政治は私たちが作る。中央で何があろうとも、地方で庶民の命を守れるように責任をもつ」と、社民党豊巻さんは「立憲主義を破壊する安倍政権を許さないため力を合わせよう」と、市民の風上田さんは、「国の進路を決めるのは我々国民。戦争法を廃止、改憲を阻止するために市民と野党の共闘が大事」と訴えました。 野党の中で離党騒ぎなどいろんな動きはありますが、政治を動かしているのは市民の力、国民の運動であり、揺るがない共同を求める動きが歴史を開いていることを感じました。 |
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2017年8月21日 農業への熱い情熱たぎる姿 |
太田原高昭先生(北海道大学農学部農業経済学科教授、名誉教授)が亡くなられました。講演などでは、いつも笑顔で、実に楽しそうに語りかけ、それでいて、農業への熱い情熱がふつふつとたぎる姿が目に浮かびます。 北海道農業が危機に直面していた時には複合経営を提案し、農家の経営を支えました。日本共産党が「農業再生プラン」を提案し、各地でシンポジウムを開催しましたが、パネリストをこころよく引き受けてくださり、研究者の立場から発言してくださいました。 北海道農業の特徴である「輪作体系」についても、「同じ作物を同じ土地に植え続けると、連作障害が生まれるので、それを防ぐ方法として、農家自身が編み出したのが輪作体系であり、麦、大豆、ビート、馬鈴薯などを、ローテーションを組んで作付けする、変えることで連作障害からは解放された」と農家の取り組みを評価し、励ましました。 安倍政権が進めるTPP(環太平洋連携協定)や「農協改革」についても、ずばり本質的な問題を指摘し、協同組合そもそも論を解き明かしてくださいました。政府が、地域に重要な役割を果たしている総合農協を否定する背景に、農協マネーとJA全農が持っている農村市場を狙う、日本と米国の資本の野望があることを明らかにし、農協解体を止めるために、衆議院の農林水産委員会で意見陳述もしてくださいました。心からの感謝を込めて、哀悼と、今後の奮闘を誓いたいと思います。 |
2017年7月31日 シンプルでわかりやすいスローガン |
第60回北海道母親大会に参加しました。1954年にアメリカがビキニ環礁でおこなった水爆実験による被害に抗議し、「核戦争の危険から子どもを守ろう」を合い言葉に、1955年に第1回全国母親大会が、核兵器廃絶、被爆者援護等をスローガンに、第1回原水爆禁止世界大会が開催されました。 平塚らいてうらは共同行動を世界にも呼びかけ、国際民主婦人連盟は世界母親大会をスイスで開く広がりを示しました。60年の歩みをスケッチした映像を見ながら、小笠原貞子さんや、多嶋光子さんなど、戦後の母親運動を引っ張ってきた先輩たち、その志を受け継いできた母親たちの願いと運動を深く感じることができました。 「命を生み出す母親は、命を育て、命を守ることを望みます」このスローガンのもと、どれだけ多くの母親、女性が参加し励まされてきただろう、命を軽んずる政治が横行する中で、このスローガンは、シンプルだけど、とてもわかりやすく、共感できるものだと改めて思いました。 7月27日、28日には、日本共産党の北海道委員会、道議団、札幌・旭川市議団、総選挙をたたかう比例候補者、小選挙区の候補者が勢揃いして、11省庁を相手に政府交渉を行いました。JR北海道の廃止問題をはじめとして、各分野の切実な要求をかかげ、全員が現場の声をぶつけて発言、政府に迫りました。「政権末期」と言われる安倍政権に対し、解散総選挙へ気迫のこもった交渉となりました。 |
2017年7月10日 訪問して国会報告・懇談会 |
東京都議選で厳しい審判を受けて、安倍政権は、まともな反省をすることなく「信頼を回復する」といって首相はG20に出かけました。はじめにしたことは、日欧EPA(経済連携協定)の大枠合意です。誰との信頼でしょうか。日本国民にはいっさい情報も出さず、関係者への説明もなく、影響試算も出さず、一方的に合意内容をおしつけようというのでしょうか。相変わらず、国民の声を聞くつもりがない安倍政権に、ますます国民の批判は高まるでしょう。 北海道で5、6日と、畠山和也衆院議員、岩渕友参院議員とともに、国会報告・懇談会をしました。これまでは集まってもらいましたが、1人5分程度しか話せないことから、今回は新しい試みとして、こちらから訪問し、許される時間で意見交換しました。9つの民主団体と党道議団に加え、農業、漁業団体、消費者団体などです。どこでも歓迎していただきました。私たちも、それぞれの団体が抱える切実な課題を受け止めながら、要求に基づく活動の大事さを痛感しました。 今回初めて懇談した北海道獣医師会では、「獣医師の偏在」について、「産業動物の多いところは、人が少ない地域であり、そこでの定着を考えると、生活のギャップを埋めたり、配慮する必要がある。偏在の解決のためには、こうした条件整備と教育水準を上げるための教授の配置など、既存大学での充実が大事だ」と話してくださいました。対話の幅を広げ国会活動に生かしたいと思います。 |
2017年6月19日 安倍政権が震え上がる審判を |
6月10日は久しぶりに仁木町での後援会の集いに、翌日には札幌市厚別区の行動に参加し、午後から東京に戻って都議選の応援に入りました。 安倍暴走政治に対する国民の怒りは、東京も北海道も同じです。テレビや新聞で、リアルタイムで情報が流れ、安倍政権への不安、怒りが広がりました。八王子市では、街頭で年配の女性が「もっとしっかりしてよ!」というので、「何に腹を立てているのですか?」と聞くと「安倍さんよ、安倍さん、何とかして!」と加計問題で前文部科学省の事務次官を攻撃する安倍政権の卑劣さに対する怒りをぶつけられました。 一方、厚別区では、訪問先で「テレビ見て共謀罪に対する金田法務大臣のひどい答弁に腹を立てていたところなの、ほんとに何とかならないの?」と言われ、安倍政権の横暴ぶりを話すとともに、「都議選で日本共産党を勝利させ、安倍政権が震え上がる審判を下しましょう! そのためにお知り合いの方に支持を呼びかけて!」とお話しし、しんぶん赤旗も購読していただきました。 6月18日で国会が閉会となりましたが、加計学園、森友学園など国政の私物化疑惑にはふたをしたまま、内心の自由を踏みにじる共謀罪法の審議を打ち切り、強行した安倍政権の傲(ごう)慢(まん)さに、国民の批判がますます高まっています。各紙の世論調査でも、軒並み内閣支持率が急落し、不支持が上回ってきました。都議選で審判を下し、安倍政権を退陣に追い込みましょう! |
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2017年5月29日 政治の私物化を許さない |
参議院で「共謀罪法案」の審議が始まりました。朝日新聞の世論調査では、「今国会での成立は必要ない」は64%、「政府の説明は不十分」は78%に及んでいます。国会論戦を通じて、法案は、内心を処罰するものであり、市民が処罰の対象になる可能性があることが、わかるにつれて、国民の批判も、日に日に強くなってきました。参議院では、そうした国民の疑問により一層わかりやすい議論で、徹底して審議し、廃案に追い込むため力を尽くします。 加えて今週、焦点として浮上するのは、加計学園の獣医師学部新設についてです。これまで「獣医師は全体として充足している」「新たな学校建設は必要ない」として、この52年間、申請されても却下されていたのに、なぜ突然、認められたのか?。そこに、「安倍総理の意向」が働いていた疑惑が高まり、それを裏付ける内部文書の存在が明らかになりました。 菅官房長官は、「怪文書」と切って捨てたけれど、次いで、文部科学省の前事務次官が登場し、記者会見で「文書は本物」と語ったことで、一気に国民の疑惑は深まり、真相究明を求める声が大きく膨らんでいます。政府は説明する責任があります。そのためには、総理質疑、参考人、証人喚問等が必要です。それが出来ないというなら、国民の税金を使った政治の私物化に他なりません。 憲法9条の改憲発言、共謀罪法案、森友学園、加計学園等、政治の私物化を許さないたたかいを広げます。 |
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2017年5月8日 暴走政治の思い通りにはさせない |
晴天に恵まれたゴールデンウィーク。江別市野幌森林公園に行き、自然の芽吹き、生命の息吹を満喫しました。 冬枯れから、一気に芽吹きはじめています。桂の淡い緑。高い木立を見上げると、こぶしの花が見事に咲き誇っています。足元を見れば、エゾエンゴサク、エンレイソウ、ひとりしずか、二輪草、座禅草、湿地には水芭蕉、エゾノリュウキンカ、水たまりには、エゾサンショウウオが卵を産んでいます。野鳥のさえずりも、心地よく、シジュウカラがピース、ピースと鳴いています。「平和運動は四十から」と覚えておくと忘れません。ヒヨドリ、ウグイス、メジロもいます。 1日のメーデーは、旭川会場に参加しました。山には残雪があり、気温六度、風は冷たいけれど、皆さん、元気いっぱいです。札幌に戻り、畠山和也衆院議員と、JA中央会を訪問し、安倍農政について、意見をお聞きしました。 2日は、札幌白石区で支部の皆さんと、しんぶん赤旗の購読を呼びかけて行動。午後には、畠山和也衆院議員、川部竜二衆院予定候補と合流し、憲法施行70年の街頭演説会に参加。その後JRの政策提言を関係団体に届け意見交換。3日の憲法記念日には、午前、午後と二つの憲法施行集会とデモ行進に参加しました。 連休明け、「共謀罪」、「2020年までに改憲」を宣言した安倍暴走政治との対決です。思い通りにはさせません。国民との共同の力をさらに発展させましょう。 |
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2017年4月10日 粘り強い研究と生産者努力 |
4月5日、今国会に提出されている「主要農産物種子法廃止法案」についてのお話を聞くために、北海道の中央農業試験場を訪ねました。 試験場の場長さんはじめ、皆さんがそろって対応してくださいました。米では、ゆめぴりか、きらら397、ゆきひかりなど、すでに普及され、私たちの口に入っているものも多くありますが、実はうるち米だけでも十数種類もあるのです。粘りや食感、甘味など食味をよくする工夫や、アレルギー体質の人でも安心して食べられる品種などもあります。用途に応じて業務用米や、飼料用米など多収性のもの、病害虫の耐久性を持った品種、耐冷性など、様々な特性を備えた種類が生産されています。 北海道の農業を発展させるための粘り強い研究と生産者の努力のたまものだと思います。こうした品種開発、育種が行えたのは、種子法で、都道府県に普及すべき主要な作物の優良な品種を決定するために、試験や原種、原原種の生産を行うことを義務づけたからです。 政府は、民間の参入が損なわれているから、法律を「廃止」すると言います。法律上の位置づけがなくなれば、品質や安定供給は維持されるのかが不安になります。優良品種に登録するために、試験をかさね、農業者の立場にたって試験をし、どの地域で安定的に生産できるかを確かめて登録されてきたからこそ信頼感があったのです。 国民に安全な食料を提供する種子生産に、廃止法案は廃案にすべきです。 |
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2017年3月20日 「競争力強化法案」で農業の未来は開けない |
安倍政権は、昨年TPP協定の発効が不可能になったのに、数の力で国会批准を強行しました。その反省もないままに、TPP水準の農政をすすめるために「攻めの農政」にうって出ようとしています。それを推進する法案を今国会に8本も提出しました。昨年秋に規制改革推進会議などの議論を経て政府が決定した「農業競争力強化プログラム」の具体化です。 「農業競争力強化法案」は、農業を市場経済に投げ込み、国際市場で競争させることを前提に、資材・流通業界を再編し、農家と農業団体に努力義務まで課すものです。 「主要農産物種子法」は、米、麦、大豆の穀物について都道府県が開発した優れた品種を奨励品種として予算をつけ普及してきましたが、それが「民間企業の参入の意欲をそぐ」という理由で廃止しようというものです。 畜産経営安定法「改正」案は、指定生乳生産者団体(指定団体)に出荷する生産者に限って支給していた、加工原料乳補給金をそれ以外に出荷する生産者にも広げるというものです。北海道の酪農家の多くは、指定団体(ホクレン)を通じて乳業メーカーや乳製品工場に出荷してきました。集乳コストを軽減し、不利な地域でも生産の安定を図り、価格交渉力を強める役割を果たしました。これも「自由な競争」を損なうから変えるという。これで日本農業の未来が開けるとは思えません。 法案の本質を明らかにし、家族経営と地域経済を応援する論戦に力を尽くします。 |
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2017年2月27日 人の心をつかむために |
比例ブロック事務所の所長を退任された後、北海道委員会の嘱託として、働かれていた、島垣正信さんが、今期をもって退職されます。お世話になった感謝の気持ちを伝えるために札幌での「ご苦労さん会」に、駆けつけました。 思い出されるのは、1998年の参議院選挙で、私が北海道選挙区候補になったときの事です。新しい試みとして、ポスターや宣伝物の作製のはじめから、印刷会社、デザイナーや写真家など、若い人たちの意見を取り入れようと、意見を出し合いました。 有権者は、政治にどんな思いを抱いているのか、上から目線での押しつけは嫌う、政治に関心のない人にはどんな接近の仕方があるか、にっこり笑ってこちらを見ているというよりは、私は政治をこう変えたい!という候補者の姿勢が伝わる方がいいなどと、議論の末にできたポスターを「いっせいポスター貼りだし」で、商店街などにお願いすると、ほとんど断られることがなく、予想外に好反応だったこと。 「急がば回れ」ということわざがありますが、有権者の気持ちにたって、どんな宣伝物がいいのか、よく議論し、練り上げることの大切さを学びました。人の心をつかむためには、手間を惜しまず計画を練り上げる大切さを島垣さんから学んだことを思い出します。「いつ解散総選挙があっても、勝利できる準備を今から」というこの時、あらためて思い出しました。 |
2017年2月6日 安倍政権「もう許せない」 |
北海道の農漁業担当者の会議に参加しました。「隠れ共産党支持者」はわが町にもいると、道内の農村地域で生まれている変化が報告されました。 ある農協は、安倍政権の「規制改革推進会議」提言について、「JAは自主自立の組織。改革の主役はあくまで農家組合員。その組合員を抜きに、協同組合そのものを冒涜(ぼうとく)するきわめて不当な文言だ」「もう許すことはできない。いよいよ強烈な怒りのこぶしを振り上げるときがきました」と、怒りのメッセージを組合員に届けています。昨年の衆議院五区補欠選挙の後、現地では与党議員への批判が相次いでいると言います。 また道央の地域では、TPPについて、アメリカが離脱を宣言しているのに、数の力で国内批准した安倍政権への怒りが寄せられ、暴走政治を止める野党と市民の共同に努力する日本共産党への期待が高まっている報告がされました。 国会は、衆議院で予算委員会の審議のまっ最中です。トランプ米大統領が就任以来、メキシコとの国境に壁を築く大統領令、中東・アフリカ七か国出身者や難民の入国を禁止する大統領令を出し、国際社会の批判と抗議が相次いでいます。ところが安倍総理は、「内政問題だから、発言する立場にない」と答弁を避けています。 アメリカの顔色をうかがう日本政府の姿勢は、沖縄のオスプレイ墜落事故でも同じです。世界が大きく動いている中で、アメリカに従う姿だけは変わりません。安倍暴走政治の転換が求められています。 |
2017年1月16日 連携し道民要求実現、暴走政治転換へ |
1日は札幌市白石区の白石神社前で、畠山和也衆議院議員と衆議院3区と比例区の重複である川部竜二予定候補、伊藤りち子札幌市議、清田区では吉岡ひろ子市議予定候補とそろって新年のあいさつを行いました。仕事始めの街頭宣伝、道党の新春旗びらき、北海道農業協同組合中央会の新年交礼会と道労連の旗びらき、各地後援会の新春のつどいなどに参加しました。1月は日本共産党の全国大会が開催され、解散総選挙が予想されている中で、意気高くスタートをきりました。 12日から13日は、参議院の沖縄・北方特別委員会で根室、北方領土隣接地域を訪ね、関係者の皆さんと意見交換しました。昨年の日ロ首脳会談について、元島民の千島連盟の皆さんからは、「領土交渉について前進が見られず、期待外れだった」「共同経済活動とは、どのようなものか、領土の返還につながるのか、道筋を具体的に示してほしい」などの声が多く出されました。 羅臼の展望台から国後島を眺めました。どの議員からも「国後島はこんなに大きな島だったのか!」「すぐ目の前にあるのに、70年も帰れない島民のつらい気持ちを少しでも理解できた気がする」と感想が出されました。 党大会が終わり1月20日から通常国会が始まります。領土問題、北海道JRの鉄路廃止の問題をはじめ切実な課題に皆さんと連携して、取り組みながら、安倍政権の暴走政治を転換するために頑張る決意です。今年もよろしくお願いします。 |
2017年1月1日 力合わせて安倍政権打倒 |
昨年は、野党と市民の共闘で安倍政権を追い詰める歴史的な選挙をたたかいました。岩渕友さんをはじめ、新参議院議員の奮闘は目を見張ります。 発効しないTPP協定の国会批准、カジノ解禁法、年金カット法など会期を延長してまで強行した安倍政権打倒へ、今年、日本共産党をさらに大きくして、新たな野党と市民の共闘を発展させましょう。 道民の足を守り、安心できる医療と介護、北海道の農業と食料を守るため力を合わせましょう! |
2016年12月6日 一日も早く島を返して |
千島歯舞諸島居住者連盟の前理事長の小泉敏夫さんが亡くなられました。享年93歳でした。ちょうど、私の父や母の世代です。お通夜には、畠山和也議員と参列しました。 私が小泉さんと出会ったのは、2001年に初当選し、沖縄・北方特別委員会に所属したときです。 毎年、北方領土返還の署名を携えて国会に来られます。いつも温厚で物腰が柔らかいけれども、強い意志を感じてきました。 狭い船に揺られての墓参は、平均年齢が70歳を超える島民には、大変きついという声を聴きました。私は、高齢の方でも安心して乗れるバリアフリーの船を用意すべきだと質問し、議員連盟の取組ともあいまって、「エトピリカ」と言う新船が出来たときは、とても喜んでくださいました。ビザなし交流事業で、色丹島に渡ったときは、小泉さんのお孫さんと一緒になりました。自分が生まれたルーツ、おじいちゃんの生まれたところに一度行きたいと思っていたと言われます。色丹島は自然がそのまま残る風光明媚(めいび)なところです。 終戦直後は、「ソ連軍が攻めてくる」と言われ、着の身着のままで逃げた島民。いずれ帰ることができると考えていたのに、70年経っても帰れません。なんと理不尽で納得できないことと言われ、私も胸が痛くなりました。予定されている安倍総理とプーチンロシア大統領の会談は、あまい見通しが見込めないなかですが、一日も早く島を返してほしいという願いを実らせたい、と願わずにいられません。 |
2016年11月14日 TPPは参議院で廃案に |
参議院でTPP協定の質疑がはじまりました。世界の変化も見ずにTPP協定の採決に向かう政府・与党の姿勢はひどいものです。参議院本会議で質問に立ちましたが、安倍総理は私に目を合わせず、もっぱら原稿を棒読みするばかり。会場から「質問者のほうに顔を向けて答弁しろ!」とヤジが飛びました。 衆議院では畠山和也議員が、国会決議違反や農業の影響試算の問題、食の安全、薬価や共済など、TPPの論戦の先頭に立ちました。 衆議院の質疑は、山本農水相の二度にわたる暴言で、徹底した議論を損なわせたのに、政府・与党は、その打開策を示すこともなく、強行突破を図りました。 そのひどさ、くやしさを引き継いで、徹底した審議で廃案に追い込みたいと思います。 新たに大統領に当選したトランプ氏は、TPPについて「最悪の協定だ」「大統領の就任初日に離脱する」と表明し、共和党の議会指導部はTPPについて年内の議会には提出しないと言っています。審議を進める前提が崩れていると主張しました。 また、EU(欧州連合)とアメリカの環大西洋貿易投資連携協定(TTIP)の交渉も暗礁に乗り上げています。アメリカでもヨーロッパでも、日本でも大きな国民の反対運動がおきており、総理の認識を聞きましたが、「コメントは差し控える」とまともに答えません。TPP協定は国民生活、経済主権に多大な影響を与えるものです。参議院で廃案にするために頑張る決意です。 |
2016年10月28日 「みわちゃんねる」と私の思い |
「みわちゃんねる」と言う対談番組に出ました。「会いに行ける国会議員 みわちゃんねる 突撃永田町!」と言う名のネット番組です。自民党から民進党、共産党まで、党派をまたぎ議員から議員へリレーのようにバトンを渡して、人柄や政治信条や活動、視聴者に向けたメッセージなどを紹介し、政治を身近なものにしようという試みです。 2002年から10年以上、500名を超える国会議員が出演しています。私は笠井あきらさんからバトンを受け取りました。 政治キャスターの佐野美和さんは、元は八王子の市会議員。毎週水曜日、約1時間、ニコニコ生放送です。人生を「幸せ度数年表」にして、さまざまな出来事を紹介していきます。また、政治活動で力を入れて取り組んでいることなど、エピソードを交えて紹介します。 「今だから言えるあの日、あの出来事」で私が話したのは、2011年3月11日の東日本大震災のことです。2001年初当選して以来いろいろなことに直面しましたが、やはり、東日本大震災・原発事故は、日本の国民全体に大きな衝撃を与えるとともに、価値観を変える出来事だったと思います。私自身も国会で活動するものとして、政治の在り方や活動の仕方について、これでいいのかと、多くのことを考えさせられました。1時間では、とても話しきれませんでしたが、振り返って考える機会になりました。 次のバトンは、いわぶち友さんに渡しました。お楽しみに! |
2016年10月3日 2度と被爆者をつくらない |
オーストリア共和国連邦の法務大臣を迎えた歓迎レセプションに出席し、大臣やフーベルト・ハイッス大使と懇談しました。 私が「 オーストリアが、人道的立場から核兵器禁止条約の決議を国連にも求めていることに共感しています」と話しかけると、法務大臣が「 オーストリアは原爆も原発も反対です。議会でも原発を作らないことを決めた。日本では共産党が活躍しているのですね」というので「 参議院選挙で国政では民進党についで、野党第2党になりました。日本の政治が危険な方向に行かないように野党と市民が共同して選挙をたたかった」と伝えました。大使館の方からは「 知っています。感動しました」と言われ、うれしくなりました。 広島から、かおるちゃんと五郎さん夫婦が上京すると聞いて会いにいきました。青年運動時代の友人で、再会は30年ぶりくらいでしょうか。お父さんが亡くなられ、日本共産党の専従者と議員を合葬する合葬追悼式に参加するための上京です。お父さんも、お母さんも、広島で被ばくされたそうで、長い間、核兵器廃絶の運動にたずさわってこられました。被爆地広島の願いは、2度と被爆者をつくらないと言うことです。 オーストリアなどは国連総会において、核兵器を禁止する法的拘束力のある措置について交渉する会議を来年召集するとした決議案を公表しました。被爆者の長年の運動が変化を作り出しています。その願いを実らせるため、頑張る決意を新たにしました。 |
2016年9月12日 住まいと生業の再建、暴走政治ストップへ |
8月、北海道を立て続けに襲った台風で甚大な被害が発生しました。被害を受けられた方に心からお見舞い申し上げます。畠山和也衆院議員や道議団の皆さんと道内を回りました。 平屋住まいの女性は「 あっという間に水かさが増し、テーブルの上に椅子を載せてその上に座り恐怖を感じながら、しのいだ」と。ミニトマトを収穫中の女性は「 逃げろと声をかけられ五分後に堤防が決壊し、ビニールハウスも洪水で倒壊した」と。ぎりぎりのところで何とかしのいだ話を聞くと、自然災害の恐ろしさを実感しました。住まいと生業を再建するために取り組む決意です。 雨続きの北海道ですが、11日は雨も上がり、スカッとしたさわやかな秋空のもとで、札幌西区手稲区の青空フェスタがありました。私は、9月19日で戦争法が強行されてから1年をむかえる「 戦争法廃止」「 立憲主義を取り戻そう」と各地で計画されている集会などに、積極的に参加し、さらなる共同を発展させようと呼びかけました。今年のフェスタは20回目、記念すべき年です。「 この日に、あなたも入党を!」と訴えると、40歳代の女性と男性が入党してくださいました。うれしい限りです。さらに呼びかけを広げます。 この原稿を書いているときに、福島県いわき市議選で日本共産党の4人全員が当選したとの報が入りました。臨時国会がまもなくはじまりますが、安倍暴走政治をストップさせるために、参議院選挙後の新しい力で頑張ります。 |
2016年8月22日 連携し、たくさんの意見や問題の打開へ |
8月に国政報告・懇談会が開催されました。昨年は、総選挙で12年ぶりに勝ち取った衆議院議員畠山和也さんと私、久しぶりに衆参議員がそろった懇談会になりました。今回は参議院選挙で当選した岩渕友議員と3人そろっての開催になり、参加者の表情にも期待の高まりを感じました。 出された意見を紹介します。子どもの貧困では、地域で奨学金の取り組みが広がっているのに国の対応の遅さと冷たさ。自衛隊が中学生まで勧誘を広げていることへの懸念。精神障害者の運賃割引制度の拡充。生活保護制度の課題。泊原発再稼動への動きに対する怒りと不安。幌延の研究施設を核廃棄物の処分場にしようとする動き。スナック経営者の逮捕と過度な取締り。介護保険のサービス外しは、国家的詐欺だなどの意見。身近な問題から、安倍暴走政治の実態への怒りとたたかい、政策課題など、たくさんの意見や問題提起がありました。参議院選挙で増えた力を生かし、懇談会に参加された皆さんと連携しながら、取り組みたいと思います。 先週から今週にかけて、北海道に相次いで台風が上陸し、広範囲にわたり被害をもたらしています。住宅や農業被害など状況をつかみ対策が必要です。 政治的な課題が山積していますが、感動を呼んだリオオリンピック、夏の甲子園、高校野球では、北海高校が初めて決勝にすすみ、栃木県作新学院と対戦しました。準優勝したことは、うれしいニュースでした。 |
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2016年8月1日 共闘の力の新たな幕開け |
参議院選挙での当選者を迎えて、新しい国会が始まりました。日本共産党は、市田忠義、大門実紀史、田村智子参議院議員に、新たに岩渕友さん、武田良介さん、山添拓さんの三人が加わりました。初登院を衆参の国会議員でむかえました。再会を喜ぶ顔、新たな意欲と決意に満ちあふれた顔。初登院ならではの風景です。共産党の控室前を、激戦を勝ち抜いた野党統一候補が通ると、誰ともなく拍手がわき起こり歓喜の輪に包まれました。野党と市民の共闘の力の新たな幕開けです。 日本共産党参議院議員団は、非改選の議員を含め11名から14名に増えたことで、発言力が増します。3年前は8人当選し、6人から11人に増えたことで、すべての常任委員会に委員を配置できるようになりましたが、それに加え、財政金融委員会、経済産業委員会、環境委員会には、2人ずつ委員を配置できるようになりました。 また、予算委員会や憲法審査会にも今までの2人から3人の委員を配置できるようになりました。控え室の大きさも、さらに大きくなります。参議院議員団は新たな3人の個性や、多彩な活動を加え、より豊かで力強いものになるのではないかと、期待が高まっています。 安倍政権は、いよいよ憲法審査会を動かそうとしています。TPP特別委員会も、継続となっていましたが、再開されることが予想されます。恐れることなく、国民・市民運動との共同を発展させ、立ち向かっていく決意です。 |
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2016年7月22日 躍進した力をあわせて |
やった!岩渕友ちゃん!当確が出たのは朝の6時すぎ。9議席に届かなかったものの、比例で600万票に前進し、岩渕さんの当選がわかった瞬間、思わず手を打ちました。当選には到りませんでしたが、北海道選挙区で奮闘した森つねとさん、各地で比例候補として大奮闘した皆さんをはじめ、たたかいを支えた多くの皆さんの奮闘にこころから感謝します。 4野党と市民の共同で安倍自公政権に立ち向かうはじめての挑戦で、32の1人区のすべてで統一候補が決まったこともすごいことですが、東北の1人区で次々と選挙区の当選が決まったことも劇的です。ここには憲法を壊そうとする安倍暴走政治への危機感、安倍農政への批判があることを、各地を歩き痛感しました。「あの方は(安倍総理)はあぶない、変えてください」「戦争する国にしないと約束できますか」などの声とともに、農村地域で「北海道は自民党を推薦するのですか?」と訪ねると「オール北海道でTPP反対と言ってきた、TPP断固反対の旗は降ろさない」、「上が自民党の推薦をきめたから、といわれても、みんなが後についていくわけではありません」と強い口調で語られました。 参議院で日本共産党の議席は11議席から14議席に3議席増えました。この力をフルに生かすとともに、野党共闘で当選した皆さんと力をあわせ、今までに倍する奮闘をします。 |
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2016年6月21日 「6・19あきた総決起集会」に参加 |
気温が30℃を越えた6月中旬、秋田県でも野党統一候補が決まり「あきた立憲ネット」と政党の4者が主催した「6・19あきた総決起集会」に参加しました。日本共産党からは私が、民進党は山尾しおり政調会長、生活の党は山本たろう参院議員、社民党は県会議員、秋田出身の民進党の寺田すけしろ参院議員(もと秋田知事)、そしてシールズの諏訪原健さんらが勢ぞろい。アゴラ広場は参加者であふれ、さらに熱気で気温が上昇。野党統一候補の松浦ダイゴさんは「統一できたことに感謝したい、統一の一番の功労者は、藤本ゆりさんです」と比例候補にまわった日本共産党の藤本ゆりさんを紹介。あたたかい拍手が沸き起こると、すかさず寺田すけしろ参院議員がサッと立って自分の席を藤本ゆりさんに譲る一幕もありました。松浦候補は「選挙は、松浦ダイゴを当選させる選挙ではない、野党統一の力で安倍自公政権に勝ちぬく選挙だ。北海道5区補欠選挙のように、一人ひとりが自分の選挙としてたたかってほしい。負けるわけにはいかない」と語りました。秋田を含む東北5県で農協系団体は自民党を推薦せず自主投票を決定しました。安倍晋三首相は東北を遊説先として重視し「秋田のおいしい米の輸出戦略で農家の所得を上げる」と訴えたそうですが、野党と市民の動きにおののいている表れです。5区補欠選挙で弾みをつけた北海道でこそ、野党と市民の共同で政治を変え、日本を変える闘いに、いざ! |
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2016年5月16日 地震からの一日も早い復興を |
通常国会の会期末(6月1日)が近づき質問が続きます。10日の農林水産委員会では熊本大地震について、11日の沖縄・北方特別委員会では、ロシア200カイリ内のサケマス流し網の禁止問題と、島尻あい子沖北担当相のカレンダー問題について、12日には森林法等一部改正案とTPPが林業に与える影響等について質問しました。 熊本地震直後、熊本市、益城町、西原村、菊池市、阿蘇市、大津町を訪ねました。長引く避難生活の改善、住まいや仕事など、報道ではわからない深刻な実態を見ると心が痛みます。 西原村の酪農家は、「牛は生き物だから」と、毎朝5時に仮設住宅から牛の世話に通っていいます。水を与えるため、自力で土を掘り壊れた水道管を修復し、乳房炎を起こさないよう搾乳を続けました。一日も早く元通りの生活がしたいと言われます。 また、菊池市の急傾斜地にある農家や阿蘇市の農家は、断層のずれによるひび割れ、激しいゆれによる地滑りで、水路や道路が寸断され、作付する展望を失っておられました。 年間、観光客が約550万人訪れる阿蘇市は、農業と観光は車の両輪だ。地域全体が復興しないと農業は成り立たないと言われた時に、観光と農業に打撃を与えた北海道の有珠山噴火がよみがえりました。自然災害は一時的なもの、必ず復興出来ます。そのために、現状を機敏に把握しながら、いまある制度を活用するとともに、当面の収入対策など、従来の枠にとらわれない対策を求めました。 |
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2016年4月11日 日本列島に波及する胸躍る闘い |
思わぬ出会いがありました。北海道衆議院5区の政治戦で、恵み野駅前で行われた宣伝に駆けつけところ、司会の男性が、「紙さん、私わかります?」というのです。誰だったかな?と、しばし顔を見ても、わかりません。すると、「妻は紙さんのバレー部の後輩です」と。ああ、わかった!何と高校の同級生。卒業してから40年以上も経っていたのですぐにはわかりませんでしたが、民主党の市会議員をしていたのです。「こんなところで、こんな風に出会うなんてね!」とお互いに握手、喜び会いました。 5野党の共闘、市民連合の共闘は、「安倍政治を変えたい」と願う多くの人々に希望を与えています。初めて女性代表とお会いし、訴えを聞きました。 「幼少の頃から、つらい生活だった自分が、いままでがんばって来れたのは、生存権や幸福追求権など個人の権利を守る憲法があったから。2人の子供を育てながら20年間社会福祉の仕事をして、助けを必要としている人に必要な助けが届かない、救われない現実と向き合ってきた、子供の貧困が生み出される不条理な現実を変えたい。個人の尊厳を守らない政治を変えたいと思った」「だからこそ人権をないがしろにする、戦争は絶対許さない」。まっすぐに胸に響く訴えです。 初めての野党と市民の共同VS安倍自公政権との正面対決の政治戦です。審判の日まで、全有権者に呼びかけ、必ず勝利しましょう。日本列島に波及する「胸躍る」闘いにいざ! |
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2016年3月21日 TPP「国会決議違反」が8割、批准阻止の闘いを |
3月20日付しんぶん「赤旗」の日曜版で道内JA(農協)組合長を対象にしたTPP問題でのアンケート結果を掲載しています。 「国会決議違反」と答えた組合長が8割。昨年の「大筋合意」以来、安倍内閣は政府を上げて、TPP政策大綱を携えて「大丈夫だ!大丈夫だ!」と「説明」してきたにもかかわらず、やっぱり「国会決議を守れなかった」と答えたのは8割、ほぼ100%が「TPPの影響は重大」と答え、しかも八割を超す組合長が安倍政権の農業政策に対し「評価しない」と答えていることは、政権に衝撃を与えているでしょう。私も国会で質問したことが、裏付けられる結果でもあり、大いに励まされます。 衆議院では、TPP特別委員会を設置し、審議を進めようとする動きが伝えられています。国会論戦とともに、国民の世論と運動が、批准阻止へ情勢を動かすことになります。 とりわけ、全国注目の中で、迫っている衆議院5区の補欠選挙は、地域の特徴としても、札幌のベッドタウン地域であると同時に、千歳・恵庭を含む自衛隊駐屯地がある地域であり、農業地域が広範囲に広がるところです。選挙の結果が、安保法においても、TPPにおいても安倍政権の戦略に大きな影響を与える事は間違いありません。安倍与党勢力VS野党と市民の対決構図が鮮明です。野党統一候補の池田まきさんを勝利させ、「安保法廃止!」「TPP阻止!」「安倍政権打倒!」へつなげましょう! |
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2016年2月15日 TPP批准阻止へ |
21回目となる「食と農のつどい」が2月11日、十勝・音更町で開かれました。町長をはじめ300人が参加しました。20年の歴史と党の地道な活動を感じます。TPPは今年2月4日に、12ヵ国の「署名式」が行われました。「TPPのたたかいはこれから」と題して、鈴木宣弘先生が講演。私からは安倍政権の暴走政治と国民の闘い、国会論戦など「国会報告」をおこないました。 TPPの「大筋合意」発表後、安倍政権は、協定文書を公表する前からTPP大綱や影響試算なるものをだして、「農業への影響は小さい、国内対策をするから大丈夫」などと、大丈夫論をふりまき、総理は国民の理解が広がっているとも言いました。 しかし、帯広市で9日、農水省が「農政新時代」キャラバンと題して説明会を開きましたが、地方紙は自治体や農業関係者からは「TPP発効までの道筋がはっきりしていないのに国はなぜ対策を急いでいるのか?」、農産物の生産額が約1300億円〜2100億円減少するという政府の試算に対し、「本当にこんな数字で済むのか」など疑問の声が上がったと報じました。 そんな中、タイムリーな「つどい」。参加者からは、「鈴木先生の笑いの壺満載、TPPの裏話を含めての講演に、勇気が沸いた」「批准阻止の闘いに頑張る!」と決意があふれました。批准阻止!へ、国民の声に耳を傾けない安倍政治は許せない!気合いを入れて頑張りましょう! |
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2016年1月18日 戦争法廃止へ力を合わせ |
新しい1年の幕が開きました。今年は参議院選挙の年です。元旦は、森つねと参議院予定候補、はたやま和也衆議院議員とともに、白石、厚別神社前で新年のあいさつと抱負を語りスタートしました。戦争法廃止へ! 国民連合政府の実現を目指し、北海道選挙区での議席の獲得、比例代表で850万票、8議席以上をめざして頑張ります。 昨年の「戦争法」の強行採決への怒りは、閉会中も収まりません。野党が臨時国会の開催を要求しても背を向ける安倍政権。4日からの通常国会の冒頭には、待ってましたとばかりに、4000人近い市民の皆さんが国会を包囲しました。「戦争法廃止!」「安倍政権打倒!」「野党は共闘!」とコールが上がりました。「民主主義とは何だ、主権者はわれわれ国民だ、主権者の声を聞かない政権は変えよう!」とコールがかかると、「そうだ!かえよう!」と止まることがありません。新年から自公政権をうちまかそうという市民との連帯が始まりました。 各地でもたたかいが始まっています。参加できない新年の行事が続き残念ですが、函館の新春の集い、岩手県奥州市のつどいは熱気があふれています。北海道の農業漁業を考える学習会では、貴重な意見交換ができて、TPPからの撤退を誓いあいました。 国会では早速、衆議院の予算委員会で、はたやま和也衆院議員が初めてのテレビ質問をしました。堂々とした論戦ぶりにも感心しました。日本共産党の論戦の重要性を痛感しました。 |
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2015年12月28日 国民連合政府実現の年に |
戦争法を廃止する国民連合政府を実現する年に!そんな思いで新年を迎えました。いよいよ参議院選挙の年です。TPP、消費税増税、原発再稼働など国民の声を聞かず、暴走を続ける安倍政治を許さないという、国民の皆さんとの共同の広がりをさらに発展させ、比例区のいわぶち友さん、選挙区の森つねとさんを国会へ送り出しましょう! |
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2015年11月9日 TPPは決まっていない、これからが大事 |
道南の日本海側に面している海沿いの町、せたな町は、人口9000人ほどです。大成町、北桧山町と瀬棚町が合併し10年間に2割の人口減となりました。農業と漁業を基幹産業とし、食料もエネルギーも地産地消、食料自給率は940%です。議会はこれまで、9回にわたってTPP反対の意見書を可決してきました。にもかかわらず、今回の「大筋合意」。「このまま黙って指をくわえていていいのか」と、議会が呼びかけ今回のシンポジウムが企画されました。 各議員がそれぞれ参加を呼びかけ、当日は近隣の今金町、森町、八雲町、上の国町、遠くは由仁町からも、議員や役所の職員、農協職員、住民ら約300人が参加しました。「TPPの大筋合意をどう見るのか」「国会決議との整合性」「一次産業に支えられている自治体が、TPPにどう向き合えばいいのか」等のテーマで、自民党、民主党、日本共産党、新党大地の4党の国会議員と道議会議員が参加し議論しました。 私は「政府は決まったかのように宣伝しているが、まだ、決まっていないし、これからが大事だ」と訴えました。会場からは「影響を明らかにせよ」と声が出されました。「もう、やられてしまうのかな、と暗い気持ちだったが、これからだとわかって元気が出た。しっかり声をあげ続けたい」との感想が出されました。 宮城県議選に続いて、安倍政権の暴走政治ノーを突きつける国民の戦いは、こうした北の町からも起こっていると力強く感じました。 |
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2015年10月12日 力を合わせて新たなたたかいへ |
10月はじめに、畠山和也衆議院議員、森つねと国政相談室長とともに、札幌弁護士会や北海道漁業協同組合連合会、北海道森林組合連合会などを訪問し、日本共産党の「国民連合政府」の提案を届け懇談するとともに、国への要望などもお聞きしました。 弁護士会からは「立憲主義を踏みにじる政府に対し、司法の分野で何が出来るのかいろいろ考えている」と話されました。さらに、政党、団体、個人との対話を広げたいと思います。 畠山和也さんを衆議院に送り出し、衆参の国会議員がそろう国政報告・懇談会が11年ぶりに行われました。各団体から具体的な実情や、取り組み、国会議員団への要望がつぎつぎ出され、衆議院北海道ブロックで党の議席を勝ち取った重み、期待の強さがにじみ出た報告会になりました。こうした日常的な活動の積み重ねが、戦争法廃止の世論発展への力になります。 先日、衆参の農林水産部会(畠山、斉藤両衆議院議員と私と秘書で構成される)を開きました。1月に通常国会が始まり、途中から採用されてきた新人の秘書さんも含め、激動の国会を乗りきって、思うところを話していただきました。「国政は、野党のたたかいや世論に左右されるのですね」など、いろいろ語られましたが、TPP「大筋合意」をうけた新たなたたかいに向けた力強く新鮮なスタッフに勇気がわいてきます。 |
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2015年9月14日 住民の苦難と政治 |
網走市内のほ場で、ジャガイモの害虫シロ・シストセンチュウが発見されたとの連絡が入り、以前、センチュウが発見された時のことがよみがえりました。センチュウは0.6ミリ程度のシストと言う硬い殻に守られて10年以上も生き続けます。土は移動できないし、農薬などでも簡単に駆除できません。 ジャガイモは、北海道の重要な基幹作物です。早速、政府に被害状況の調査、まん延防止策、営農支援を求めました。 また、日本に存在しないセンチュウが何故、発見されたのか。侵入経路の解明が急がれます。同時に抵抗性品種(この害虫を寄せつけない品種)の開発が避けて通れません。イモの原原種(げんげんしゅ)を生産している独立行政法人種苗管理センターから話を聞きました。イモの増殖は種と違って増殖率が低いので、抵抗性品種の開発には10年ぐらいかかると言います。林芳正農水相は「平成32年度を目途に進めている、加速していきたい」と答えました。そんなに時間がかかるのかと思いながら、被害が広がらないよう願い、農家への支援強化を求めました。 関東各地に大きな被害をもたらした大雨洪水災害調査で先週末、茨城県に入りました。台風18号の影響で発生した雲が鬼怒川に沿うように南北に停滞したため水位が上昇し、堤防の決壊、溢水で大きな被害が発生しました。 安倍総理は、被害対策会議は10分で終わり、その後、戦争法の採決日程の打ち合わせに1時間以上をついやしたそうですが、苦難に心を寄せない姿勢に怒りを覚えます。 |
2015年8月17日 戦争か平和かのせめぎあい正念場 |
国会で「戦争法案」が審議されている最中に、8月15日の終戦記念日をむかえました。 今年は70回目。私は、畠山和也衆議院議員と森つねと参院北海道選挙区予定候補とともに街頭から戦争法案の廃案を訴えました。 国会では、小池晃副委員長が戦争法案の成立を前提に活動方向を示した自衛隊の内部文書を示して質問。中谷元防衛相は答弁不能になり委員会は解散に。 さらに、安倍総理が発表した「戦後70年にあたっての談話」も問題に。首相は「侵略」「植民地支配」「痛切な反省」「お詫び」等の言葉を自らの言葉として語らず、「国策を誤り」、「植民地支配と侵略」を行ったという歴史認識も語らなかったため、「誠意ある謝罪を巧妙に避けようとしている」「村山談話から後退」等の批判が相次ぎました。憲法破壊に暴走する安倍総理の姿勢が現れています。 札幌でも戦争法案に反対する市民の行動が一段と燃えあがっています。「戦争したくなくて震える」という若者たちのデモが、今度は「平和したくてふるえるデモ」に発展しています。9日には、札幌でも「ママの会」が、「だれの子供も殺させない!」とパレード。「戦地に行くより遊園地!」「武器を持たずに、手をつなごう!」「戦車ではなく、三輪車!」など、子供も一緒に声を合わせられるように、工夫されたコールに、共感が広がっています。戦争か平和かをめぐるせめぎあい、ここからが正念場です。 |
2015年7月13日 戦争法案強行許さず廃案に |
「私たちは、戦わない!」6000人ものプラカード、黄色一色に染まった中島公園は圧巻でした。炎天下、気温はぐんぐん上昇。午後2時過ぎには、ピークに達しました。 北海道弁護士連合会、旭川、釧路、札幌、函館など各地の弁護士会が主催する初めての試みです。連合北海道や道労連傘下の労働者はじめ、市民にも広がる画期的な取り組みとなりました。2週間前に「戦争したくなくてふるえる」とデモをした青年たちも参加。宗教者や学者、元自衛官がスピーチ。政党は、民主党、社民党、新社会党が参加。日本共産党は、はたやま和也さんと私が訴えました。 弁護士会は、昨年7月1日の集団的自衛権の行使容認の閣議決定に対し、立憲主義および憲法9条に違反するとの声明を出し、政府に撤回を求めました。 戦争法案についても、憲法違反の法案だと反対運動に取り組んできました。「私たち弁護士・弁護士会は、『基本的人権を擁護し、社会正義を実現すること』を使命とし『法律制度の改善』(改悪には反対)への努力が責務とされています。それ故に・・・反対の意見表明をし、広く市民の皆様に、政府・国会(議員)に訴えてきました、皆さんも参加してください!」と呼びかけながら行進しました。 衆議院で中央公聴会が開かれました。安倍総理は、「時間がくれば決めてほしい」と言っています。憲法違反は許さない。採決強行許さない国民総ぐるみの運動に広げ、廃案にさせましょう! |
2015年6月15日 賛同者なき農協法案必ず廃案に |
国会は会期末を迎え、重要な局面になっています。いままで、一定の審議時間を確保したからと言って衆議院から参議院に送っていた法案も、与党の思惑が崩れつつあります。 農協法案も、「審議時間を確保したので、そろそろ採決を」と言い出せなくなっています。野党間の連携にも努力しながら、質疑継続を求めるはたやま和也、斉藤和子両議員が、問題点をあぶり出す質問をすると、参考人からは、懸念が多くだされ、石川、山梨の2カ所の地方公聴会でも、懸念ばかりで、賛成論が出ないという現状です。 ここまで懸念が多く出ると、「農協改革」が、何のための誰のための改革なのか改めて問われ、さすがにこのまま採決とはなりません。さらなる参考人質疑を求め、審議が続いています。 6月4日付けの日本農業新聞には、はたやま和也議員が登場し、「農協法改正案審議―各党に聞く」で党の主張が載りました。6月16日の全国農業新聞に斉藤和子議員の質問を、かなりのスペースをとって紹介しています。今まで、参議院に審議が移らないと、なかなか紹介されなかったわが党の論戦が、衆議院の段階から、日本農業新聞、全国農業新聞にも、紹介されるようになったことも、大きな変化だと思います。 「戦争法案」の審議をふくめ、6月24日の会期末までに採決する事ができないのは明らかです。国会延長を許さず、断固として悪法を葬り去るために、頑張る決意です。 |
2015年5月25日 たたかいと論戦一歩も引かず |
政府は「戦争法案」を閣議決定し、審議が始まりました。「正社員ゼロ」法案と言われる労働者派遣法の改悪案、国民負担を増やす医療保険法の改悪案、プライバシー侵害するマイナンバー法(国民共通番号)、農協等を解体する農協法改悪案など、悪法が次々と。 一方、国民の運動も「悪法ゆるさない!」との声を響かせ、国会の内外でたたかいの輪を広げています。 5月17日は、沖縄で新基地建設反対の3万5,000人の集会が大成功。「屈しない!」の文字がテレビで映し出され、強烈なアピールになりました。アメリカにも届けると言います。総理官邸は真剣に受け止めるべきです。 また同じ日に行われた大阪の住民投票は、文字どおり激しい接戦の中で、橋下市長の大阪都構想は住民によって否決されました。新たな共同のたたかいが広がり、市民一人ひとりが、真剣に考えて、悩み、判断を下しました。この結果は、大阪のみならず国政にも大きな影響を与えています。 北海道でもたたかいは続いています。JAや森林組合、漁連などが開いた、「TPP交渉の国会決議を守れ!国会議員に要請する集会」が行われ、初めて畠山和也議員と私と、衆参がそろって参加し、総選挙での躍進も実感しました。 どの分野でも、安倍暴走政治に一人ひとりが真剣に向き合い、自らの問題としたたたかいが広がっています。国会でも一歩も引かない論戦に挑みます。国会内外のたたかいを広げ悪法を断念に追い込み、葬り去りましょう! |
2015年4月27日 躍進を力に安倍暴走政治ストップへ |
いっせい地方選挙の後半戦の結果が出ました。前半戦に続き、日本共産党は、全国で躍進です!皆さんの連続したがんばりに敬意を表し、前進を喜び合いたいと思います。 北海道も市議選、町村議選あわせて前回選挙時から11人の議席増でした。空白克服は2市10町克服しましたが、新たな空白が5つ。結果の分析はこれからですが、様々なドラマがあったことだろうと思います。この躍進の結果を力に、公約実現への取り組みが始まります。 高すぎる国保料(税)の引き下げや、介護の負担軽減、子供の医療費無料拡大など、住民の暮らし福祉を優先する政治への転換。同時に、安倍政権の暴走政治に歯止めをかける総力を挙げた取り組みです。 5月連休前後して、政局が動いています。TPP問題で、妥結を急ぐ安倍総理。「聖域」、「国会決議」の言葉を口にはするが、オバマ大統領に譲歩案を次から次に出す前のめりの姿勢に、目を離せません。国会決議を守れないTPPからは直ちに撤退すべきです。 連休明けの国会提出を狙う「戦争立法」、国保財政運営を市町村から都道府県に移す、医療保険制度の改悪案。ニューヨークでは核兵器全面禁止を求めた国際平和地球会議が開かれました。5月は、1日メーデー、3日憲法集会と、国民総結集の時です。安倍暴走政治ストップの一大決起の場としましょう! |
2015年4月6日 安倍政権の暴走を止める力に |
道府県議選、政令市議選の告示日に、私は十勝へ飛びました。北海道の農業を支えるこの十勝から、TPP反対の意思表示を日本共産党の議席獲得で示しましょう!と訴えました。 十勝は、TPP撤退へのオール十勝の世論と運動を発展させ、オール北海道への運動をリードする役割を果たしてきました。 民主党政権時代に、TPPが打ち出された時、いちはやく十勝総合振興局が十勝管内への影響試算を行いました。小麦、ビート、ジャガイモ、酪農、肉牛、豚など対象に、生産額、関連産業、地域経済など全体で5,037億円のマイナスになる、雇用で4万400人の雇用の場がなくなり、地域経済を壊すものになると指摘しました。私もこの試算を国会質問で取り上げました。農家の苦悩の声、「今まで冷害や日照りで作物がとれないことがあっても、雪が溶け、春が来るとまたがんばれた。しかしTPPは、違う。政治によって、くらし、地域を破壊されたら、もとにもどれない。孫子の代に取り返しのつかないことを許してはいけない」との訴えがよみがえります。 日本共産党十勝地区委員会が主催する「食と農の集い」は20回を重ねました。広く案内活動を行い、近隣の町長、役所の職員、農協組合長など参加する事が定着しました。 ここから日本共産党の道議が誕生したら、間違いなく十勝を変え、道政を変え、安倍政権の暴走を止める力になることは間違いありません。 |
2015年3月18日 新しい息吹に満ちあふれる国会 |
3月に入り、国会近くの通学路にはピンクやホワイトの梅の花が咲き始めています。北海道は、まだ、雪の中。寒さと暖かさが交互にやってくる季節です。それでも8日に北海道で行われた国際女性デーは、春がいっぱい、熱気がはじけていました。会場は通路も埋まるくらいたくさんの参加者。 記念講演は、作曲家の池辺晋一郎さんです。「音は生き物だ」「犬の散歩と似ている」、と。「えっ!どういうこと?」と思わず身を乗り出して聞き入りました。音楽というのは、感性に訴えかけていくものですが、音符が、偶然並んでできているわけではない。旋律作りは、非常に考えられている、と。エネルギーが満たされていく音の並び、音は抑制されたり、開放されたりしながらメロディーが成り立っているのだと、気付かされました。 池辺さんは、音楽家も、世界の平和のことを意識しなければ、ならないと強調されました。とても興味深く、楽しい講演でした。 国会でも新しい息吹でエネルギーが満ちあふれました。衆議院予算委員会などで、新しく当選した議員の皆さんが、続々と初質問に立ちました。一人ひとりの真摯な論戦は、国政を動かし、間違いなく前向きな影響を与えています。 旋律を奏でるように、人々のエネルギーも前に向かって進めたいと思います。16日から、予算委員会の舞台は参議院に移りました。 |
2015年2月23日 誰のため、何のための「農協改革」か |
安倍総理が施政方針演説の冒頭にかかげた「農協改革」。誰のため、何のための改革か?「農協解体」や、TPP問題など、安倍政権の暴走に対して、十勝で「食と農の集い」が、長野市で「日本と長野の農業を考えるシンポジウム」が開かれました。 十勝の「集い」は今回で20回目です。今後の農政がどうなっていくのか、TPPはどうなるのか、管内4つの町の町長さんや役場職員の方々をはじめ、安倍政権の暴走政治に危機感を持った関係者等330名で会場はいっぱいになりました。太田原高昭北海道大学名誉教授は、日本農業が国際的に見ても、水準の高い生産、経営をして食料生産を行ってきた事、それを支えている農業協同組合の役割を明らかにしました。 長野市で行われたシンポジウムでは、長野市農業委員会の小山英壽会長、滝澤勝巳JAグリーン長野常務理事、和田明子長野県議、原田誠之長野市議の4人がパネリストとして参加。私の安倍政権・「農協改革」の報告の後、パネリストからの発言を受け、討論が行われました。 長野市は半分以上が中山間地で、少量多品目の野菜や果樹栽培を主力に努力してきただけに、家族経営の解体をも狙う「農協改革」への批判が出されました。 国会でも7団体共同で主催する「政府の『農協つぶし』許さない!」の緊急集会が開かれました。国民的なたたかいと連携し、国会論戦でもしっかりたたかっていく決意です。 |
2015年2月2日 輝く先人たちの歴史 |
2月1日、苫小牧市で、「大正デモクラシーと小林多喜二の文学世界」と題する篠原昌彦苫小牧駒沢大学教授の最終講義が行われました。 明治から大正、昭和へ。文学が描く内容も時代背景を反映するものになりますが、有島武郎から小林多喜二へ、篠原教授が研究を重ねられた小林多喜二の作品とそこにこめられたメッセージを、情熱をこめて語られました。 昨年夏に、この最終講義の際に、私の夫、内山勝人と多喜二の母との交流について語ってほしいとの依頼をうけており、私もお話させていただきました。 2月20日は、プロレタリア文学作家であり日本共産党の先輩でもある小林多喜二の命日です。天皇制のもと治安維持法による弾圧によって、わずか29歳で生涯を閉ざされた小林多喜二。その「母」のことは、作家、三浦綾子さんの「母」に描かれ、前進座の舞台でも演じられてきました。「母」セキさんに、会いに行き、交流があったことを、私は驚きと感動をもって、夫から聞いていました。 多喜二がペンにかけた思い、わが子を思う母親の気持ち。その尊い命のバトンを、今も私たちは引き継いでいます。 侵略戦争に反対し、命を尊び、人々を貧困から解放し、誰もが幸せに生きることのできる世の中をめざして、果敢に立ち向かった先人たちの歴史は、戦後70年、憲法9条を持つ日本だからこそ、いっそう輝きをましていると感じました。 |
2015年1月5日 はたやま和也衆議院議員と一緒にご挨拶 |
毎年、元旦に神社前で行う、新年のご挨拶ですが、今年は、初当選をはたしたはたやま和也衆議院議員と一緒に立つことができ、感無量です。 地域の支部、後援会の皆さんも、集まっていただきました。参拝にこられた方も、通り過ぎる車の窓からも、はたやまさんの姿を見て、手を振り、がんばってください!と声がかかります。期待の高まりをひしひしと感じる新年のスタートとなりました。 9年ぶりに衆議院で農林水産委員会の委員が複数になったこともうれしいです。 早速、畜産・酪農価格問題で委員会(閉会中審査)が1月13日(衆院)、14日(参院)と行われることになりました。 はたやま和也さんは、新人議員の中で、質問のトップバッターです。 そういえば、私も、2001年に初当選してまもなく、9月10日に日本発のBSE(牛海綿状脳症)の発生で、国会閉会中審査で最初に質問に立ちました。問題の牛が発見された千葉県へ調査に入り、農林水産省、厚生労働省からレクチャーを受け、資料を要求し、20日に初質問。緊張で、のどがカラカラになったことを思い出します。「初心忘るべからず」です。 今年は戦後70年、被爆70年、節目の年です。国民の信任を得たとして、暴走政治の続行を宣言した安倍政権。躍進した日本共産党が真価が問われます。そして、いっせい地方選挙の年です。目の覚めるような前進を作り出すために力を合わせましょう! |
2014年12月19日 躍進の流れを止めずに |
心の底から「ばんざーい!」と叫んだみんなの笑顔に、私も胸がいっぱいになりました。衆議院で21議席に、北海道では11年ぶりに衆議院議席を奪還しました! 支えてくださった皆さんに心から感謝いたします。躍進の流れを止めず、道民のいのちとくらしを守る政治への転換をめざし、いっせい地方選挙でも必ず勝利しましょう。 |
2014年11月17日 沖縄の歴史的勝利に続き総選挙でも審判を |
11月に入り、1日で連続3回の質問の機会がありました。 午前中は農水委員会で、西川公也農水相に米価下落対策と、安愚楽牧場と政党助成金等の「政治と金」の問題で。昼は日豪EPA協定について連合審査会で、夜は外交防衛委員会で質問をしました。 米価対策では、スーパーマーケットなどで、販売価格が下落していることを示し「農家は年内の資金繰りが出来ず苦しんでいる一日も早い国の責任ある対策を」と求めました。 日豪EPA協定は、最も大きな打撃を受ける農業分野だからこそ、交渉に入った2006年の衆参の農水委員会で決議をあげたのに、「農産物の重要品目について、除外、または再協議」に照らした検証もされていない。今年4月の集会で自民党の議員が「決議を守りぬく」と約束し、西川農水大臣も、「安倍総理を説得してでも、守り抜く」と演説していたことを突きつけ、責任を果たせと迫りましたが、まともに答えることができませんでした。とりわけ北海道の畜産・酪農への影響の大きい日豪EPA問題は、このままでは済まされません。 翌週は「地方創生特別委員会」の質問。本気で地方創生をいうなら、一次産業をどう再生するかが最も重要なのに、米価暴落に手を打つこともせず、地方を崩壊させるTPP、日豪EPAを推進している。地方創生どころか破壊ではないかと追求しました。 今日、沖縄での歴史的勝利の吉報が届きました。解散・総選挙で、怒りをこめて安倍暴走政治に審判を下しましょう! |
2014年10月20日 米価を市場に任せていいのか |
9月29日に臨時国会が始まってから4週目。先週、農林水産委員会で、新たに就任した西川公也大臣に質問しました。 テーマは5つ。大臣が安愚楽牧場から政治献金を受けた問題、米価下落対策、日豪EPA、TPP問題、ビキニ水爆実験の被ばく問題です。特に、今年の米価下落は深刻です。私は概算金が昨年より3,000円も安いのはなぜかと聞きました。大臣、「全農が低く設定した」と。私、「なぜ全農が低く設定したのか」。大臣、「昨年までの在庫があることに加え、今年は作況指数も100を越える見込み。コメ過剰感があるため低い設定になった。あくまでも仮払いだ」と、まったく人ごとです。 私は「なぜ全農が低い設定にしたのか。それは、国が市場原理に任せて、本来果たすべき安定供給、価格安定に責任を果たさないからでしょう? 全農は市況を見て判断する。在庫をかかえ業界からの値下げ圧力もある。政府の政策の結果ではないですか」と指摘すると、西川農水大臣は「市場に任せたのがよかったか、どうかということはあるが・・」と言いつつ、「米に関して国が価格に関与すべきではないという流れの中で、民間で決定させてもらった」と、まったく反省する気はありません。 米価暴落は、日豪EPA、TPP問題にも通ずることです。安倍政権は「地方創生」を看板にしていますが、所得を増やすとは口先だけ。いっせい地方選挙に向けたポーズでしかありません。選挙での国民の審判が一番です。 |
2014年9月22日 道民とともに臨時国会へ |
北海道各地を回り安倍政権への怒り、切実な願いを聞き、闘う力をいただきました。 50周年、半世紀をむかえた矢臼別平和盆おどりは1000人が参加し、安倍政権の戦争する国づくりに反撃しました。建設労働者と取り組んだ音威子府(おといねっぷ)の音中トンネル調査ではじん肺の根絶を大企業任せにしている国の実態が。土壌から水銀などの有害物質が検出され住民から不安が出ている室蘭市でも、大企業の横暴ぶりに怒りを感じます。 大間原発(青森県大間町)建設差し止め提訴した函館市長との懇談には、青森出身の高橋千鶴子衆院議員と訪問し、支援を約束し激励しました。 北方四島へのビザなし交流には日本から多くの青年学生が参加しました。関心の高さを感じました。 酪農調査で訪れた別海町、厚岸町では、農協や酪農家から、TPP、農協改革に対する不安が出され、持続可能な酪農経営と地域社会を維持する対策を求める要望が出されました。 この夏、米価が暴落し大問題に。稲刈りの真っ最中なのに、あえてトラクターを降りて上京した農民連の農水省交渉に同席。「この米価では、米作っても、飯を食えない」という叫びが霞ヶ関に響き渡ります。 いよいよ臨時国会が。この夏、寄せられた怒り、願いを心にきざみ、安倍暴走政権と対決する決意がみなぎります。そして、何と言っても、参議院選挙の躍進の流れを止めず、来年のいっせい地方選挙勝利に結実させたいと思います。 |
2014年8月25日 辺野古の海に基地はいらない |
エメラルドグリーンの美しい沖縄・辺野古の海、静かで落ち着いた集落。ここを埋め立て、新たに米軍の基地を建設するなど絶対許せない!その場所に立って、強く実感します。 宜野湾市の夜の演説会に先立ち、那覇空港から、そのまま名護市辺野古の海へ直行しました。23日は新基地許さない抗議集会、途中、警備を終えた機動隊やパトカーとすれ違います。現地に着くと、まだ熱気、余韻が。キャンプ・シュアブゲート前に座っていた二人の男性に、「集会、どうでしたか?」と聞くと、「3600名で大成功でした!」と興奮ぎみ。 座り込みを続けているテント村に行ってみると、集会に子供と一緒に参加した親子や、遅れて駆けつけた人が「座り込み3779日」の看板を見て、「10年以上続いているってすごい!」と。これまで何度も県民は「NO!」と意思表示をしているにもかかわらず、基地建設を強行する安倍政権への怒りが沸き起こり、ストップさせるたたかいへの決意をあらたにしました。 「沖縄の負担軽減」といいながら、沖縄への負担を増大させ、逆に「基地の本土化、拡大」をしようというのが本質、夜の演説会にも力が入ります。 8月、北海道・矢臼別の平和盆踊り50周年でも「沖縄と連帯!沖縄にも日本のどこにも基地は要らない!」のスローガン、「戦争させない!絶対させない!命が大事!憲法変えるな!総理を変えろ!」のシュプレヒコールがよみがえりました。 |
2014年7月14日 戦争する国づくりを許さないたたかいを |
安倍内閣の集団的自衛権行使容認の閣議決定とあいまって、さまざまな動きが目立っています。 防衛省・自衛隊が、住民基本台帳を使って、18歳を対象に自衛官募集案内を送りつけていたり、旭川市と周辺町村の公立・私立高校の社会科教師でつくる、上川管内高等学校社会科教育研究会の主催で、「自衛隊の国際貢献」をテーマにした講演や装備品展示見学など、教師を対象にした研究会が計画されていました。 しかし、管内の各高校の社会科教師や父母から、研究会事務局に対し「研究会というよりも体験入学ではないか」「平和的で民主的な人格形成にとってふさわしいのか」など、疑問や開催中止を求める声が相次ぎ、中止に追い込まれました。 また、北海道矢臼別演習場で、7月1日から15日まで、自衛隊の戦闘機や大型ヘリコプターを含む総数28機を使用した飛行訓練が、早朝5時から深夜24時まで行うことがわかり、「酪農地帯で牛への影響や、農家の安眠妨害となる」と訴えがあり、私も防衛省に、飛行訓練中止を求めました。 さらにオスプレイが「札幌航空ページェント」で、初めて北海道に飛来、展示されることがあきらかになり、党道委員会が直ちに中止を求め、北海道、札幌市、道航空協会に要請をしました。国会でもオスプレイの訓練撤回を求める申し入れを行いました。 戦争する国づくりをすすめる安倍内閣の一連の動きに対し、そのつど機敏に対応することが、重要になっています。 |
2014年6月16日 暴走政治をストップさせる熱いたたかいを |
1月から6ヵ月間、通常国会もいよいよ会期末をむかえました。安倍政権の暴走政治は、どの問題でも自共対決が鮮明になり、国民との矛盾が大きくなっています。国の形を変え集団的自衛権の行使を容認する閣議決定の動き、教育委員会改悪法、医療介護総合法案、農政改革二法案、TPP早期妥結など、悪政への批判が高まり、国会を包囲するヒューマンチェーン、官邸前行動をはじめ暴走政治をストップさせる熱いたたかいが国会でも地方でも広がっています。 このたたかいと連帯し地方政治を変えようと、道議団、札幌市議団、候補者の皆さん、大門みきし参議院議員、私とで、意見交換を行いました。 大都市札幌市における格差と貧困問題は全道的に見ても切実であり、政策的な打ち出しと取り組みが必要です。保育待機児の増加に質の低下問題、高齢者の医療・介護の問題などは、国の制度改悪によっていっそう深刻となっています。道議団、札幌市議団の取り組みが紹介され、いっそう国会と連携した取り組みを強めることが必要です。 この間、取り組んできたJR北海道の安全対策、泊原発の再稼動を許さないたたかい、カジノ問題等も重要な局面になっています。 いっせい地方選挙まで、10ヵ月をきりました。道内各地で調査や懇談、集いなど旺盛に取り組み、知恵を出し合い、たたかいと共同を発展させ必ずや前進するためにがんばろうと決意し合いました。 |
2014年5月19日 日本農政の根本にかかわる質問 |
TPP問題と「農政改革」をめぐって、5月13〜15日と3日間連続で質問しました。4月にオバマ米大統領が来日して行われたTPP交渉をめぐる日米協議の問題と、重要法案として衆議院から参議院に送られてきた「農政改革」2法案が議題です。 私の記憶では、2001年に国会に来て以来、農業分野の重要法案で本会議質問に立つのは初めてです。BSE問題や、農林水産大臣の罷免要求などはあっても、法案ではありませんでした。これも昨年の選挙で、11人に躍進した力、成果だとありがたく思いました。 本会議の質問では、安倍総理はしばしば、「息をのむほど美しい棚田の風景を守る」と言いますが、景観の美しさにはふれても、そこに住む人の営みがある事は伝わってきません。日本の農村の景観が美しいのは、何世代にもわたって農業を引き継ぎ守ってきた家族農業があったからこそです、と指摘し、家族農業への支援を求めました。 翌日の農水委員会では、安倍政権が進める「日本再興戦略」には食料自給率目標を一言も触れていないことを指摘し、農水大臣の見解をただしました。大臣は、驚くことに、自給率目標を達成する姿勢を見せるどころか、すでに後退していることから、目標の見直しも含め検討するという始末でした。 日本農政の根本にかかわる問題を後退させることは許せません。引き続き、日本農業のあり方をめぐって議論していきたいと思います。 |
2014年4月21日 研究機関がなぜ保険業務か |
茨城県つくば市にある、独立行政法人森林総合研究所をたずね、現在研究しているいくつかのテーマについて説明を受けました。 このところ、頻繁に起こる集中豪雨や豪雪、台風などについて、土砂災害がどのようなメカニズムで起こるのか、土砂流出、深層崩壊などについても調べ、事前に状態を把握し、避難できるようにすることや、東日本大震災による海岸林被害や、原発事故による森林の放射能汚染の状況確認と対応について聞きました。 さらに国産材の利用拡大、CLT(直交集成板)の開発によって、木造の大規模な施設を建設できるようになっていること、林地の鹿などの動物の管理についてなど、いくつかのテーマで説明を受け、質問や意見交換をしました。 毎回、来るたびに、こうした研究によって、解明される新たな事実や発見に、驚かされたり、興味をそそられたりするのですが、普段私たちが、見落していたり、気になっていても手をつけられないことでも、一定の期間で実験したり研究・解明する研究機関の役割の重要性をあらためて痛感します。 それだけに、今まで国が行ってきた「森林国営保険」(火災、気象災、噴火災による損害を補填する総合的な保険)を、研究独立法人の森林総研に移行する法改正が行われたことは、「コスト削減、効率化のための行政改革」の名のもとに、本来国がやるべき保険業務まで、研究機関に押し付けた感が否(いな)めません。 |
2014年3月24日 安倍総理がすすめる「農政改革」に未来はない |
予算委員会で35分間、質問しました。安倍総理がスイスのダボスで「40年以上続いてきた米の減反を廃止します。民間企業が支障なく農業に参入し、作りたい作物を需給の人為的コントロール抜きに作れる時代がやってくる」と演説したことは、安倍政権が、いかに、農家や地域を見ずに、企業の要求を優先しているかを示すものでした。 これに抵抗するものは「岩盤」として破壊するとまで発言しています。この立場ですすめる「農政改革」には、未来はありません。 私は、自民党の市場まかせの農政が農家所得を減らしてきたことを突きつけ、こうした農政の転換を求めました。 今年は国連が定めた「家族農業年」です。国際社会の大勢は家族経営で支えられてきたこと、家族経営を柱にしてきた日本こそ重視して取り組むべきと主張しました。 安倍総理は「家族経営を大事にするというのは、自民党の政策だ」と発言しましたが、やろうとしていることは、真逆です。 「農政改革」で、米の直接支払いを10アールあたり1万5,000円から7,500円に半減し、4年後に廃止することで、ますます減収になることなど、現場では「所得倍増政策ではなく、所得激減だ」「農業を見て、農民と地域を見ていない政策だ」と批判があることをぶつけました。 テレビを見ていた方から、「家族農業を取り上げてくれてうれしかった」など反応がありました。それにしても、矛盾したことを平気で言う安倍首相には、あきれます。 |
2014年2月24日 TPP問題も農政改革もこれからがたたかい |
何年ぶりでしょうか。祖父母の故郷である富山県での農業シンポジウムに参加しました。立山連峰の美しさを眺め、そこから地下水になって海に注ぐ栄養分が豊かな漁場をはぐくんでいることも認識を深めました。 子どもの時、年に1回北海道までやって来る置薬の越中富山の薬売り。富山弁が懐かしかったのか、おばあちゃんは1時間、2時間でも薬屋さんと話しをしていました。子どもの私は、薬屋さんが持ってくる紙風船を楽しみにしていました。 富山県は農業生産額の7割が米です。兼業農家は販売農家のうち9割以上を占めています。早くから集落営農に取り組んでおり、農地の集積は約49%と、全国の中でも集積が進んでいる地域です。それだけに、今回の安倍内閣の「農政改革」とりわけ米の直接支払いが、2014年度産から、10アールあたり、1万5千円を7千5百円に半減するというのは、大きな打撃をうけるのではないかと心配していましたが、やはり、多くの不安、意見が出されました。 農協傘下の大規模な営農組合からは「10アールあたり1万5千円が半減されたら、575万円の減収になる」と。「米価が60kgあたり1万円まで下ったら690万円の減収、そこに3%の消費税と考えると決算が恐ろしい!」と発言がされました。 各地で混乱が予想されます。TPP問題も「農政改革」もこれからがたたかいです。現場の実態をしっかり示し変えさせるたたかいが大切です。 |
2014年1月27日 JRはいかにして、安全を取り戻すのか |
「躍進の流れを止めることなく、もっと大きな党をつくり、安倍暴走政治を本当に止める力になってほしい」との国民の願いに全力でこたえたい、そのために何が求められているのか。4日間開かれた第26回党大会で交流された全国各地の奮闘に、大いに励まされ、活力を得て伊豆の山を下りました。 翌日、羽田から釧路へと飛び、「JRの安全と市民生活を考えるシンポジウム」に参加。その3日後には、札幌での「JR北海道の安全と北の鉄路を考える道民のつどい」に参加。いかにして、安全を取り戻すのか、会場から質問や意見、解決のための問題提起がたくさん出されました。 現在JRの職場で列車の検査、修理を担当し、職場の改善のためにがんばってきたNさんの報告には、皆が注目、質問が集中しました。 道民の世論と運動が大事だけれど、JRの職場の中からの取り組みは、安全最優先の原点に立った職場の改善への鍵を握ります。いかに労働者の意見が反映される民主的な職場をつくるのか。JR自身の取り組みと、そもそも分割民営化によってもたらされた問題を、国がいかに自覚し責任を果たすのか、それなしに、真の解決はありません。 いよいよ1月24日から、第186回通常国会が始まりました。開会日初日から、秘密保護法廃止へ、国会を取り囲むヒューマンチェーン(人間の鎖)がつながりました。安倍内閣の終わりのはじまり、各分野から迫っていきましょう! |
2013年12月21日 政治を変える確かな力に |
「参議院選挙の躍進の流れをとめず、政治を変える確かな力になってほしい」この期待に何としても応えたい!数を力に悪法を強行した安倍自公政権へ、国民的な反撃が広がっています。秘密保護法廃止、消費税増税中止、TPPからの即時撤退、原発再稼働反対、安全最優先のJR北海道へ、力を合わせ政治を変えましょう! |
2013年12月12日 53日間という短期間の臨時国会が終わりました |
53日間という短期間の臨時国会が終わりました。安倍政権は、希代の悪法「秘密保護法案」を提出して、まともな審議もせずに数の力で、しかも2日間の会期延長までして採決を強行し、12月13日に公布しました。躍進したわが党の論戦と急速に広がった国民の反対世論の高まる中で、焦り暴走し無謀なやり方をつづけました。国民の怒りは、これによっておさまるどころか燃えさかり、安倍内閣を終わりにする反撃に向かうでしょう。 TPPについても、米国とともに「年内妥結」に固執していた安倍内閣ですが、各国間で横暴な米国のやり方への矛盾が激化する中、年内は見送りに。背景に国民世論があることは言うまでもありません。 東日本大震災から2年と9カ月、年の瀬もおし迫った12月13日、被災3県を中心に、政府への交渉団が国会へ詰めかけました。東京電力には5兆円を超える税金を投入し、中間決算で1400億円の黒字が計上されている一方、損害賠償については、次々と打ち切り、賠償の範囲を狭めようとしている東電と国に、現場からの厳しい声が相次ぎました。 仮設住宅での暮らしが続いている被災者の訴えは、省庁の役人の心にどう響いたでしょうか。この叫びにこたえることこそ、国が最優先課題として取り組むべきことです。その場しのぎのカラ約束にさせず、本当に実行させる取り組みへ決意を新たにしました。 |
2013年11月18日 あんぽ柿のブランドを消してはならない |
福島県の伊達地方特産のあんぽ柿は、原発事故の前までは全国で1位、2位の販売額を誇るブランド柿でした。ところが、事故後は2年続けて出荷できず。木になっている柿は、それほど放射線量が高くないのに、干し柿にすると、濃度が10倍にも高まるのです。 いよいよ3年目、このままブランドを消してはならないと、放射性物質を検査し、基準値よりも低い地域を加工再開モデル地域に指定し、試験的に生産をすることになりました。もちろん試験的につくっても売れない場合も出てきます。それが、すぐに収入につながるとは、限らない。 ところが、東京電力は、つくれないところは、今までどおり年内に賠償するが、試験的につくっているところは、商品が売れたら、その収益分から差し引いて賠償金を支払う、来年支払いになるというのです。農家は、「現金収入が入らなければ、12月の支払いもできない」と、東電に訴えてきましたが、受け入れられませんでした。 そこで、この問題を、先日、農水委員会で取り上げ、年内に支払うよう東電への指導を求めたところ、「年越しの資金も非常に重要な時期になっているので支払いの迅速化を進めるよう東京電力に適切な指導をしたい」と答弁。しかし、実行されるまで見届けなければなりません。 汚染水問題も含め、まだまだ、未解決の課題が残されているのに、再稼働なんて、とんでもありません。原発即時ゼロへの決断を迫る、大運動をさらに発展させましょう! |
2013年10月21日 始まった安倍内閣との本格論戦 |
いよいよ、安倍内閣との本格論戦の臨時国会が始まりました 先週は衆参の本会議質問が行われ、参議院では、日本共産党は今までの10分から20分へと質問時間が増えました。 論戦がはじまって、改めて痛感するのは、質問に対しての答弁が、無内容であるということです。まともに答えられないのだと思います。消費税増税の根拠についても、復興法人税のみを前倒しで廃止したことについても、答えになっていませんでした。 TPPをめぐっては「詳細は差し控える」としながら、市田書記局長の「食料自給率向上の明確な目標を持つべき」という質問に対し、「食料自給力」という言葉を用いました。 食料自給率とは国内の食料消費を国内の農業生産でどの程度まかなえているのかを示す指標で、分母に国内消費仕向量(国内生産量+輸入量−輸出量−在庫の増加量)、分子に国内生産量という、万国共通の計算式があります。 TPPに入って関税が撤廃され、輸入が増えると自給率が下がることは計算式からも明らか。では食料自給力とは国内の農業生産の潜在的な供給能力を示すとしていますが、供給能力とは、法人化、効率化、大規模化、生産性の向上などが、キーワードとなっています。そしてこの自給力が高まれば、競争力も上がり、輸出の力も強くなるというのですが、この理屈も財界側の考え方の一つであり、本質問題を見えなくする論です。今後の論戦の中で質していきたいと思います! |
2013年9月23日 アジア政党国際会議に参加して |
ソウルで開催されたアジア政党国際会議の第二回女性会合に参加しました。アフガニスタン、アゼルバイジャン、バングラデシュ、ブータン、カンボジア、インドネシアなどアジア二十一ヵ国から三十二政党の代表が参加。日本からは、民主党と日本共産党が参加しました。 女性のリーダーシップと社会的地位向上をテーマに、政治や経済への参画、平和のために果たす女性の役割について、各国の具体的な経験、前進に向けた奮闘が報告されました。しかし、全体として、道半ばであり、さらなる努力が求められています。 私は、日本での女性の地位向上への取り組みの到達点と日本共産党の役割に触れながら、世界の平和、北東アジアの構築のためにも、信頼回復の障害となっている日本政府の歴史認識問題の解決が急がれていること、日本軍慰安婦問題についても日本政府による誠実な解決への努力を働きかける共同の法案提出に取り組んできたことなどを紹介し、一日も早い解決への決意を述べました。 「日本の中で被害者の声を直接聞き、解決に努力していることに感激した」と握手を求めてくる人や、「発言原稿をほしい」と、反響があり、国内での取り組みを知らせることも大切だと痛感しました。 二〇一五年に開催が予定されている世界女性会議に向け、新たな課題や、世界の変化に正面から取り組む事などを呼びかけた、「ソウル宣言」を採択し閉会しました。 |
2013年8月26日 再稼働なんてありえない! |
「そもそも収束したなんて全く実感を持ってない、東京電力の言うことは信用していない!」「国は、東電まかせにせず、もっと前面に出て収束に責任を持って取り組んでほしい!」と、絞り出すようにその胸の内を福島の漁民が語りました。 福島第一原発から、またしても放射能汚染水が海に流出していた問題で、国会議員団は福島県のいわき市漁協、相馬双葉漁協と福島県漁連を訪ね、漁業者の皆さんと意見交換しました。 原発事故の後、東電が汚染水を海に流そうとした時、直ちに抗議してやめさせたのが漁業者でした。でも、東電は初めから、放射性物質除去装置で、ある程度、汚染濃度が下がった水を海に流す計画でした。たまり続ける汚染水の量を減らすために、建屋の山側の地下水を吸い上げて海に流す計画も、漁業者に説明してきましたが、七月二十二日の、高濃度の汚染水漏れで「汚染されていない地下水」という根拠が崩れました。 漁業者は一部で始めていた試験操業をストップ。追い打ちをかけるように今度は、汚染水のタンクから三〇〇トン、いやそれ以上大量の汚染水が海に流れている事が分かりました。海は世界につながっています。まずは、汚染水の海への流出を止めること!収束宣言を撤回し、国の責任で、収束のための抜本的な対策を講じるべきです。 北海道庁前の曜日行動で怒りを込めて、訴えました。こんな時に再稼働なんてありえない!泊は、廃炉!大間つくるな! |
2013年7月29日 期待にこたえる党の役割をはたす |
参議院選挙では、おかげさまで三選を果たすことができました。比例で五議席必ず!と訴えてきたとおりに、達成できたことは、何よりうれしいです。加えて東京、京都、大阪でも議席を確保し、非改選とあわせ十一議席確保!皆さんの大奮闘に、こころから感謝いたします。 投票日の翌日から、北海道、北関東、東北と一気に報告と挨拶にまわりました。札幌では開票日の翌朝、一緒にたたかった森つねとさんと札幌駅前で選挙の結果と今後の決意。その足で 労働組合や女性団体などをまわり挨拶。テレビ番組に生出演。その後、茨城、群馬へ移動。「鉄工所をやってきたけど、赤字続き。それでも何とか工面して、六十万円の消費税を払った。これが、八%、十%になったら、もう持たない」という涙の訴えに、どうしても、増税を阻止しなければと決意。 北海道でのTPP撤回を求める決起集会では、七〇〇〇人の参加者を前にともにたたかう連帯の挨拶。TPPへの強い怒りを感じながらデモ行進しました。その後、福島、仙台へ。仙台市長選挙の第一声では、仮設住宅の前で、被災者の願いをかみしめ、一日も早い復興を誓いました。盛岡から青森まで駆け足で移動しましたが、どこでも、たくさんの方々が、集まってくださって喜びを分かち合いました。 「本当にうれしい!これで、またがんばれる!」と涙を流して手を握ってくださいました。 喜びと同時に、こうした期待にこたえる党の役割の重さに身が引き締まります。 |
2013年6月17日 「TPP参加撤回を求める道民集会」に参加 |
14日、熱い激戦の火蓋がきって落とされた東京都の中野区、杉並区に入ったあと、15日朝、羽田をたって、札幌大通り公園での「TPP参加撤回を求める道民集会」に参加しました。天気予報は雨マークから、曇りのち晴れに変化。羽田から千歳に到着したときは、雨。JRエアポートに乗って、札幌に着くと、晴れ間が見え「よしよし!」と会場へ向かえました。午後になったら集会を歓迎するように、なんと雲はどこかへ消え、晴天、一気に夏になりました。気温はぐんぐん上昇。さえぎるものがない壇上は、直射日光の下、じりじりと強い日差しです。集会が始まって、参加者の発言、呼びかけ人の飯沢北大教授の挨拶、鈴木宣弘教授の基調報告、本別町の高橋正夫町長の「十勝は地域をあげて絶対阻止でがんばります!」の力強い挨拶になると、5000人の参加者の熱気は気温とともに最大級に上昇。JAの飛田会長もメッセージを寄せてくれました。道東などいくつかのJA組織からも参加。140団体・個人が賛同し、道東は釧根、十勝、北見、函館、空知、苫小牧からも、小樽・後志からもストップTPPののぼりを持って参加。「公約を破り、国民を裏切るところは許さない!未来のために今こそTPP阻止!」との、強いメッセージを示す集会の大成功でした。ここからが、本番です!さらに大きなうねりにして、TPP断固阻止の意志を、日本共産党の勝利で示しましょう! |
2013年6月3日 安倍内閣に厳しい審判を下そう! |
ライラックの香りが風にのってまち中にながれる季節になりました。今年は桜もこぶしもライラックも、ほぼ同じ時期に咲いています。南から北へ北上するはずが、稚内でも室蘭でも時期を同じくして八重桜が咲いています。 5月31日は稚内市、6月1日は室蘭市、2日は新ひだか町で演説会がありました。稚内で35年ぶり、室蘭で24年ぶりに書記局長など党3役を迎えた演説会、力が入ります。思い切って広い会場を確保し、広く案内活動を行いました。市長さんや役場の職員や農協関係者が日本共産党の演説会に参加し、あいさつをしてくださったり、メッセージをよせてくれたりと、ありがたいことです。初めて参加した人が、「感動しました、応援します!」と感想を寄せてくれたことも励まされます。 国会は会期末まで1ヵ月。参議院本会議で2011年度決算について質問に立ち、震災当時の復興予算の流用問題について質しました。被災者の救済も進んでいないのに、なぜ、震災復興と関係のない九州の道路や、自衛隊駐屯地の改修費などに使われたのか。 それは、民主、自民、公明の3党が「復興基本法」を修正し、目的に「日本再生」を入れ込んだためです。自公民の責任は重大だと、安倍首相に迫りましたが、反省するどころか、医療・介護の減免制度を打ち切る始末です。公示まで1ヵ月となった参議院選挙、日本共産党の前進と安倍自公政権に厳しい審判を下すために頑張ります。 |
2013年5月6日 改憲阻止、今頑張りどき |
「風かおる5月」といいたいけれど、風邪をひきそうなくらい寒い5月1日メーデーとなりました。札幌中島公園会場に参加したのは、ひさしぶりです。昨年は、不幸があって出られず、一昨年はその日が震災関連の国会質問の日でした。やはりメーデーは気持ちが高揚します。10度にも届かない気温で、桜の花もまだつぼみが固い。それでも働くものの団結で果敢に闘い前進しようとする参加者の熱い魂が伝わってきて、心はポカポカです。 今年の川柳は、「いつやるか賃金アップ今でしょう」「保育園探している間に一年生」「被災地の苦しみよそに再稼働」など、ぴりっと風刺も効いていて、実感がこもっています。 そして5月3日は憲法記念日。安倍総理は、支持率が上がっていることをいいことに、我慢できずに、憲法96条の改定を夏の参議院選挙の争点にするなどと強気の発言をしていますが、許すわけにはいきません。憲法記念日を前に行った朝日新聞の世論調査によれば、96条を変える必要ないと云う人が54%、変えることに賛成38%を大きく上回っています。また、九条を変えないほうがいい52%で、変える方がいい38%を上回りました。これは重要です。憲法を守り活かす日本を展望し、大いに打って出ましょう!参議院選挙まで2ヶ月余り、今が頑張りどきです! |
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2013年4月8日 大間原発建設を「止めたい」 |
「海とともに生きる函館でどう大間原発に立ち向かうのか」とのタイトルで開かれたシンポジウムに、約500人の参加者がホールを埋めました。やはり関心の高さを感じます。 パネリストの1人である鈴木明広さん(福島避難者ネットワーク函館代表)が「フクシマから子ども2人と妻の4人で避難して函館にきて、暖かく迎えていただき感謝しています」と述べたあと、「子どもを被ばくさせるのはどんなに恐怖かを頭に置いて原発を考えてほしい」という話に、会場はしずまりかえりました。 また、大間が最も近くに見える旧戸井町(現函館市)で、かつて教育長を務められた水戸保さんは、「旧戸井町と大間町は姉妹町。町をあげ交流し、懸案事項の合同陳情も行ってきた、それだけに安全神話が崩れた今は、勇気をもって原発建設中止を! 我々には、先人から引き継いだ綺麗な海や山の自然、新鮮な空気を、子や孫に未来永劫にわたって残す義務がある。人が住めない、夜景も見られない、戸井まぐろも食べられない、とならないように! 大好きな函館を、津軽の海を守りましょう!」との訴えに、皆がうなずきました。 私自身も、事故が収束していない福島第1原発に初めて入り、このシンポジウムまでに大間原発の建設工事現場を視察し、感じた事を紹介しながら「止めたい!」という思いを共有しました。「もっと聞きたい、もっと話したい」と思いが溢れるシンポジウムでした。たたかいはここからです! |
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2013年3月11日 再稼働は論外 |
東日本大震災、東京電力福島第一原発事故から2年目になります。3月9日、志位和夫委員長をはじめとする党国会議員団と福島県議団の福島第一原発視察に私も同行しました。 「百聞は一見に如かず」といいますが、とても「収束」などと呼べる状況ではないと思いました。入口ではボデーチェックを受け、全面マスクと防護服に身を包み、バスで敷地内に入りました。まず目につくのは、1号機から3号機の原子炉内の溶融燃料を冷やす設備をつなぐホースがいたるところにあり、行く先々に高濃度の放射性物質を含む汚染水をためる、タンクの群れ。1,000トンの容量のタンクの高さが10数メートルもある大きなものですが、毎日400トン、2日半でいっぱいになります。 増え続けるタンクはあと2年しかもたないことから、東京電力は、この汚染水の濃度を薄めて、海に流す計画です。「放射能物質がすべて除去できるのか」と聞くと「トリチウムは除けない」と言います。除けないのに流すこと自体、大問題です。 4号機の建屋にエレベーターで上り、上から下をのぞくと、ふさいである蓋の隙間から、使用済み核燃料のプールに、水がたまっているのが見えました。使用済み燃料を取り出して、移すための建屋を建設中です。線量計は毎時300マイクロシーベルトに上がりました。3号機から2号機、1号機付近を通り過ぎる時には、1,000マイクロシーベルト。 廃炉にすること自体も危険を伴う困難な作業なのに、再稼働なんて論外です。 |
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2013年2月19日 共産党をつなぐ架け橋 |
岩手県の奥州市、北上市、花巻市から秋田県の湯沢市と新春のつどいに駆け足で参加しました。北上市では、後援会ニュース「ポプラ」の発行一〇〇号記念のお祝いも行われました。「地域と読者と共産党をつなぐ架け橋」として発行されてきました。秋田大曲駅から、東京へ三時間半の帰りの新幹線の中で、「参考に」といただいた「しんぶん赤旗」の読者ニュース「北上かわら版」の縮刷版を読み始めたら、これがとても面白い!何人かの書き手がコーナーを担当して文章を書いているのですが、なんとも味わい深いのです。 たとえば、野村亮子さんの「厨(くりや)ごと」には、台所にまつわるあれこれが書かれているのですが、生活のにおいがたっぷり、暮らしの知恵も満載です。高橋ウメさんの「黒沢尻方言寸話」(北上市の中心地域、黒沢尻の方言)で小話が展開されるのですが、これが、個性あふれる文章なのです。「ああ、あるある」と思える話なのです。列車の中でつい声をあげて笑ってしまいました。 このほかにも、魅力的な文章がたくさん。読者の方が、毎週楽しみにしていると言うのも、うなずけます。ざっくばらんに共産党を語り、それぞれの要求や趣味や関心を存分に反映し身近な人との生きた結びつき、心が通いあう紙面づくりに努力しながら育ててきたのだと感心しました。 東京に着くころには私の頭も柔らかくなったような気がしました。心にひびく訴えや、文章がかけるように、私も挑戦しよう! |
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2013年1月14日 たたかいを応援し、選挙勝利を誓う |
年明けから、北海道、東北へと各地の新年の行事に参加しています。 十二日は宮城県塩釜市で行われた党と後援会の「新春旗びらき」に、六日発表されたばかりの宮城県選挙区予定候補のいわぶち彩子さんと一緒に参加しました。 いわぶち彩子さんは、現在二九歳、七月に三十歳になり被選挙権を獲得するそうです。まさにフレッシュ!日本共産党の素敵な候補です。 さて会場は、総選挙の議席確保への喜びと同時に、胸に迫る話がありました。ソニー労組仙台支部のたたかいは、震災を口実にした雇い止めを会社に事実上撤回させ、さらに正社員として再就職するまで会社に責任を果たさせるたたかいを行って、赤旗でも紹介されました。その組合員のみなさんが参加し、支援に感謝をのべました。同時に、またしても一万人のリストラ計画を打ち出したソニーで、今度は正社員への肩たたきを始めています。 当事者の方が参加し、「突然会社から、やめてほしいといわれ、幼い子どももいるのでやめられないと断ったが、執拗に迫られ悩んでいた。そこにソニーの松田委員長から、組合に入ってたたかう道もあるよと言われ、考えた結果、たたかう道を決断しました!」と語りました。会場は「頑張れ!応援するぞ!」と熱烈な拍手と声援の渦となり、私も胸がいっぱいになりました。 このたたかいを支えるとともに、選挙での勝利を胸に誓いました。 |
2013年1月1日 参院選の年、必ず勝利を |
さきの総選挙の結果は、国民を裏切った民主党政権への厳しい審判が下されました。自民、公明両党で三分の二を超える議席を得て再び政権を復活することになったとはいえ、国民が期待を寄せた結果ではありません。これまで、はたやま和也さんをはじめ日本共産党に寄せていただいた皆さんの政治変革への熱い期待は、必ず今後に生かします。 政治を動かすのは、ひきつづき国民の世論と運動です。「放射能の危険から子どもたちを守りたい」「人間らしく働ける雇用と社会保障を」「食糧基地北海道の農業と食の安全を守りたい」と道内で広がった共同のたたかいをいっそう発展させましょう!消費税ノー!泊も大間もいらない!再稼働反対!TPPの交渉参加断固阻止!そして、憲法九条を守り、憲法を暮らしのすみずみに生かす政治への転換をはかるためにも、増税・改憲勢力と正面から対決する日本共産党の躍進、参院選で勝利できるように、お力をお貸しください。私も全力でがんばります。 |
2012年12月10日 「ぶれない共産党こそ」の声ひろがる |
十二月四日の公示日、札幌での出陣式と第一声に、私も参加し、その気迫に満ちた「なんとしても勝ちたい!」という訴えに、胸がいっぱいになりました。翌日も札幌市内を中心に回り、各地で、北海道での日本共産党の議席をと訴えました。 みなさんの訴えは、聞く人の胸に響き、勇気と確信を与えていますが、各地で一緒に訴えた方々も、一人ひとり、自分の言葉で力強く訴えていて、私も「なんとしても躍進しなければ」と決意をあらたにしました。その後、青森、山形、秋田と回りましたが、ちょうど低気圧の影響で、猛烈な風と雪にあいました。でも、どこでも一緒に訴えるみなさんは元気いっぱいです。 三日目に、新聞各社の世論調査が行われ、有権者の傾向も出されましたが、選挙は、世論調査が決めるのではなく、文字通り、私たちの具体的な最後までの奮闘が勝敗を決するのです。 現に、訪問した先で土地改良区の専務さんが「第三極というが、あの人らに何ができる」との思いを語り、ぶれない共産党を応援するよと言ってくれたり、飛び込みで入った農協で、職員に挨拶をさせてくれたり、行けば行くほど変えられると実感します。「日本共産党に伸びてほしい!」この期待に全力で応えたい。 最後の最後まで、徹底して対話と支持を広げましょう!この後、北関東の埼玉、栃木、茨城を回って、最終盤三日間再び北海道へ戻り、全力をつくします。 |
2012年11月19日 勝利への活動に力をあわせましょう! |
十六日、ついに、国会が解散されました。野田内閣は国民の怒りに追いつめられ、「追い込まれ解散」です。十二月四日の公示まで十日余り、公示からは、十二日間の短期決戦です。こんどこそ、どうしても北海道での日本共産党の議席奪還を果たさなければなりません。 さっそく北海道に戻って、札幌パルコ前で訴えていると、一人の女性が近づいてきました。どこかで見たことがあると思っていたら、二十代の頃、日本民主青年同盟で頑張っていた人でした。「応援しています。頑張ってくださいね」と言って募金をくださいました。今、介護サービス支援の仕事をしているそうです。「是非一度、来てください」と言うので、「では、はたやま和也さんと四区候補者の菊地よう子さんとお邪魔していいですか?」と聞くと、「是非、来てください。職員にも紹介します」と。思いがけない二十数年ぶりの出あいに、感激。 翌日は、はたやま和也さんと一緒に、釧路市での演説会に参加しました。さすがに、解散となると、気合いが違います。会場は後ろに立ち見ができるほどにいっぱいとなりました。はたやま和也さんの訴えも、七区候補者の佐々木りょう子さんの訴えにも一段と力が入ります。説得力も気合いも充分、参加者の目の色も変わりました。 これから三週間余り、これまでのすべての活動の成果を実らせるときです。一分一秒、勝利への活動に力をあわせましょう! |
2012年10月29日 ダム凍結計画がまた動き出す |
平取ダム建設予定地の視察に真下紀子道議、花井やす子九区国政事務所長らととともに行きました。二風谷ダムから奥へ車を走らせると、前日の雨で水量が増えていたため、ダム湖の砂地は水に隠れたものの、ところどころ、砂地と草が現れていました。 当初一〇〇年で五五〇万立方メートルと見積もっていた土砂の堆積が、十四年目ですでに一六三〇万立方メートルに達しています。ダム管理事務所の担当者に、そのことについて、考えを聞くと、「二〇〇三年八月の予想を超える集中豪雨によって土砂がたまりましたが、これからは、たまりません」と。一緒に来ていた菊地日出男日高町議は「この三年で三〇〇万立法メートルも増えている」と指摘すると、答えられません。現に目の前に砂はたまっているのに、否定するとは! アイヌの聖地があるのに、川をせき止めて無理やりダムを作った理由は、苫小牧東部開発に際して、工業用水を取る目的でした。ところが、苫東開発計画は破綻し、工業用水はいらなくなった。すると目的を「治水・利水の多目的ダム」として、計画を続行し、この上流に平取ダムを建設しようというのです。管理事務所の担当者は、新人に変わっていました。過去の経過もどこまで知っているのか、自信なさそうに説明します。 民主党政権で凍結されて止っていたけれど、また動き出しました。こんなでたらめな計画はきっぱりやめさせなければなりません。 |
2012年10月8日 大間原発工事再開は「国策」と開き直り |
青森県大間町に建設中の原発と津軽海峡を隔て対岸二十三キロメートルの距離にある函館市は、もし事故が起きればもろに被害を受ける可能性があるだけに、市長も、「隣接地域にある函館市の意見も聞くべき」と要求していることを紹介し、今年三月の予算委員会で、枝野大臣に考えを質した際、「現時点では大間原発の稼働については、(建設が中断しており)手順やプロセスなど問題になっている状況ではないので、どういう形で地元みなさんの理解をもとめるのかは、全く白紙」と答えていました。 それが、「内閣改造」後、「すでに建設が承認されていたものは、今も生きている」と発言。これを受けるかたちで十月一日、大間原発を建設している電源開発(株)(Jパワー)が工事再開を表明しました。五日に、電源開発(株)本社と経済産業省への要請の取り付けができ、北海道から畠山和也衆議院比例候補、高橋佳大八区候補、紺谷克孝函館市議が上京。一緒に建設中止を求めました。 「これだけ国民の原発ゼロへの声が高まり、しかも安全性についても確認されていない中で、なぜ、工事を再開するのか」との問いに、渡辺肇史取締役常務執行役員らは「国策でありますから」と。 また「安全性については、原子力規制委員会が新たな安全基準を作るので、その検討の結果を待ちたい」と発言。無責任な民主党政権の足元を見た開き直りの発言に、今後の運動と、選挙での国民の審判の重要性を感じました。 |
2012年9月17日 自然エネルギー実用化に応援を |
富良野市の東郷ダムの調査とあわせ、小水力発電施設に取り組んでいるアイキ産業を、はたやま和也比例候補、真下紀子道議と六区のおぎう和敏候補とともにたずねました。 川の流れを利用して電力を作り出す小水力発電を、どのようにして形にしていくか、興味しんしんで、実用化を目指して取り組んでいる市村日出綺社長にお話を聞きました。「以前からやりたいと思っていたのです」と、小水力発電に旺盛に取り組んでいる他県へも調査に行き、さまざまな知恵を蓄積、研究してきた事を話してくださいました。 川の流れを利用して、小規模でも十分電力が取れるもの、ただし、川や周りの環境は変えずにできる範囲でと、考えてきたそうです。雨が降って川の水量が増えた場合は、それに合わせて水車が持ち上がるように、また、長い間の課題だった枯れ葉やゴミを取り除くための自動装置など、技術を駆使して取り組んできたことを生き生きと説明してくださいました。 これを実行するために、国や行政に望むことは何ですか?と聞くと、一つは水利権を巡る条件緩和、もう一つは、予算だと。特に実証実験の段階で、支援があれば、ありがたいとのことでした。身近な自然に依拠したエネルギーを生み出し、実用化できることは、いまみんなの願いです。無駄なダムにつぎ込んできた膨大な費用を考えるなら、こうしたとりくみこそ応援したいと思いました。 |
2012年8月27日 『思い余った末の一書』をいただき |
群馬県甘楽郡南牧村文化協会会長さんから、「村の現状と未来を語り合う会」への参加要請がありました。「限界の山村と格付けされる南牧村から、思い余った末の一書を呈上申し上げます」という書き出しでした。話しをお聞きしようと思い参加しました。 南牧村は、長野県との県境にある谷間の村で、人口二四二三人、世帯数一〇八八世帯、六五歳以上の人が五七・二%と全国でもっとも高齢化率が高い村とされています。かつては、養蚕、林業、こんにゃく栽培で栄えていた村が、輸入自由化の流れで一次産業の衰退に加えて自公政権時代の三位一体改革による交付税の削減などで、財政的にも厳しい状況におかれています。 過疎の村でどうやって再生をはかるのか、さまざまな模索がされています。「明日の南牧を創る会」、村の「お宝発見隊」も作られ、山間のいたるところにある滝を写真に収めて地図に落とし、「滝の里南牧」と村の道の駅に観光スポットとして、押し出しもしています。 高齢者が病院へ通ったり買い物に出かけるための足の確保の問題や、林業再生、小水力発電にどう取り組むのかなど、多くの課題が語られました。これは北海道や各地の過疎地域に共通する問題だと思いました。最後に消費税増税の話になり、私は「法実施の前に、選挙で審判を下し、増税法廃止法案を出して止める道があること、そのためにも共産党と力を合わせましょう」と呼びかけました。 |
2012年8月6日 介護の理念に逆行する改悪 |
参議院で「社会保障と税の一体改革」をめぐり質問をしました。消費税増税と社会保障問題で田村智子さんが、介護現場の実態を取り上げながら、消費税増税が社会保障のためというなら、この介護の利用料を下げることになるのかと質問。答えはノーです。保険料も利用料も下がらず、逆に上がることが明らかになりました。 続いて私も介護保険法が改定され、今年四月から、生活援助の時間が六十分から四十五分に削減されたことなど、現場の混乱を取り上げました。一人暮らしで、外に出る機会もない利用者にとって、ヘルパーさんとの会話は大事な時間でもあります。ところが、四十五分に減らしたために、買い物や掃除、洗濯などの家事援助の時間が足りなくなるため、話しを聞くことさえできなくなる介護になっています。 「高齢者の尊厳を守りながら自立を支援する」という介護法の理念にも逆行し、利用料もさらに負担増になるのではないかと質問。小宮山大臣は、今までどおりの時間でできることになっていることは、通知を出して徹底していると言い訳しました。でも、四十五分のサービスを二回にすると、料金は二倍に増えることは否定できませんでした。 十三兆五千億円もの消費税増税をしながら、「保険あって介護なし」はなんら解決しません。「防災」に名をかりた大型公共事業への重点配分を附則に付けたことも大問題です。廃案以外にありません。 |
2012年7月16日 科学の成果をどう利用するか |
先日「九条の会」の主催で行われた、益川敏英氏(二〇〇八年ノーベル物理学賞を受賞、九条科学者の会呼びかけ人)を迎えての講演会に参加しました。「科学と平和」というテーマでの講演と小森陽一東大大学院総合文化研究科教授との特別対談がありました。 第一回ノーベル物理学賞を受賞したレントゲンの話、エジソンの失敗の話、そして、大変印象に残ったのは、「科学疎外」について。マルクスはかつて人間が作り出したものが人間を抑圧することを「人間疎外」と云いましたが、科学もまた、そういう事態をうみだすこと。 科学は実験、検証を積み重ねて物事の真理を明らかにし、世界がどうなっているのか解明していくものだが、科学の成果をどう利用するのかは、人間にゆだねられている。科学者があくまでも科学的見地を貫けるかといえば、必ずしもそうではなく、誤りを防ぐためにも、狭い専門性の中だけに閉じこもるのではなく、時には外に出て集団的な検討や議論、相互の批判が大切であるという事など、深く考えさせられました。 国会にいると、政治的な思惑によって科学が危険な方向で利用されかねないと思える法案が出されることもあるわけですが、それを防ぐためには、国民に知らせ、国民の議論を起こし、世論で包囲していけるかどうか。そのことを、意識的に取り組む日本共産党の議席の重さを痛感しました。党創立九〇周年にあたり、党の役割の大きさをかみしめました。 |
2012年6月25日 ツイッターの呼びかけが大きな力に |
最近「フェイスブック」をはじめました。初心者マークですが、びっくりすることばかりです。 まず、はじめたとたんに、一気に友達が広がりました。友達の登録をして、対象は、その範囲で情報交換になるのですが、一人の友達から、そのつながりへと、どんどん広がる仕組みです。反応の速さも驚きです。「今日は、素敵な花をいただきました」と写真を入れて近況を発信すると、その数分後には、「いいね!」と何人もの人からメッセージがかえってきます。みんなの近況も刻々と発信され、今、どんなことが話題になっているのか、地方議員の皆さんが何に取り組んでいるのかなどを知ることができます。 昨年韓国で、米国とのFTA(自由貿易協定)の批准をめぐって、ソウル市内で十万人もの大規模な集会、デモに発展したのは、ネット社会の韓国でツイッターの呼びかけが大きいと聞き、いずれ日本でもそうなるのかなと思っていたら、まさに今その変化がはじまっています。 先週の総理官邸を包囲した「原発再稼動反対!」の四万五千人の市民の決起は、若者を中心に、子育て真っ最中のママたちや、サラリーマンなど「普通の人々」が、怒りを行動に移していることを示しました。「再稼動はダメなノダ!」「野田首相やめろ!」と暴走野田内閣にストップをかける行動を、政治のおおもとを変える行動に発展させたい! |
2012年6月5日 安保条約をなくしたら、どんな展望が開けるか |
六月一日告示、十日投票日で沖縄県議会議員選挙が始まりました。二日朝から、浦添市区と那覇市区に応援に入りました。まもなく梅雨明けを迎える沖縄は、曇っていても気温二十八度、湿気が高く、だまっていても汗ばむ陽気です。 浦添市区は定数四のところに六人が争う県内最大の激戦区といわれています。今回二期目に挑戦するニシメ純恵(現職)候補と一緒に住宅地で訴えました。子どもたちが「ニシメのおばちゃん」と寄ってきます。市議の時代から無料生活相談十二年、「困ったときはニシメさん」と、住民の命綱としての役割を果たしてきました。また、定数十一でマエダ政明、とぐち修の二人の現職議員がいる那覇市区は、一人はみ出しの少数激戦です。 四年前の県議選で、三人から五人へ躍進して、新基地建設の反対、県内移設反対の決議を全会派一致挙げ、「オール沖縄」をリードしてきただけに、野田政権の基地押し付けを跳ね返す大事な局面で絶対負けられません。今年安保条約発効から六十年、沖縄復帰から四十年の節目に琉球新報と毎日新聞が共同で行なった県民への世論調査では、日米安保条約について、「平和友好条約に改めるべき」は55%、「破棄すべき」15%と、七割が「軍事同盟はいらない」と答えています。 日本共産党の「安保条約をなくしたら、どんな展望が開けるか」の訴えが、県民の心に届くように心をこめて訴えました。 |
2012年5月14日 役にたったたくさんの「ひきだし」 |
かれこれ二十年近く活動と生活を共にしてきた夫の内山勝人が、先月、七十二歳で生涯の幕を下ろしました。これまでお世話になった多くのみなさんから、心のこもった言葉や激励をいただきましたことに、心から感謝申し上げます。正直、まだ実感がわきません。東京の宿舎で朝起きて、つい携帯電話に手をやり、「かけても出ないんだ」と思い出します。北海道の自宅に帰ってくると、いまにもドアのむこうから「おう!ごくろうさん!」と出てくるような気がします。 二〇〇一年に私が参議院議員となって国会と北海道を往復する生活になってから十一年。ほぼ毎日電話で会話していましたので、離れていても近くにいるように感じていました。 たくさんの「ひきだし」を持っていて、私が「今度こういうテーマで質問しようと思う」と一言でも言おうものなら「ひきだし」を開け閉めして、役に立ちそうな材料をFAXで送ってくれることもしばしば。ありがたい存在でした。 先日、しばらくぶりに稚内市での演説会に参加し、懐かしい顔に出会い、全道各地を回って多くの人の切実な訴えを聞いてきた記憶がよみがえってきました。夫の遺志を受け継ぐ道は、そのみなさんの願いを実現するために、北海道での衆議院の党の議席奪還と、来年夏の参議院選挙で私自身の三選を果たす事に尽きると思いました。 |
2012年4月9日 「お金なく受診できない」と国保料引き下げ迫る |
三月は、予算審議と各委員会の審議とが集中する月ですが、今年も予算委員会での集中審議と一般質疑、農水委員会と沖縄・北方特別委員会の委嘱審査と大臣所信への質問、畜産物価格、参考人質疑と法案の審議など、あわせると十回ほどの質問をしました。 四月三日は、厚生労働委員会で質問できる機会がめぐってきました。国民健康保険法改定案をめぐる法案審議で、高すぎる国民健康保険料(税)の引き下げを求めました。 全国民医連の調査結果では、経済的な理由で受診が遅れ、手遅れになって亡くなった人は、二〇一一年で全国六七人に上り、うち四二人が国保の正規保険証を持っていなかったといいます。しかもこれは氷山の一角で、実際にはもっと多くの人がいると推測されています。 全国の市町村が保険料抑制のために、一般会計から約四〇〇〇億円を国保会計に繰り入れしているわけですが、今度の改正では、都道府県から市町村への調整交付金を二%引き上げる一方で、国庫負担の割合を三四%から三二%に引き下げるというものです。しかも都道府県への配分にまわす財源は、年少扶養控除の廃止による増収分ということですから、まったく筋違い。国がやるべきことは、国庫負担の引き上げであって、地方に肩代わりさせることではありません。国の財政責任を後退させると言わざるを得ません。消費税増税反対とともに、この問題もたたかっていかなければなりません。 |
2012年3月19日 泊原発再稼動は絶対に許せない |
かつて、芸能人もサーフィンで来たこともあるという海岸が、今は使えません。シーズンには海水浴の行楽客で賑わってきたけれど、今は地盤沈下によって、波打ち際が狭くなった砂浜に人影はありません。「あそこに見えるのが、美空ひばりの歌にある塩谷の灯台だよ」と教えられ、ああ、そうだったのかと、高台の灯台を見つめました。 福島県いわき市の海岸線を小名浜海岸まで走ると、わずかずつ修復が進んでいます。でも漁業者のみなさんは、原発事故以来、自主休漁しています。いつになったら漁に出られるのか、不安を抱えながら、放射能の影響調査で週に一度は船を出すそうです。先日、築地市場に出かけ、市場の様子を聞きに行ったそうですが、「お客さんからは魚の産地をしつこく聞かれる」との話しを聞き、肩を落として帰ってきたそうです。 まだ原発事故の収束もしていないのに、再稼動への動きが始まっている中、十五日の予算委員会で、泊原発の再稼動をめぐって質問しました。 これまでは別々に評価していた活断層が東日本大震災では、三つ連動して巨大地震が起こり、巨大津波となったことから、国は全面的に海底の断層の連動性を再評価する指示を出しています。泊原発でも「断層の連動性」についての再評価が行われます。まだ、事故原因も解明されていないのに再稼動への前のめりは絶対に許せません。国民の監視が必要です。 |
2012年2月27日 道内各地で「TPPのシンポ」、どこでも渦巻く阻止の声が |
日本が、TPPに参加したらどうなるのか「一番わかりやすいのは、韓米FTA」と言われているとき、二月十八日の北見市のTPPシンポでは酪農学園大学准教授の柳京熙(ユウ・キョンヒ)先生が韓米FTAでいま韓国では何が起きているのかを講演、二十五日の岩見沢市でのシンポジウムでは韓国全国農民会総聯盟のイ・チャンハンさんが、韓米FTAの批准をめぐって、韓国内で国民的反対運動を取り組んできた経験を報告しました。 韓米FTAは「GDPで六%成長し三十五万人の雇用が創出される」「失業問題を打開できる。経済成長できる」と宣伝してきたけれど実際のGDPの伸びは〇.六六%でしかなく、雇用創出どころか失業が増える結果になり、ウソの宣伝がなされてきたことが明らかになった。 しかも、韓国国民が知って最も怒っているのは一度自由化したら、もとに戻れない「ラチェット規程」、投資した米国企業が、韓国政府を裁判にかけられる「ISD条項」など屈辱的な「毒素条項」が数々あることでした。学生も、農業者も労働者もローソクデモで一〇万人もの人がソウル市内を埋め尽くした動画を見ると、その迫力に圧倒されます。 滋賀県ではTPP県民会議が結成され恒常的な県民大運動として広く呼び掛けが始まっています。もっとも影響を受ける北海道で「TPPを考える道民連絡会議」が発足しました。圧倒的多数の反対世論に押し上げて、TPPを葬りましょう! |
2012年2月6日 「きちっと・・・」を連発する野田総理のきちっとしない対応 |
一八〇通常国会の論戦がはじまり、各党の代表質問の後、「TPP・外交問題での集中審議」が行われ、一月三十一日、参議院で今年最初の質問に立ちました。 野田総理は、TPP参加に向けた各国との事前協議で「国民への説明と情報提供をきちっとやり、国民的な論戦を十分行って結論を得る」と明言していましたが、その前提が覆される事態が明らかになりました。ニュージーランド政府の公式発表で交渉内容は、限られた対象にしか明らかにせず、協定が発効した後も四年間秘匿されることが合意されていたことがわかったからです。 このことを指摘すると、野田総理は、それを認め、「外交交渉では、相手国が非公開で提示したものは、尊重するのが通常当然の対応だ」と言い、その上で「出せる情報はきちっと出す」といいました。出せないものは出さないということです。何度も「きちっと」という言葉を使うときは、逆にきちっとできないことがあるのだと思いました。それにしても、国民をごまかす態度は許せません。徹底して情報を出させ、国民の中での大論議にしていかなければなりません。 二月五日、福島革新懇の主催でTPPのシンポジウムに参加しました。国も電力会社もマスコミも総動員で行った「安全神話」によって重大な事故にいたった原発事故の教訓からも、TPPで二の舞にしてはいけないという、現地の声は、強く胸に響きました。 |
2012年1月16日 若者たちと希望ある未来を切り開く決意を新たに |
今年、新成人は北海道では五万二千四十五人といいます。札幌の各区の成人式会場前で、はたやま和也さんと手分けをしながら数箇所で宣伝をしました。 会場前にはぞくぞく新成人がやってまいります。卒業後「ひさしぶり」と友達と会えたことを喜びで楽しげに話しながら参加する人、色とりどりの晴れ着の振袖に身を包み歩いてくる人、その少し後ろから、わが子の姿を誇らしげに見つめて歩く母親、スーツ姿や、羽織はかまの青年など、少し照れながら、やってきます。 元気よく「おめでとうございます!」と声をかけると「ありがとうございます!」とかえってきます。原発ゼロへの署名に応じてくれるスーツ姿の女性の新成人に「学生さんですか?」と聞くと「いいえ・・・看護師です」としっかり目を見て答えてくれました。 いつもの成人式の風景だけれど、少し違うと感じました。昨年の大震災・原発事故の経験は、いろいろな形で影響を与えています。 成人式を迎えられたこと事態が、どれだけ幸せなことだったのか。岩手、宮城、福島などの被災地で成人式を迎えた新成人の中には、一緒に迎えるはずだった友の写真を持って参加し「あなたを忘れずに生きる」と誓った人もいました。 「被災地の力になりたい」、「正社員として働ける世の中にしたい」など、願いをもつ二十歳の若者たちと、希望ある未来を切り開きたいとの思いを強くしました。 |
2011年12月12日 TPP、重要なたたかいの段階に |
国会の会期末を前に衆議院と参議院でTPPについての決議をあげようとなり、自民党の筆頭理事が私のところに来て、「共産党も賛成してほしい。内容は衆議院での内容と同じものだ」と言ってきました。ところが、その文書を見ると、「TPPに参加すべきではない」とか「中止すべき」という言葉が一切ないばかりか「協議を進めるに当たっては、国益を損ないかねない場合は、厳しい判断を含めて対応」「協議を進めつつ構造改革を加速する」など、協議を進める事を前提にしているものでした。 歯止めになるどころか、推進を容認して、それに備えた条件交渉にならざるを得ません。「これでは、とても賛成できません」というと、「その思いは、私も紙さんとまったく同じです。でも自民党内にも、民主党内にも、賛成派と反対派がいるなかで、ぎりぎりの妥協点がこの表現なのです」というのです。そんな曖昧な表現では、国民が納得するはずもありません。形だけで「慎重に」という趣旨の決議をあげて済ませられる段階でもありません。 私は、「TPP参加に反対の決議こそすべきである」と発言し、決議の採択に反対の意思を示しました。自民党も民主党も公明党も議員個人では「反対」といっても、党としてはっきり「参加反対」を表明できないのです。これからが、ますます重要な段階に入るわけで、反対の理由も、今後の展望もはっきり示している日本共産党の役割と国民のたたかいがいっそう重要です。 |
2011年11月21日 積丹沖活断層調査を国の責任で |
北海道の政府交渉で、泊原発の一号機、二号機の再稼働とプルサーマル計画を行わないこと、青森に建設中の大間原発の中止、幌延深地層研究計画に核廃棄物を持ち込まないことを求めて、経済産業省への申し入れに同行した時のことです。 対応した経産省の牧野聖修副大臣は、浜岡原発のある静岡県出身の政治家です。「脱原発の方向では、皆さんと同じだ」といいつつも、泊原発の積丹沖にあるとされている活断層について、「国の責任で調査をやるべき」と指摘すると、突然後ろに座っていた保安院の政府員が立ち上がり、「昨年夏に北電のボーリング調査に保安院も参加したが、海底の隆起がみとめられなかった」として、調査の必要性を否定しました。副大臣と話しているのに、いかにも官僚が口をはさんできた形で異常さを感じさせるものでした。この間、運動団体の皆さんが、要求しても、資料を出して説明することもやらずにきたのです。 また、渡辺満久教授(東洋大学変動地形学)の活断層存在の指摘を否定するなら、その根拠をしめすべきですが、それも行わず、結論だけをおしつけようとする態度は、絶対許せません。各地でやらせを指導してきた原子力安全保安院への不信感が国民の中に強まっていることについて、何らの反省も感じられません。 徹底して資料を出させて、追及していかなければなりません。 |
2011年10月24日 国民のたたかいと連帯して |
第百七十九回国会が開会しました。十二月九日までの五十一日間の会期で行われます。今度の国会は、震災からの復興、その財源をめぐる問題も最重要課題ですが、その他、十一月のAPECでの首脳会談に向けた、TPP問題や普天間基地問題、また、にわかに憲法審査会を始動させようという動き、選挙制度問題をめぐって「一票の格差是正」を入り口に比例定数の削減の策動など、一気に緊迫を増しています。 国会開会日は、日比谷野外音楽堂で全日本民医連、日本医労連などの実行委員会が「命を守る国民集会」を開催。国会内では、「憲法審査会を始動させるな!憲法を震災復興に生かせ」緊急集会が開かれました。翌日二十一日は国民大運動実行委員会などの集会とデモが国会周辺を囲みました。TPP交渉参加阻止にむけた各地の集会も、次々と火の手が上がるように開かれています。 私も日本共産党の三次提言やTPPアピールを持って、JA全中、全森連、全国農業会議、農民連、食健連へと回り、懇談しました。どこでも民主党野田政権への危機感をあらわにしつつ、強い怒りと、TPPをこのままなし崩し的に通させてたまるかという意志が現れていました。さっそく週明けから農林水産委員会など委員会審議から始まります。国民のたたかいと連帯して、エンジン全開! |
2011年9月26日 まつり会場はどこも「被災者救援と原発ゼロ」 |
台風十五号の猛烈な風雨がとおり過ぎた後の、日本列島は、抜けるように青く美しい空が広がりました。茨城県つくば市での「森のちんじゅのどんじゃらまつり(地元の赤旗まつり)」も、翌日の室蘭市での「青空まつり」も、青空と白い雲のコントラストに秋の風情を満喫しました。「晴れてよかったですね」と言うと「紙さんがくるときは、いつも晴れだ、晴れ女だね」と言われ、気を良くしていると、なつかしい顔が次々現れました。 つくば市のどんじゃらまつりは、森の中でのまつり、室蘭の青空まつりはフェリー埠頭を会場にしたまつりですが、テーマは「東日本大震災救援」と「原発ゼロへ」で共通しています。収穫の秋、放射能の心配なくおいしい物を食べられるようにしたいという思いも切実です。 室蘭では、恒例となった、ニンジンと大根の無料提供があり、この野菜高騰の中で、参加者の期待も高まっていました。この後、室蘭から被災地の気仙沼へボランティアを派遣する事になっていますが、こうした野菜や米を持っていくそうです。室蘭の日本製鋼所(日鋼)で、原発の炉も作っており、日本で生産している炉の相当部分を担っているといいますが、今後どうしていくのかということも注目されます。 野田新内閣のもとで臨時国会は、会期末に向けて衆議院、参議院参での予算委員会が行われていきますが、この論戦と結んで「原発ゼロへ」国民の大運動をさらに広げましょう! |
2011年8月29日 道民を欺いてきた北電 |
震災で先送りされていた東北の地方選挙が、行われています。福島県須賀川市の市議選の応援に入ると、そこには、南相馬市などから避難してきた方々がいました。「妻と一緒にこちらに来たが、帰る見通しがたっていない。自分の家は高台だったので、津波の被害は逃れたが、放射能汚染のため、自宅へは一回帰ったきり、電気も水道も止まったままだった」と言います。「原発事故さえなければ、米作りをできたのに・・・」と、お話しを聞いて、私も悔しい気持ちでいっぱいになりました。 須賀川市も放射線量が高い地域もあり、外で遊ぶことができない子どもたちの成長にとってどんな影響を与えるのかも心配です。地元の党議員団は、いつでも線量計をもって駆けつけ、データーを住民に知らせて、除染作業の提案など、市議会で提案、打開へ奔走しています。 泊原発でも、もし事故が起きれば、同じように、ふるさとを失い、静かな日常の生活が破壊されかねないということです。八月二十五日、国会で泊三号機の営業運転開始を許可した政府に対して、抗議し運転中止を求める質問をしました。その直後に北海道電力の「やらせ」の事実を赤旗がスクープし、翌日には北電も、事実を認めざるを得ませんでした。平気で道民を欺いてきた北電の責任と同時に、共同して進めてきた北海道と国の責任を問い直さなければなりません。 |
2011年8月1日 「泊原発」一号機の早期再稼動反対 |
七月二十八日付け北海道新聞は、道内国会議員二十九人の脱原発へのアンケート結果を発表しました。「脱原発」社会を目指すことに賛成しているのは、全体の六割。ところが、「泊原発」一号機の早期再稼働については、反対を表明しているのは、私と、他に二名だけ。「徹底した検討が必要、国民の議論を深めて」と答えている議員もいるが、政府役員、民主党役員だからと無回答が多いのに驚きました。 泊原発と北海道電力への要請でも、津波対策について述べるが、大地震への対策については、三月十一日以降の活断層の調査を含め、どの程度の調査や分析が行われたかも不明で、「対策をとったから大丈夫」と運転開始することは、新たな安全神話を定着させることになりかねません。危険なMOX燃料を燃やすプルサーマルについては、反対の声も多い中で、実は「試運転」と称して稼働させており、これを営業運転に移行させることは、さらに危険を増幅します。 北海道電力の社長は、「三号機も止めなければならないなら、節電をお願いすることになる」と脅しともとれる発言です。九州電力の「やらせメール」のようなことは「いっさいない」とも言っていますが、二〇〇八年、三号機をめぐるシンポジウムなど、当時のことを現場で知っている、岩内の太田町議に聞くと、推進派ばかりのシンポジストを集め、安全論を展開したことは明らかです。「原発ゼロ」への国民の議論と運動を徹底して広げましょう。 |
2011年7月5日 かならず「原発ゼロ」へ |
七月二日、明治公園で行われた「原発ゼロ」をめざす集会には、全国から二万人をこえる人が集い、熱気であふれました。北海道から参加したみなさんとも交流。福島県からも、三〇〇人をこえて、避難先から集会に来たという人もいました。 福島のテントを回ると、産直の果物やジュース、物品の中に、「までいの力」という飯館村のまちづくりが紹介されている本がありました。飯館村は、合併せずに、独自のまちづくりにとりくんでいたのです。「までい」とは「真手」という古語が語源で「両手で」の意味。手間ひま惜しまず丁寧に心をこめてという意味だそうです。 そういえば、私の母も「あの人は 村民みんなで取り組んでいる、まさにその途上で、今回の震災、原発事故にあい、村ぐるみでふるさとを離れなければならなかった。村民の悔しさがひしひしと伝わります。かならず帰れるように、そして、二度とおきないように、かならず「原発ゼロ」へ。 |
2011年6月6日 いま、国会がやるべきこと |
六月二日、菅内閣への不信任決議案が、自公など野党三党から出され、異常な雰囲気の中、「東日本大震災というこの非常時に、国会は一体何をやっているのか!」という厳しい国民からの声が相次ぎました。結局、不信任決議案は否決され、菅総理は当分の間、続投となり、翌日三日の参議院予算委員会から再開されました。 自民党、公明党を始め、私の前に質問した野党は、全員が、菅総理に対し、「やめろ、やめろ」の大合唱。議場で聞いていて、被災者の皆さんに対して申し訳ない気がしてしまいました。テレビを見ている国民もうんざりしたに違いありません。私は「いま、国会がやるべきことは、一日も早い被災者救援と原発事故の解決をはかることです」と述べ、三陸海岸での調査で訴えられた切実な要望に基づいて「二次補正で一日も早く」という声を紹介しながら、対策を迫りました。 六日の決算委員会で、アイヌ政策の推進について質問します。二〇〇八年に衆参本会議でアイヌ先住民族決議を採択しましたが、その後有識者懇談会での議論が重ねられ、政策推進会議も設置されていたものの、本格的な政策実施はこれからとなっています。昨年の政府の「北海道外のアイヌの生活実態調査」については近く報告が出されますが、政策を推進するうえで、内閣官房長官の認識を質しておきたいと思います。 震災、原発事故への対策とともに、懸案となっている各分野の問題も進めていかなければなりません。 |
2011年5月9日 笑顔がもどってくる日のために |
五月一日、東日本大震災の補正予算をめぐり、参議院予算委員会で質問に立ちました。福島の原発事故によって、計画的避難区域に指定され、移転を迫られている飯館村など、五つの自治体の住民は、この先への大きな不安を抱えています。牛や豚を残していけない、かといって一緒に移動できるところはあるのか、いつ家に戻れるようになるのか、仕事はどうなるのか、まさに生存権や財産権、環境権が著しく損なわれる事態になっています。 政府が責任を持って今後の見通しを示すべきであること、また原発事故によって、放射能汚染のために出荷できなくなった生産物への損害賠償、さらに、汚染されていないにもかかわらず、売れなくなった生産物への風評被害を含めた損害賠償について、その基本姿勢を正しました。事故がなければ、得られたはずの収入と生活に対して、全面的に補償することは当たり前です。東京電力の社長と菅総理に正面から問いました。 この質問を、外でりんごの交配の作業しながらラジオで聞いていたという人から、福島の党事務所に「みんなで聞いていた。こういう質問をしてほしかった。風評被害の問題は深刻な問題だ、りんごへの影響も心配だ。自分はかつて自民党員だったが、もうあなたの党しかない。みんなそういっている。これから応援する」と電話が入ったことを聞き、とても励まされました。本当の「安心」と笑顔が戻ってくる日のために、みんなと力を合わせてがんばります。 |
2011年4月4日 “必要な物資を早く被災者のもとへ”の思い込め |
三月十一日の大震災の翌日から、被災地に入り、二十二日、再開された予算委員会で質問に立ちました。ガソリン、水、灯油、食料など、一刻を争って必要な物資が、被災者のところまで届く対策が、すぐ打たれる質問になるように心がけました。 行く先々で、党議員や支部の皆さんが自ら被災しながらも、みんなの安否確認、救済活動に取り組んでいる姿に熱いものがこみ上げました。福島原発から30キロ圏内に退避命令が出され、ガソリンを積んだタンクローリがそこでストップ。その時、必死でタンクローリーの運転手を探して、中まで運ぶことができたのは、地元党議員さんの奮闘によるものでした。 四月一日、道府県議、政令市の市議会議員選挙が告示されました。今回の選挙は、震災の被災者支援・復興への選挙です。訴えの最中に募金箱にお金を入れてくれる人、「私の家でも、東北の親戚を、避難させています」という人、今も被災地に両親、親戚や兄妹がいるなど、東北と北海道のつながりの深さを痛感します。 道内においても原発の危険を心配する声、漁業被害や、「やっと家のリフォームの仕事がきたのに、この震災で建材が入らず作業が止まったまま。このままでは、仕事も生活も続かない」とSOSが入ってきました。この選挙の直後の議会は、まさにこうした問題を打開するための議会になります。日本共産党の議員を一人でも多く議会に送りだしましょう。私もがんばります。 |
2011年3月7日 熱く広がってきたTPP参加阻止 |
三月に入ってからも、寒い日が続いていますが、TPP参加阻止への運動は、熱く広がっています。二月二十日の釧路町で開かれた「TPPでどうなる私たちの食卓とくらし」のシンポジウムは、実行委員会として取り組まれましたが、近隣の市町村からも三百八十人と予測を超える参加で、資料が足りなくなりました。山形県米沢市でのシンポジウムも満席になり、資料が足りなくなりました。 三月三日は東京のど真ん中、千代田区の「TPP問題とこの国のありかた」をめぐり、語るつどいに参加しましたが、官庁に働く労働者も多く参加しており、「われわれ自身が、春闘でもTPP問題を取り上げて、今こそ労働者と農民が連帯してがんばるときだ」と発言があり、頼もしく思いました。 一言で、「TPPとはトヨタもパナソニックもパラダイスということだ」と話しているという発言がありましたが、よく考えてみると、トヨタもパナソニックもTPPで儲かるというのも幻想ではないか、そこに働く労働者はますます労働条件悪化につながる可能性もある問題だと、認識が深まりました。 世論調査でも一月時点では「TPPに参加すべき」のほうが多かったけれど、今は逆転しています。昨年、道議会で「TPP交渉への参加を行わないよう強く要望する」と意見書が採択されたのは、二人の日本共産党議員の奮闘があったこともしっかり語りましょう! |
2011年2月7日 届け続けたい“百姓の汗と笑顔 ” |
「百姓の汗と笑顔をとどけます」という理念で、長く取り組んできた愛媛県西予市(旧野村町)の産直組合「百姓百品」を訪ねて、話を聞きました。 当初は農家300人が出資して始まり、今は500戸をこえる小規模農家が参加するまでに発展しているといいます。中山間地で、地域農業再生に取り組んでいます。ここの特徴は、高い生産性と、技術をもつ若い専業農家と、集落によっては六五歳以上の高齢者が半分以上を占めていますが、じいちゃん、ばあちゃんの出番をつくり、この両者を農業再生に結び付けているということです。畜産と野菜の地域複合で、土壌づくり、町独自の価格保障制度、流通支援、後継者研修、高齢者農業の援助など地域農業の再生の取り組みに深く感銘を受けました。 70頭あまりの牛を搾乳する酪農家を訪ねてみると、なんと北海道と、牛の交流があるといいます。子牛を北海道の育成農家に送り出し、成牛にして、お産寸前で戻し、出産したら搾乳をするそうです。北海道と四国の愛媛県、こんなに遠く離れていても、牛を通してつながりを持っていることに驚かされました。土地柄も環境も大きく違うけれど、みんなの知恵をあつめて、いかにして地域を守るかと努力する姿には、学ぶべきことが多いと感じました。 こうした、地域間のきずなさえも壊してしまいかねないTPP参加を阻止するためにも今が頑張りどきです。 |
2011年1月10日 地方選へカウントダウン |
二〇一一年、新しい一年が始まりました。今年も、元旦の神社まえでの街頭宣伝からスタートし、白石区、清田区、東区、小樽市、石狩市と各地での新年交礼会や、党と後援会の集いに参加し、交流する中で、いっせい地方選へカウントダウンが始まっていると実感しました。 社会保障の財源を口実に消費税増税を正当化し、年明け早々、TPPへの参加と合わせて、財界に約束するなど、菅首相の行動は、国民に政権交代を訴えた当時とは、ことごとく逆方向です。ところが、この国民への裏切りを批判するのではなく、菅政権に「有言実行を!」と、迫る、ほぼ同じ社説を載せた五大マスコミなどの異常さには驚くばかりです。 「こうなったら、我々のたたかいによって、必ず打ち破ろう!」と逆に闘志がわいてきます。 「不当解雇を許さない」と立ち上がる日本航空(JAL)の労働者、患者すべての救済を求めるB型肝炎原告団の運動 ―― 年末も正月も返上で、働くルールの確立、社会保障拡充の声は広がりました。 国民の切実な願い実現はまったなし。消費税増税ではなく、取るべきところから応分の負担を求め、TPPへの参加を阻止して、食料主権を保障する国づくりへむけて、熱いたたかいを広げ、いっせい地方選挙で必ず勝利しましょう。 |
2011年1月1日 政治のゆがみ おおもとから正す |
今年はいっせい地方選挙の年です。民主党菅内閣への失望と怒りが渦巻く中で、国民の願い実現のために、政治のゆがみをおおもとから正す日本共産党の前進が必要です。北海道の農林漁業と地域経済を守り、暮らしを壊すTPPを阻止し、雇用と社会保障を充実させ、誰もが人間らしく平和に生きられる日本にするために、力を合わせましょう! |