<第204回国会 決算委員会 2021年4月26日>


◇北海道札幌市の都心アクセス道路について/都市計画審議会の意見について/JR北海道の北海道新幹線の残土からヒ素が検出された問題について

○令和元年度一般会計歳入歳出決算、令和元年度特別会計歳入歳出決算、令和元年度国税収納金整理資金受払計算書、令和元年度政府関係機関決算書(第二百三回国会内閣提出)(継続案件)
○令和元年度国有財産増減及び現在額総計算書(第二百三回国会内閣提出)(継続案件)
○令和元年度国有財産無償貸付状況総計算書(第二百三回国会内閣提出)(継続案件)
 (文部科学省、農林水産省及び国土交通省の部)

○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
 今日は、都心アクセス道路ということで伺います。
 一般国道五号・創成川通についてお聞きします。
 これは、札幌市が進める都心アクセス道路と呼ばれて、札樽自動車道の札幌北インターチェンジと市の中心部まで四・八キロを地下トンネルで結ぶ高規格道路です。全体の事業費と自治体の負担額、本年度の予算額を教えてください。

○政府参考人(国土交通省道路局長 吉岡幹夫君) お答え申し上げます。
 国道五号・創成川道路は、札幌都心部と札樽自動車道を地下構造でつなぐ延長四・八キロの事業でございまして、今年度より事業着手したところでございます。
 国道五号の北三十四条から北三条の区間において信号交差点が二十四か所連担しており、札幌北インターチェンジの出口や交差点を中心に慢性的な渋滞が発生しております。本事業により交通混雑が緩和され、特に冬季の降雪による影響が少なくなり、札樽自動車道から札幌中心部へのアクセス強化が図れるなどの効果があるものと考えてございます。
 御質問の創成川通の全体事業費でございますけど、千二百億でございまして、うち札幌市の負担額は二百四十億であり、今年度の予算は一億となってございます。

○紙智子君 それで、札幌市の三月議会で令和三年度からの調査費を付けているんですけれども、そこに至るまでのちょっと経過についてお聞きしたいと思います。
 今年一月二十六日の札幌市の都市計画審議会で議論が行われましたが、異例の事態となりました。審議会の冒頭に市民公募委員から、コロナ感染拡大で前回の審議会のときとは違った状況に今なっていると、市民合意が得られていない中で採決は延期すべきという、採決の延期が提案をされました。学識経験者の委員も、その意見に賛成であると、国の第三者委員会が地下整備案を議論したと言うが、これはパンデミックが起きる昨年三月以前であると、今でも第三者委員会の決定に変わりがないんだろうか、もう一回検討しないのか国に聞いてみる必要があるというふうに、議論の見直しを求める意見が出ました。
 また、都心アクセス道路に反対する市民の会などが提出をした意見書に対して、複数の学識経験者の委員から、反対意見がある中で今決着付けるのはどうなんだろうかと、市の説明で意見書の提出者が納得するかどうか疑問だ、コロナ危機が市民の意思を大きく変えている、そのことを踏まえた案が必要ではないのか、意見書は本日配られたものであり、委員として反対の意見書を検討したいなど、この採決の延期を求める発言が続きました。
 この都市計画審議会でこういう意見が出たというのは、大臣は御存じでしょうか。

○国務大臣(国土交通大臣 赤羽一嘉君) 国道五号の創成川通につきましては、札幌市で本年二月に都市計画変更が決定をされまして、それを踏まえて今年度より新たに事業着手されたところでございます。
 御質問の札幌市の都市計画審議会につきましては、これ言わずもがなでございますが、札幌市が行っているものでありまして、私としてコメントする立場ではございませんが、この事業化に当たりましては、札幌市長から意見を聞いた上で、社会資本整備審議会北海道地方小委員会及び事業評価部会で御審議いただき、事業化を決定していると承知をしております。
 札幌市長からの意見では、創成川通の予算化に同意するとともに、本事業は札幌都心部と札樽自動車道間の速達性、定時性の確保、また観光の振興や物流の効率化、また高次医療施設への救急搬送時間短縮などの整備効果があり、早期完成してほしい旨の意見を頂戴しておるところでございます。

○紙智子君 この都市計画審議会は、その日に採決を押し切ろうとしたために、複数の委員から保留を認めてほしいという意見が出されているということなんです。結果、出席委員が二十二名なんですけど、賛成は十五名のみと。特に、九人の学識経験者の委員の方がいて、そのうちの五人もの委員が議論の見直しと採決の延期を求めました。審議会としてはこれ異例の事態だと思うんですけれども、審議会の委員が審議会の結果を国に報告してほしいという意見を出して、審議会の会長、議長はそれを承認したと。
 この経緯というのは国に届いているでしょうか。

○政府参考人(国土交通省道路局長 吉岡幹夫君) お答え申し上げます。
 地元の自治体であり都市計画決定権者である札幌市と事業者である国土交通省北海道開発局とは、国道五号・創成川通について日頃から打合せを行ってございます。
 この中で、本年一月二十六日に開催された札幌市の都市計画審議会において、都市計画変更が賛成過半数で採決されたこと、審議会の会長から、これまで出てきた懸念や反対意見について国とのいろいろな協議の場で明確にお伝えいただきたいとの発言があったことなどは北海道開発局で承知してございます。

○紙智子君 そうですか。いろいろあったってことは承知はしていると、届いているという、今、ことですよね。
 それで、二月二十五日の札幌の市議会で、我が党の池田由美市議の代表質問に札幌市が、その場で採決を行うことが決められて、出席委員二十二名のうち十五名の賛成多数で同意が得られたんだという答弁をしたわけです。ところが、実際上は、学識経験者九人のうち五人までが異論をして採決を延期してほしいということを言っていたのは確かにあるわけで、ところが、もう二十五日にはこういう形で同意が得られたんだという答弁がされたと。結局、こういういろいろ異論が出ているんだけれども、こういう形で一千二百億掛かる道路建設を強硬に進めていいのかということが改めて出されているわけです。
 事業を進める目的というのは渋滞を解消するという、そういうことというのはもちろんあるわけで、それが解決できればいいということではあるんだけれども、しかし、それで短縮されるのが八分程度だということが言われていて、そのために一千二百億円掛けるんだろうかと。
 都市計画審議会で十分な納得いくまでの議論がされていない中で、しかも反対の署名なんかも一万筆を超えて集まっているという中で、本当に合意を得られたと言えるのかというのも上がっていて、それでもってずっと突き進んでいくということになると禍根を残すんじゃないのかというふうにも思うんですけれども、いかがでしょうか。

○政府参考人(国土交通省道路局長 吉岡幹夫君) お答え申し上げます。
 国道五号・創成川道路につきましては、先ほど言いましたけれども、札樽自動車道と札幌都心部のアクセス道路強化のために、平成二十八年から、平成二十八年十一月に札幌市より国土交通大臣に整備の要望があったところでございまして、以下四段階で議論をしてきたということかなというふうに思っています。
 一段階目といたしましては、札幌都心部アクセス道路検討会というのがございまして、平成二十八年十二月より、国、北海道、札幌市の三者で検討会を四回開催して、この道路の必要性を確認したということでございます。
 その後、計画段階評価ということで、三十年度から、これは国において、ルート、構造をどういうふうにするかということに着手しまして、地域の方からの意見であるとか、あるいは学識経験者の議論を経まして、この対策案を令和二年の三月に決定したということでございます。これは二段階目でございます。
 その後、三段階目としまして都市計画変更ということで、令和二年四月より、今度は札幌市におきまして、今お話ありました都市計画の変更手続に着手いたしまして、地元の説明会、それから都市計画審議会も二回やったと聞いてございますけど、経て、令和三年二月に都市計画決定したということでございます。
 新規採択時評価、これ四段階目でございます。これに当たりましては、札幌市長への改めて意見の聴取の上、学識経験者の審議を経まして、いずれも事業化は妥当という意見をいただいたというふうに考えてございます。
 このように、国土交通省としては、地元の方々や有識者の意見を丁寧に聞きながら進めてきたものと考えております。
 引き続き、札幌市と連携しながら、丁寧に地域の方々の御意見を聞きながらこの事業を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

○紙智子君 回数でこうやってそれをクリアしたというような言い方なんだけど、実際上は納得していない、解決していないまんま進んできているということなんだと思うんです。
 やっぱり市民合意を得ていないと、都市計画審議会でも議論が十分納得いく、尽くされていないと。それでどんどん進んでしまったら、何のための審議会かということにもなると思うんですけれども、やっぱり一度決めたら止まらない公共事業ということじゃなくて、やっぱり立ち止まってよく考えると、丁寧に対応するということが私はやっぱり必要ではないのかと。
 長い間、公共事業の議論ってありますけれども、決めたら突き進んでいって全然止まらないというんじゃ、やっぱり駄目なんだと思うんですよね。しかも、コロナというものを体験して、やっぱり今コロナの対応で多くの人が早くやってほしいことがいっぱいある中で、どっちが先なのよという議論もあるわけですから、そういうやっぱり捉え方で我々対応していく必要があるんじゃないかということをちょっと申し上げておきたいと思います。
 次に、JR北海道のトンネル残土の問題なんですけれども、北海道新幹線のトンネル工事から出るトンネル残土について、新幹線の新函館北斗から札幌間の距離というのは二百十二キロあるんですね。そのうち八割がトンネルなんです。
 ちょっと資料をお配りさせていただいたんです。

資料@北海道新幹線の延伸計画区間

一枚配らせていただいたんですけれども、昨年、二〇二〇年に、そのときは札樽トンネル工事、これは札幌―小樽間ですね、トンネル工事から出るトンネル残土の処理について質問しました。今回は渡島トンネル工事ということで、もっと函館の近くの方なんですけれども、ちょっと資料を見ると、南鶉工区と書いてある場所がありますけど、そこから新八雲駅に向かう赤い線が渡島トンネル工区ということなんですね。実は札幌に向かっていく中でたくさんトンネルができることになるんですけれども、その中で一番長い三十三キロメートルあるトンネルがそこなんです。
 そのトンネルの工事から、ヒ素で基準値の最大二百七十倍にもなる残土が搬出されました。これは事実でしょうか。

○参考人(独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構副理事長 水嶋智君) お答えを申し上げます。
 新幹線の建設工事から出る残土の関係でございますけれども、まずトンネル工事着手前に、文献調査に加えまして、地上から鉛直方向、垂直方向にボーリング調査を行いまして、トンネル工事に必要な様々な地質情報を収集してまいりました。
 事前調査の時点におきましても、平成二十八年の九月七日から二十三日に実施をいたしましたボーリングの結果から、基準値が〇・〇一ミリグラム・パー・リットルということなんですが、それを超える天然由来のヒ素が出ること、この場合、当時最大で〇・〇二七ミリグラム・パー・リットルのヒ素が出ることを認識しておったところでございます。
 さらに、実際にトンネルを掘削する際に、トンネルの先端より前方の土の自然由来重金属等の有無を先行してより正確に把握するために、実際に掘削する土への水平方向のボーリング調査を行っております。この調査をやりました結果でございますけど、御指摘の渡島トンネルの南鶉工区につきましては、平成三十年の十月に、この水平ボーリング調査で採取した土から、基準値〇・〇一ミリグラム・パー・リットルに対して最大で二・七ミリグラム・パー・リットルの天然由来のヒ素が検出されたところでございます。

○紙智子君 事実だということだと思います。
 私は、今年二月に、北斗市にあるこの機構の事務所に行きました。それで、基準値をはるかに超えるトンネル残土が出たのが二〇一八年の十月ということだったんですね。
 それで、大臣にお聞きするんですけれども、基準値の二百七十倍のヒ素となれば、これ、住民の皆さん、不安になりますよね。そう思われませんか。

○国務大臣(国土交通大臣 赤羽一嘉君) 自然由来とはいえ、トンネル工事の過程で基準値を超える重金属を含む土が発生した場合につきましては、適切に処理をすべきであることはもちろん言うまでもございませんし、なお、その際には、周辺の住民の方々が不安に思うことがないよう丁寧な説明を行い、御理解を得ていくことが重要だというふうに考えております。
 北海道新幹線のトンネル区間では、事前の環境影響評価においてこの重金属類の土壌が含まれる可能性があることが把握されておりまして、鉄道・運輸機構において平成二十五年に有識者で構成する第三者委員会を設置いたしまして、以後、同委員会の御指導をいただきながら、この本件の対策を講じてきていると承知をしております。
 御指摘の土につきまして、検討委員会の御指導を踏まえて適切な措置を講じた上で今仮置きされているものと理解しております。また、新たな仮置場を設けることについては、事前に北斗市に事情及び対策の内容を御説明し、御了承もいただいていると承知をしておるところでございます。

○紙智子君 そこで、機構にお聞きするんですけれども、北斗市にこの基準値を超えるヒ素が出たということはいつ報告しましたか。簡潔にお願いします。

○参考人(独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構副理事長 水嶋智君) お答えを申し上げます。
 北斗市には令和元年の七月三十日に報告をさせていただいております。

○紙智子君 問題の残土が出たのが二〇一八年の十月。ところが、北斗市に報告したのが翌年の二〇一九年七月。一年近くたってからなんですね。
 それで、市議会への報告というのは二〇二〇年九月で、そこから先、更に二年近く市民と市議会には報告していなかったことになるんです。なぜ二年間放置したんですか。

○参考人(独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構副理事長 水嶋智君) お答えを申し上げます。
 まず、事実関係だけ先に申し上げますと、市議会との関係でございますが、これは市からの要請に基づきまして、令和二年九月の十七日に、この市議会の方に設けられております第九回北海道新幹線トンネル工事に伴う掘削発生土に関する特別委員会という場におきまして、対策土の仮置場、これはそれまで天狗工区の作業ヤード内の仮置場というところに置いておったんですが……(発言する者あり)はい。に置いておったんでございますが、それが満杯になりつつあるため、新たな仮置場を設けることについて御報告をさせていただいております。
 なお、三十年の、平成三十年の十月に分かっていたのになぜ直ちに市に報告をしなかったのかという御指摘だというふうに思いますけれども、仮置場における対策や管理方法につきましては、有識者で構成されます検討委員会におきまして、その時点でどういった対策をするかということについて審議をいただいて、御了解をいただいていたところでございます。なので、常に工事の受注者が管理している仮置場であれば、事前調査で把握していた最大濃度を超えたヒ素を含む対策土を適切に管理できるということでございますので、まずはその既存の仮置場に搬出をしていたということでございます。
 市には、有識者で構成される第三者委員会における検討を踏まえまして、具体的な対応と併せて報告すべきと考えていたところでございますが、結果として報告まで時間を要してしまったものというふうに聞いております。

○紙智子君 理由にならないですよね。
 二〇二〇年の九月というのは、問題の残土の仮置場が満杯になるということを判断した時期なんですよ。だから、満杯にならなかったら黙って進めようとしていたんじゃないかというふうにも思うわけですね。
 昨年の四月、新幹線トンネル残土を考える北斗市民の会の人たちが処分地の周辺の水と泥を採取したところ、環境基準を上回る重金属が検出されたと。そういう指摘があるまで隠していたんじゃないんですか。
 私は、昨年の五月に決算委員会でトンネル残土の質問をしました。そのときに問題になっていたのは札幌市内の話だったんですね。私、質問する前に、この鉄道・運輸機構に、札幌市以外で問題になる事案はないんですかと聞いたんですけど、そのとき、ありませんというふうに言っていたわけですよ。ところが、その直後、九月にこの北斗市の問題が発覚したわけです。二年間も市民に隠して、私には問題ないというふうに言うわけです。
 国土交通省はこの報告を受けていたのかということで、一言でちょっとお願いします。

○政府参考人(国土交通省鉄道局長 上原淳君) お答えいたします。
 国土交通省鉄道局におきましては、令和二年九月十日に、この渡島トンネルにおいて基準値を大幅に上回るヒ素を含む土が発生したことについて鉄道・運輸機構から報告を受けております。

○紙智子君 つまり、国にも令和二年九月まで報告していなかったということになるんですよ。
 それで、なぜこれ迅速に国に報告しなかったのかと。これ、大臣、余りにも報告が遅いと思いませんか。

○政府参考人(国土交通省鉄道局長 上原淳君) お答えいたします。
 渡島トンネルの掘削工事は隣接工区の天狗工区の工事ヤード内にこの土を仮置きして行われておりましたが、その後、トンネル工事が進んで、本件土の発生量が当初の想定以上に見込まれることとなり、この仮置場だけでは不足することとなって、また工事の一時中止の可能性が生じたことから、鉄道局に報告があったものでございます。
 今回の事案につきましては、専門家による検討委員会で検討された管理方法に基づきまして、鉄道・運輸機構の施工管理の下で適切に対策が講じられてきたものでございます。そのような環境への影響に対して安全の管理が行われている状況の下では、必ずしも鉄道局に逐次報告をしなければならない事案ではなかったものと認識しております。

○紙智子君 報告する事案じゃなかったというのはちょっとおかしいと思いますよ。
 昨年の五月に、私は決算委員会で札樽トンネル工事からヒ素などの毒性の強い残土の処理について質問したわけです。それで、大臣はそのときに、事前の調査も含めて住民の理解が得られない中で進めることは困難だというふうに言われたわけですよね。しかし、機構は事実上、これ二年近く市民にも市議会にも国にも議員にも情報を隠していたことになるわけです。これは、私は機構の在り方が問われているというふうに思うんですよ。
 機構に聞きますけれども、基準値を超える問題の残土の最終処分や処分方法というのはもう決まったんですか。

○参考人(独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構副理事長 水嶋智君) お答えを申し上げます。
 まず、二年間と委員御指摘でございますけれども、先ほど来御説明しておりますように、三十年の十月に判明をして、元年の七月には北斗市に御報告をさせていただいているということでございますので、二年間ということではございません。
 それと、基準値を超える対策土について最終的な受入れ地は決まったのかという点でございますけれども、この渡島トンネル南鶉工区からの発生土のうち、現在、仮置場に搬入している対策土については、現時点ではまだ最終的な受入れ地は決まっていないという状況でございます。

○紙智子君 処分地も処分方法も決まっていないのに、トンネル工事を続けていいんでしょうか。少なくとも、最終処分場が決まって住民への説明や合意が得られるまで工事は止めるべきではないですか、大臣。

○参考人(独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構副理事長 水嶋智君) お答えを申し上げます。
 最終的な受入れ地が決まっていないのは問題ではないかという御指摘だと思いますけれども、この最終的な受入れ地につきましては、先ほど来申し上げております学識経験者から成る検討委員会において、その対策の内容について御指導いただきながら、地元自治体や関係者の皆様と協議をして選定を進めてまいりたいというふうに考えております。
 いずれにいたしましても、北海道新幹線工事を着実に進めるためには掘削土の受入れ地を円滑に確保する必要がありますし、引き続き、国や北海道庁、沿線市町などの御協力を得ながら、地元住民の皆様の御理解が得られるよう丁寧に説明してまいりたいと考えているところでございます。

○紙智子君 こういうやり方が物すごい不信を生んでいるわけですよ。
 それで、やっぱり安全とか命に関わる問題は住民の合意なく進めるということはもう絶対良くないと、責任ある対応を取るべきだということをただしまして、私の質問を終わります。