◇女性の視点にたった、海外協力隊の活動について
○委員長(藤川政人君) 政府開発援助等及び沖縄・北方問題対策樹立に関する調査のうち、参議院政府開発援助調査に関する件を議題といたします。
本日は、令和五年度参議院政府開発援助調査派遣団参加議員の方々から各十分程度の御意見を伺った後、六十分程度委員間の意見交換を行いたいと思います。
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○委員長(藤川政人君) これより意見交換に入ります。
○紙智子君 派遣報告、ありがとうございました。
ちょっと短く一点、皆さんにお聞きしたいと思うんですね。
それで、四班の報告の中に、両国の、行かれた両国のJICA海外協力隊の多くが女性で、今般の派遣で七十を過ぎてシニアで活躍する隊員の方も複数いたと。それで、海外での日本人女性の活躍ぶりも目の当たりにしたと。現地での苦労は本当に性別問わずあるんだけれども、女性が異国の地で生活しながらボランティア活動を行うということは大きな不安が伴うと。特に女性隊員の不安が少しでも解消されて一層活躍の場が広がるように、現地における安心、安全や生活環境の確保等に取り組むことを求めたいということがありました。
これって大事ですよね。女性の視点で安心して当たれる、活動に当たれるということについて具体的にどういうことが必要かということと、それから、これ、JICAの方もこれについて答えていただきたいということ、一点お聞きします。
○参考人(独立行政法人国際協力機構理事長 田中明彦君) 海外協力隊の活動について、とりわけ女性隊員の不安、それから活躍の場が更に広がるようにということでありまして、それはまさに私ども常に心掛けていることでございます。
とりわけ安全管理や生活環境の確保ということが非常に重要ですので、各JICA拠点には企画調整員という形で海外協力隊の調整をするスタッフを配置しておりますし、それから、派遣後の住居、防犯対策、緊急連絡体制の整備、治安情報の提供等、できる限りのことを努めておるわけでありますけれども、特に女性隊員については、派遣前の訓練等のときに特別講義の実施とか防犯ベルの貸出しなど、そのような形で安全面への配慮も努めておるところでございますが、引き続き、委員からの御指摘も踏まえて、安全な生活環境を確保して、隊員が安心して活発な活動ができるように努めてまいりたいと思います。