<第154国会 2002年3月14日 予算委員会 12号>


平成十四年三月十四日(木曜日)   午前九時一分開会
      ─────────────
  本日の会議に付した案件
○平成十四年度一般会計予算(内閣提出、衆議院送付)
○平成十四年度特別会計予算(内閣提出、衆議院送付)
○平成十四年度政府関係機関予算(内閣提出、衆議院送付)
     ─────────────
○委員長(真鍋賢二君) 次に、紙智子君の質疑を行います。紙智子君。
○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
 私は、ODAの援助の一環としての国際協力事業団、このJICAの施設設置と、研修施設設置と鈴木宗男議員の関係について質問いたします。
 JICA研究施設設置の在り方について、懇談会、研修施設のあり方に関する調査検討委員会が作られています。立地基準などを検討するものだと思いますけれども、いつ発足をし、どんな検討をし、そして報告をまとめたのはいつでしょうか。
○政府参考人(西田恒夫君) お答えをいたします。
 研修施設のあり方に関する報告書を取りまとめるに当たりまして、平成三年七月に研修施設のあり方に関する調査検討委員会を発足させ、平成四年の一月に調査報告書が作成され、同年二月にJICAが報告書として取りまとめをいたしました。
○紙智子君 外務省もメンバーに入っていましたね。
○政府参考人(西田恒夫君) 同委員会のメンバーの方は、有識者、学識経験者六名ほかより構成をされておりまして、外務省の職員は、委員御指摘のとおり、一名参加をいたしております。
○紙智子君 立地選定基準を検討しているその真っ最中の九一年十一月四日、鈴木宗男当時外務政務次官が記者会見をやっています。研修センターの誘致に宮城県など六道県が名のりを上げている中で、札幌と帯広に設置することを明らかにしています。これは、北海道で札幌市を内定というふうに伝えられていたものを鈴木氏が外務省やJICAに対して帯広の誘致を強く働き掛け、巻き返しを図った結果だと。
 そこで、聞きますけれども、研修センター未設置の府県は何県ありますか。
○政府参考人(西田恒夫君) JICAの国際研修センター未設置の県数は、現在三十七県でございます。
○紙智子君 あなたたちのこの設置基準で見ても、地域間バランスを取るということからも反しているんじゃないでしょうか。三十七県も未設置県があるのに、北海道に札幌、帯広と、これを設置した背景に鈴木氏の圧力があったことは明らかです。外務省でどういうやり取りが当時されたのか、実際に話はしたことありますね。
○政府参考人(西田恒夫君) ただいまの御指摘でございますが、政務次官でございました鈴木議員の方から、帯広の方に設置することの重要性についてはいろんな形で御発言等がなされたということでございます。
○紙智子君 帯広研修センターの開会式のそのパーティーに出席した関係者からも聞きましたが、ここに出席した、出席をし、あいさつをした鈴木氏は、この計画に反対した外務省の課長の首をすげ替えて帯広に持ってきたと、こういう趣旨の発言をしているんですよ。そして、それを裏付けるように、JICAの藤田総裁がその開会式のあいさつでこう述べています。当時外務政務次官だった鈴木代議士による格別の指導、尽力のおかげですと、こういうふうにあいさつをしているんです。鈴木議員の関与は明確じゃありませんか。どうですか。
○政府参考人(西田恒夫君) ただいま御指摘ございました課長の首を云々という発言を行われたということについては、私たちの記録には残っておりません。承知をいたしておりません。
○紙智子君 この当時、こうしたやり取りを聞いている人が実際にこう発言しているわけです。そして、裏付けのこのJICAの総裁の発言は、当時、九六年七月三十日付けの東北海道新聞に載っています。もう明らかだと思うんです。
 そこで、官房長官にもお聞きいたしますが、こうした事実に対して、調査すべきではありませんか。
○国務大臣(福田康夫君) JICAの研修施設ですね、これの設置に向けて、今御指摘のような特定議員から働き掛けがあったかどうかということ、これはそういうようなことがあったというふうには承知しておりますけれども、しかし、実際にそれを決めるということにおいては、どの場所に決めるかということは、外務省と国際協力事業団、JICAですね、この両者が、両者の判断として札幌と帯広の両方に造るということを決めたと、それが一番適切であるということで決めたと、このように承知しております。
○紙智子君 この中で決めている基準がそもそもどういう基準であったかということでいいますと、やはり各県で、最初のうちは一県に一つということだったと思うんですけれども、結局、当時まだわずかしか造られていないと。そして、三十七道県にしかなかったという中で、なぜ北海道にこの二つ一遍に造ることになったのかということでは、この経過があるわけですし、基準に照らしても、やはり地域間のバランスというふうに見た場合に、これは明らかに反することだと。そこにそういう話があったということですから、これは明らかにゆがめられていたこととして、事実をきちっとやはり調べるべきだと思います。いかがでしょうか。
○政府参考人(西田恒夫君) お答えをいたします。
 JICAの国際センター新設に当たりましては、委員から今御指摘ございましたが、各地方自治体からの様々な要望のほかに、当該自治体の研修員受入れの実績、それから開発途上国の需要の高い研修コースを多く提供する可能性の是非、当該自治体の国際交流、協力の取組の実績、当該自治体とJICAのもろもろの事業とのこれまでの連携の実績、インフラ等その他の基本立地条件を踏まえて場所を決定してきているところでございます。
 それで、北海道でなぜ二か所と。これは、実は北海道国際センターというのは一つでございまして、二つの施設から成っているセンターでございますが、JICAが上記の基準を踏まえまして平成七年に設置したわけでございますが、その際、まず、北海道は地理的に当然のことながら極めて広がりがございまして、産業分布の多様性を生かした研修コースを提供できるという意味におきまして、札幌と帯広の二か所に研修施設を設けることが自然である、かつ適切であるというふうに考えて選定をさせていただいた次第でございます。
○紙智子君 ところで、帯広のこの研修施設の施工が決定したのはいつで、いつ完成したんでしょうか。
○政府参考人(西田恒夫君) お答えをいたします。
 研修施設の施工日は平成六年七月の十三日、竣工日は翌平成七年十二月の二十六日でございます。
○紙智子君 受注業者はどこですか。
○政府参考人(西田恒夫君) 受注業者は、これはロットが幾つかに分かれておりますが、建設工事につきましてはフジタ、萩原建設の共同体の企業体、それから、機械設備工事につきましてはトーヨコ理研それから三洋興熱のやはり建設工事共同体、それから、電気設備につきましては六興・末広屋建設工事共同体というふうに承知をいたしております。
○紙智子君 鈴木氏はこれらの受注業者から政治献金を受け取っています。ここでもやはりムネオハウスと同じ構図があります。
 資料をお配りしてください。
   〔資料配付〕
○紙智子君 まず、ここに書いてあるこの五社だけで千三百二十万円の献金をもらっています。特に、建設工事に当たった萩原建設工事からは九百九十万円も献金を受けています。しかも重大なことに、発注された九六年には、前年は四十八万円だったのが、一気に三百万円増えているんです。見返り以外の何物でもないじゃありませんか。そして、三洋興熱も同じです。受注前はゼロだったのが、四十二万円の献金と。
 つまり、自分の選挙区の帯広に持ってくるように圧力を掛けて、実際に設置して受注業者から献金を受け取ると。これ、明らかに見返りじゃありませんか。そう思いませんか、どうですか。
○政府参考人(西田恒夫君) お答えをいたします。
 政治献金そのものについてお答えする立場にはございませんが、先ほどの入札につきましては、建設工事は九社が入札に参加をしており、機械設備につきましては七社入札に参加し、電気設備工事は九社が入札に参加をしております。
 私たちが調べました限りにおきまして、この入札をめぐりまして不適切なことが行われたという話には接しておりません。
○紙智子君 そうおっしゃいますけれども、しかし、いずれもこれは鈴木宗男氏との関係で、やはり帯広の業者なわけですね。発注を受けて、そして実際に献金を渡しているわけですから、明らかにこれは影響があったというふうに言えるんじゃないでしょうか。
 財務大臣、あっ、いらっしゃいませんか。
○委員長(真鍋賢二君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
○委員長(真鍋賢二君) 速記を起こしてください。
 紙智子君、再度質問してください。
○紙智子君 ちょっと聞いていらっしゃらなかったと思うので、もう一度言いますけれども、お配りした資料の中でも、鈴木宗男議員へのこの帯広研修施設を施工に当たった業者からの政治献金が明らかになっています。この一覧表で見ていただいただけでも、明らかに見返りを想定してこういうやり方をしているのではないかと。五社だけで総計で千三百二十万円、そして発注を、受注を受けたそのときから急激にこの献金の額が高くなっているというこの事態を見て、異常だと思われませんか。
○国務大臣(塩川正十郎君) これで拝見しますと、九五年から九六年、ちょっと九倍に増えていますね。これと注文を受けた関係との間に何か因果関係があるかという御質問でございますね。
○紙智子君 三百万、一遍に増えています。
○国務大臣(塩川正十郎君) 一遍に増えていますね。何かこれ事情があるだろうと思いますね。
○紙智子君 財務大臣が今お答えになったとおりですよ。明らかにこれは事情があったと。受注を受けたからですよ。要求したとおりにやってくれたと、その見返りとして渡したということにほかなりませんよ。
 やはりこういう事態に対して、おかしいわけですから、やはり外務省はきちんと調査すべきだと思います。いかがですか。もう一度。
○政府参考人(西田恒夫君) お答えをいたします。
 先ほどお答えしたとおりでございまして、私たちが調査した限り、入札をめぐり不適切なことがあったというふうには承知をいたしておりません。
○紙智子君 当時、鈴木宗男氏の選挙区というのは、旧選挙区の五区というところでした。この帯広の研修センターが一括して影響を与えるというその地域というのは、このパンフレットがありますけれども、この中で見ると、丸々、鈴木宗男氏の当時の選挙区なんですよ。ですから、このことから見ても明らかにそういう意図があったというふうに言えると思うんです。
 続いて、根室のはしけの問題に移ります。
 希望丸はいつできて、現在どうなっていますか。
○政府参考人(齋藤泰雄君) お答えいたします。
 自航式はしけ希望丸でございますが、平成十年二月に国後島住民に対しまして供与をされました。運航四年を経過しまして、破損、劣化状況が激しく、使用に当たり危険さえ伴い得るということもございまして、島側から修理の要請がございました。
 我が国といたしましては、緊急人道支援の効果的な実施との観点から、我が国の造船所にて修理を行うことを検討しているものでございまして、本年二月に根室に回航されてございます。
○紙智子君 私どもも相当傷みがひどいというふうには聞いています。しかし、わずか造られて四年ぐらいでそんなにひどくなったんでしょうか。我々の調査でも、船体はかなりもうぼこぼこだと、そして穴まで空いていると、驚くような変わり果てた姿だと。造船関係者の方もこれを見て、二十年、三十年使った船のようだと、みんなそう言っているんですね。
 そして、どうしてこんな異常な状態になっているのかということでは、多くの造船技術者の方が言っておられますけれども、船の命ともいうべき船体の鋼板の材料が規格品を使っていない疑いがあるというふうに言っているんです。
 もしその指摘が本当だとしたら、これ、重大問題ですよ。直ちに点検、調査すべきじゃありませんか。
○政府参考人(齋藤泰雄君) 希望丸につきましては、引渡しの前に必要とされます各種の検査が行われたことを確認しております。
○紙智子君 それから、修理をする場合の費用について、支援委員会の協定ではどちらが持つことになっているんでしょうか。
○政府参考人(齋藤泰雄君) 希望丸は破損、劣化の状況が激しいことを先ほど申し上げましたけれども、例えばスクリュー等が曲がっていて交換が必要であるとか、かじが屈折していて修理が必要であるとか、さらには外板も日ごろの接岸の際の衝撃等によりまして損傷が著しく、広範囲における張り替え、打ち出し補修が必要となっているという状況にあると承知しております。したがいまして、希望丸を修理する場合には、新たな部品等の物品を購入し、損傷箇所に取り付ける必要があると思われます。
 希望丸の修理に必要な部品等の物品の購入は、支援委員会の設置に関します協定第三条一(a)(4)の「緊急人道支援の実施のために必要な機材、車両等の購入」に該当すると思われますし、また、物品等の取付け等の役務、これには修理を行うための上架とか修理箇所調査等のコンサルタントの雇用等を含むと思われますが、こういった役務の購入は同協定第三条一(a)(5)に基づくものと考えております。
○紙智子君 この協定に書かれているんでしょうか。支援委員会の協定に書かれているんでしょうか。
○委員長(真鍋賢二君) 齋藤欧州局長、少してきぱきと答えてください。
○政府参考人(齋藤泰雄君) 協定第三条一(a)の(4)では「緊急人道支援の実施のために必要な機材、車両等の購入」、同(5)には「(1)から(4)までに掲げる活動の実施に伴い必要となる役務の購入」と、こういうふうに規定されているところでございます。
○紙智子君 修理代というふうに書いてあるんですか。はっきり言ってください。
○政府参考人(齋藤泰雄君) 先ほども申し上げましたとおり、希望丸の修理をするに際しまして、スクリューですとかかじですとか外板等の物品が必要になるわけでございます。このような必要な物品等の購入は、先ほど申し上げましたように、協定三条の一の(a)の(4)で読むわけでございまして、また、それを取り付けるための役務、すなわち修理でございますが、これは同協定第三条一(a)(4)にあります「役務の購入」というふうに考えているわけでございます。
○紙智子君 これでこの改修まで日本が持つということを認めてしまいますと、また三年後には改修が入ってくる。あるいは、友好丸だって入ってくるかもしれない。それから、この間いろいろ問題になりました発電所だって、故障したから改修してほしいと。それは日本で持つということになるんでしょうか。これではもう人道支援という範囲を超えているんじゃないですか。いかがですか。
○政府参考人(齋藤泰雄君) 希望丸は、国後島側に供与されましたはしけでございまして、一義的に同はしけの維持管理は島側の責任で行われるべき問題だと考えております。
 しかしながら、島側より希望丸の修理に関する強い要請が寄せられたことを踏まえまして、必要とされます修理の内容及びかかる修理が国後島住民への緊急人道支援の実施に不可欠かどうかといった観点から慎重に検討を行った結果、支援委員会の負担により希望丸の修理を行うこととしているわけでございまして、この後将来どうするかということにつきましては、その都度慎重に検討した上で修理を行うか否かについて決定する考えでございます。
○紙智子君 ところで、この希望丸はどこの造船会社に入っているんでしょうか。
○政府参考人(齋藤泰雄君) 根室造船という会社でございます。
○紙智子君 また出てきましたね、根室造船。
 この修理を前提として入ってきているということですか。
○政府参考人(齋藤泰雄君) 希望丸は、先ほど来申し上げていますように、破損が著しく、長時間の航行に耐え得る状況ではなかったために、安全を最優先にするという観点から、国後島からの航行距離、時間を最小限にする必要がございまして、根室花咲港に寄港させる必要があったというふうに伺っております。
 さらに、申し上げますと、根室花咲港におきまして希望丸を上架できる船台を有しております造船所は根室造船に限られているというふうに理解しております。なお、この修理をどのように行うかというのは今後の問題でございます。
○紙智子君 修理をさせるということでもう決まっていたわけですか、その根室造船ということで。
○政府参考人(齋藤泰雄君) この船は修理を必要とするということで修理を行う方向で考えておりますけれども、根室造船に上架した理由というのは、先ほど申し上げましたとおり、国後島からの航行の距離を最短にする必要があること及び根室においてこの船を上架できる設備を有している造船所は根室造船しかなかったという理由でございます。
○紙智子君 修理を前提にして、では入れたということですね。
○政府参考人(齋藤泰雄君) 修理を行う必要があるという判断に立ちまして日本に回航していると、こういうことでございます。
○紙智子君 ちょっと写真を見せますけれども、これは希望丸がこの根室造船に入ったときの二月十四日のときの写真です。(資料を示す)まだ雪が降っていますけれども、ここにはしけじゃなくて、足場を組み立てております。
 それで、実際にこれが入ってから、この根室の問題で鈴木宗男氏の疑惑が大変大きな問題になってきました。その途端に足場をなくして、こういう状態に今なっているんですよ。これはどういう訳なんでしょうか。
○政府参考人(齋藤泰雄君) その足場がどうしてなくなったかというのは、技術的な理由によるものなのか、ちょっと私よく分かりませんが、いずれにいたしましても二月十四日に根室花咲港に入港いたしまして、根室造船所において上架、保管されているというふうに理解しております。
○紙智子君 結局、大騒ぎになって外したということが明らかだと思います。
 そして、こうして入ってから、もうたなざらしの状態でしばらく続いているわけですね。このときの保管料というのは総額で幾らになっていますか。
○政府参考人(齋藤泰雄君) 三月十四日現在で上架、保管のために要した経費は約百八十万円であるというふうに承知しております。
○紙智子君 船台使用料だけで一日一万五千円掛かっていますね。毎日無駄なお金が出ているということです。
 昨年供与した友好丸は、何か月間もこの根室造船に放置されたままでした。その間の費用負担はどうなっていますか。その内訳についても言ってください。
○政府参考人(齋藤泰雄君) 友好丸についてのお尋ねでございますが、この友好丸を色丹島に引き渡すに当たりまして島側の必要な手続を経る必要があったわけでございますが、この手続に時間が掛かりまして約四か月ほど引渡しが遅れたという事情がございまして、そのために要した費用は約二百五十八万円というふうに承知しております。
○紙智子君 希望丸のその保管料で百八十万と言いました。今の友好丸で二百五十万。合わせますと四百万円以上ですね。これだけのお金が結局、根室造船に回る仕組みになっているわけです。この根室造船の社長は鈴木氏の根室後援会の幹事長ですよ。
 外務省の調査報告の二十三ページを見ても明らかですが、鈴木議員は希望丸の進水式の前日に外務省に対してこう言っています。外務省は誠意がないよ、このはしけにしても桟橋にしても君らが知恵を出した話じゃない、自分が説得してやっと実現したものだと。それを、でき上がったから自分の手柄なんだって考えてもらっては困る、自分がどれほど苦労したかと。この希望丸を造ったのは私だということをはっきり言っているわけですよ。しかも、受注者は根室造船です。
 財務大臣、どうでしょうか。本当にこれ、おかしいと思いませんか。
○国務大臣(塩川正十郎君) 私はちょっと所管外で分かりませんけれども、しかし地元でその造船所が一番やっぱり能力があったんじゃないんでしょうか。
○紙智子君 とんでもない発言だと思いますね。
 私は、引き続きこの問題についてしっかり調査していただくことを要求いたしまして、残り、関連の質問に代えさせていただきます。