<第169回国会 2008年5月21日 決算委員会 第09号>


○紙智子君 日本共産党の紙智子でございます。
 夕張の財政再建計画について質問をいたします。
 夕張が財政再建団体になって、十八年間で三百五十三億円を返済する計画を開始をしてから一年が経過しました。ちょうど一年目を迎えた三月の初旬には、市内に一か所だけ残した市民プールの屋根が豪雪の重みで崩れ落ちて、市民も衝撃を受けました。まるで夕張全体が再建計画の重みに押しつぶされたかのようだと言う人もおりました。私は昨年の予算委員会でもこの夕張問題を取り上げて、破綻寸前なのに巨額の資金を貸し続けた大手銀行の貸し手責任を問うこともなく、銀行には全額返済し、市民にだけ過酷な負担を強いる再建計画には重大な問題があることを指摘しましたが、今予想をはるかに超える人口流出などの危惧していたことが進んでいます。
 そこで、お聞きします。一昨年六月の財政破綻表明のときに一万三千百六十五人だった人口が、今年四月には一万二千人を割って一万一千九百九十八人、この二年間で一千五百人以上の人が夕張を離れたわけです。再建計画が想定した人口減少の二倍のペースで流出をしていると。特に三十代、四十代の働き盛りが出ているわけです。なぜここまで予想を超えた人口減少が進んでいるのか、総務省としてはどのように御覧になっていますか。

○政府参考人(久保信保君) 夕張市の財政再建計画におきましては、国立社会保障・人口問題研究所が平成十五年に示しました人口推計を前提として、人口に連動する歳出歳入を推計をしております。この人口推計を基に、計画上、平成十七年から平成二十二年までの減少率、これ委員ただいま御指摘のように年平均二・七%と見込んでいるのに対しまして、これも御指摘にございましたように住民基本台帳人口は平成十八年度で約四・八%、平成十九年度で約四・五%の減となってございます。
 財政再建団体になることに伴いまして、退職し市外に転出をした市職員や第三セクターの職員、これもかなりおられましてその影響も大きいものと考えられますけれども、今後、夕張市におきましてその要因の分析を行っていく必要があるというふうに考えております。

○紙智子君 以前再建団体だった福岡県の赤池町では、当時一万人の規模の人口だったんですけど、これ減っていないんですよね。ですから、夕張のように人口流出が止まらないというのは、これ大変な事態だと思うんです。それで、これからその分析をという話なんですけど、そういう状況を総務省がまだ行っていないというのは、これちょっとどうかなと思うんですね。
 それで、このままでは再建計画が終わるころには当初予測していた七千三百人を大幅に下回ること、そういうことが必至だし、税収の不足が深刻になるわけです。その歳入不足というのは、既に平成十九年度に地方税で八千百万円に上るわけです。約十一億円の税収見込みの中でこの額が不足すると。今後も流出が続きますと、この税収不足、地方交付税の大幅な減収にもなるわけです。計画自体のこれは大幅な見直しがそうなってきますと必要になるんじゃないんでしょうか。

○国務大臣(増田寛也君) 今、委員の方から人口の流出等についてのお話があったんですが、この財政計画ですけれども、御承知のとおり、策定した時点でいろいろ予測し得る前提を取り入れて、それで作っているんです。今後、当然、策定時点で予測困難な事象が生じた場合には、これは必要に応じて計画を変更するということはあるわけでして、策定した後、昨年もこういった計画を若干変更いたした部分もございます。
 それで、人口の今数値がお話がございましたけれども、ちょうど国立の社会保障・人口問題研究所の人口推計も今年の暮れには公表されるというような話も聞いております。ですから、いずれにしても、市の方でこうした財政再建問題の見直しが必要かどうかといったことをいろいろ検討されるのではないかというふうに思っておりますし、総務省として、こうした財政計画について市の方からそうしたお話があればよくお伺いをして、そして必要な対応は取りたいというふうに考えております。

○紙智子君 平成十九年度の歳入不足の原因は、そのほかに見込み違いというのもあるんですよね。地方交付税約四十五億円と見込んでいたんだけれども、結局算出違いで一億四千九百万円減と。それから、南空知ふるさと市町村圏基金出資金の取崩しがこれを見込めなくなったということがあって、これによって九千七百万円。国が同意して作った計画で、北海道や総務省からも夕張の再建室に人を派遣しているわけですけど、そういう中でこういう見込み違いが幾つも起こっているわけです。
 それで、三百五十三億円をとにかく返済させると、これが先にありきになっていて、そもそも再建計画自体が現実性を欠いたものだったんじゃないかというふうに言わざるを得ないんです。
 私もこの間、夕張を訪ねて、行政やあるいは市民の皆さんと懇談したんですけれども、再建計画の下で、もうあらゆるサービスが削られて負担増になっているわけです。この計画のままだったら先が見えないと、このままだったら人が住めない町になってしまうという不安の声も上がっています。
 そもそも、これ大臣にお聞きしたいんですけれども、十億円程度の実質の赤字で財政再建団体になる夕張市、この夕張市において赤字額が三百五十三億円まで膨らんだのはなぜなのか、それから粉飾決算の責任の所在、それから市を始め国や北海道、金融機関の責任が十分明らかにされて市民の納得を得られているというふうにお思いでしょうか。

○国務大臣(増田寛也君) これは夕張、三百五十三億と、一般会計の規模からいうと大変大きな赤字に膨れ上がったわけですけれども、やはり考えますと、厳しいそういう産炭地域の中でも近隣で財政運営を引き締めてやってきた自治体、近隣ではそういう自治体でございますので、まず財政を行ってきた市当局の責任が極めて大きいと思いますし、市の当局というよりは、市として見れば議会もありそれから監査委員もいるわけですから、そうした皆さん方の責任がまず問われるべきであろうと。当然、国や北海道も、こうした一時借入金をまさに流用したというか悪用した不適正な財務処理を繰り返し行ってきたわけでございますので、そうしたことから考えれば責任は持っていると、そこは私もそのように思っております。
 しかし、今の地方自治の原則で、周辺の自治体なり、それからほかの産炭地域や厳しい状況を抱えているところもそういうふうにはならなかったわけでありますので、地方公共団体の財政運営、最後はそれぞれの責任において行われなければならないと、こんなふうに思うわけであります。
 こういったことが、ある時期、状況が公表されて住民の皆さん方に示されたわけでありますので、大変住民の皆さん方も驚かれたと思いますし、それから受け入れられるあるいは納得されるということには大変複雑な思いがあったんだろうというふうに思うわけでありますが、これについて、市長さんが十八年六月に財政再建に向けての取組を表明して以来、大分多くの説明会なりということを実施をしてきたわけでございますので、私は、そういったプロセス、やはり取らなければいけないプロセスというのはきちんと取って、大変厳しい計画であり、住民の方にとりましても衝撃的な事柄であったんだろうと思いますが、そういうプロセスを経て策定された財政計画であるというふうに考えております。

○紙智子君 今、大臣の答弁の中で、市も責任当然あるけれども、しかし道や国も責任あると思うということをおっしゃいました。
 それで、やはり夕張の財政が悪化してきた平成二年それから平成六年の当時の市議会の議事録が残っていて、当時、中田市長それから財政部長らの答弁を見ますと、国や道は夕張の実質的な財政破綻を当初から分かっているわけです、把握しているわけです。そして、国の石炭政策のために、言わばエネルギーの転換ということで、そういう政策のために地域が衰退を余儀なくされているということで、当時、夕張としては国の責任を厳しく問うていたわけですけれども、それに対して、財政再建団体に移行するような厳しい指導はそのときは行われなかったわけですし、それから、赤字隠しの一部の手法についても、これ全然分からなかったわけじゃなくて、この当時の議事録の中で見ると、国や道は夕張から報告や相談を受けていたということが議事録の中から分かるわけですよね。しかしながら、結局はそのまま放置してきたんじゃないのかと、そういうところのやっぱり責任があるんじゃないのかというふうに思うんですけど、この点どうでしょうか。

○国務大臣(増田寛也君) これは、やはりいろいろな議論それからプロセスを経て、結局財政再建に至るまでになったわけですが、地方自治の中で、私はそういう地方自治も大分長く経験をしてきましたけれども、やっぱりいろいろな国の政策をどこまでぎりぎり受け入れるかどうかというのは、最後は市の当局なり県の当局なりそれから議会と、最後そこで議論して決めるという、そこに地方自治のまた仕組み、それから地方の責任というものがあるんではないかというふうに思います。
 ですから、いろいろな、産炭地域の中でも大変それぞれ御苦労されていると思うんですが、結局夕張のような形にならないで、何とか今住民の皆さん方にサービスを提供している自治体ばかりであるわけですから、この点については、どうしても財政再建団体になった最後の責任はそれぞれの自治体が負わなければならない。
 ただし、私はこういったことについて国に責任がないというようなことを申し上げるつもりはございませんで、やはり国の責任というものあるいは道の責任というもの、そういうものも当然あるわけでございますから、そうしたことを踏まえて、しかし、今ある夕張の現状をいかに早くよくしていくかという方向でこの問題は考えていかなければならないというふうに思っているところでございます。

○紙智子君 地域の住民の皆さんにとってみますと、やっぱり納得できない気持ちをずっと持ち続けながら来ているわけです。何でこんなに、そのときの貸し手責任なんかもあるわけだけど、そこは全然問われないで、何で市民だけがこういう重い荷物を負わされてやらなきゃいけないんだろうという思いがずっとあるわけですよ。
 市民の皆さんは、財政破綻の事実をどうしてもっと早く市民に明らかな形で伝えてくれなかったのかと。二〇〇一年の二月の段階に、これ空知の空知産炭地域総合発展基金というのがあるんですけれども、この運用の規定を改定するときがあったんですね。このときもチャンスだったんですよ。そこで思い切って切り替えるチャンスだったんだけど、このときにも結局それを認めず、改定などを認めないで、市に正確な財政情報の公開と再建団体に移行するような適切な指導をそのときやっていれば、赤字額としては三百五十三億じゃなくて百二十億で止まっていたわけですよね。そうすると、まだ見通しがあることになっていたわけですよ。そういうことも指摘されているんですね。
 だから、余りにも過酷な現実を、もうどだい無理な、そういうものを前提にして計画組まれているということですけれども、そういう中で、やっぱり将来の展望が見えないということが若い人たちを中心に流出が止まらない原因の一つになっているんじゃないかというふうに私は思うんです。
 いずれにせよ、この流出を食い止める策がどうしても必要だと。借金返済計画が、もうとにかくそれだけが前に来るんじゃなくて、やっぱり本当の再建計画、市民が夕張に残ってやっていこうと、そう思えるような方策が必要だというふうに思うんです。
 そこで、もう一つお聞きしたいのは、小学校、中学校の学校の問題なんです。これを今それぞれ小中学校一校ずつにするというふうになっているんですね、計画で。前の総務大臣のときは、高齢者と子供には特段の配慮をすべきだというふうにおっしゃっていたんです。小学校が七校を一校にするというわけですよ。それから、中学校四校を一校にするというわけです。それで、計画は結局そのままの状態で、配慮すると言ったんですけど、その状態でまた引き続き行くことになっているんですね。そうすると、スクールバスでは最長四十分を超える長時間の通学があるわけです。その不安、それから廃校によって地域崩壊が助長されるんじゃないかという不安、学童保育体制の確保ができなくなるんじゃないかという不安、これが今出されているんですね。
 夕張は実は東京二十三区、この大きさよりも大きいんですよ。だから、東京二十三区の広い区域に集落が点在しているというところに小学校一校というんで本当にいいのかと、こんな無理があることでいいのかというふうに思うんですよね。この点について、大臣、どうでしょうか。

○政府参考人(久保信保君) 御指摘のように、財政再建計画におきましては、小学校、これは七校ございますけれども、これについては計画上一校と、こういうふうにしておりまして、中学校、これは四校、これも一校というふうにしております。児童数の減少見通し、教育環境の整備、交通体系の見直しを含めて、具体的には平成十九年中に検討するというふうに計画上はされておりました。
 その後、夕張市における検討の結果、御指摘がございましたように、小学校につきましては二十三年の四月から一校、そして中学校につきましては二十二年の四月から一校にするという方針が市の中で決定をされたと、平成十九年の十一月の二日でございますけれども、決定されたところでございます。
 こうした方針、これは市において十分検討された上で決定されたものでございまして、実現可能なものであると私ども考えておりますけれども、今後の学校統合によって通学距離が長くなるということにつきましては、スクールバスの運行など交通手段の確保が重要でございまして、今後、市において児童生徒の通学にかかわる体制づくりが進められていくものというふうにお聞きをしております。

○紙智子君 だから、やっぱり財政問題があるからなんですよ。だから、市において検討した結果、一校で行くということになったと言うんだけど、それはやっぱり計画があるからでしょう。計画変えないでやるとしたら、もしそこを増やすという計画にしたらお金が掛かるわけですから、だからもう泣きながらですよ。泣く泣くそれでやるしかないなということになっていて、でも現地の人たちの思いは決してそうじゃなくて、この前も私行ったときも、せめて三校、いや、もしそれが駄目だったら二校、こっちとこっちの地域から集まれるぐらいにはならないものかなというのが本音ですよ。
 そういうやっぱり思いがある中で、私は、市が決めたら、じゃ総務省は受けるかということなんですけど、もしそこで議論になって、そういうことで見直しをしたいんだということが相談として上がってきたときには、それは総務省として対応されるでしょうか。

○国務大臣(増田寛也君) 小学校は大変重要な教育の場でありますし、私も現地へ何回か行っているんですが、まあ大臣になってから行っていませんけれども、それ以前に、直近の時点では何回か行っているんですが、小学校、清水沢小学校でしたね、たしか。あそこから今一番遠い集落の更に先にたしか子供さんがおられるということで、二十キロ弱、たしか十八キロぐらいの距離だったかと思いますが、そういった方が今後入ってくると。で、スクールバスでやられるんだというお話を聞きました。
 いろいろ中で御検討されてそういうことを決められたんだというふうに思っておりますけれども、やはりこうしたことでいろいろ地域で決められたことでありますので、私はその計画を実行していただきたいということでありますが、ただ、仮に今委員がおっしゃったように、別の市がお考えを持ってそれで提案をしてきたというような場合には、もちろんよくお伺いをして、そのお話をお伺いして、それで対応していきたいというふうに考えております。

○紙智子君 もう一つ、安心して住み続けられるようにするためには最低限の医療サービスの保障ということも非常に大事なんですね。
 それで、市立病院が廃止されて診療所として再出発したんですけど、夜間と救急と人工透析というのが真っ先に切り捨てられちゃったんですよ。それで、中でも人工透析は、北海道が患者団体の皆さんに一昨年の十二月まで、必ず夕張ではちゃんと透析できるようにするからと、安心してくれというふうに約束していたものなんですよ。それが、ところがひっくり返ってしまってできなくなって、今その透析の機械も売ってしまおうかという話になっていて、患者さんたちはやめてくれというふうに言っているんですね。それで、今患者さんは、しようがないから、週三回、岩見沢の病院にバスで片道一時間掛けて行って、昔、夕張の市立病院に通っていたときは、その時間で見ると三倍掛かっているんですよ。それで、透析は一回四時間掛かりますから、そうすると、もう地域からみんなでバスで集まって一緒に移動して、そこでみんなが終わったらまた乗って帰ってくるということでバスが運行されているんですけど、もうへとへとになるんですね。そういう中で、加えて今交通費がまた負担が増えるということになっていて、本当に深刻な状況なんです。
 やっぱり思いとしては、また夕張で透析受けられるようになってほしいというのはあるんですね。だから、機材を売り払うなんというのはとんでもないことなんですけど、やっぱり夜間とか救急もできるようにという住民の要求は大きいものがあるんです。だから、整備が整えば、やっぱり夕張で行えるように整えておくべきじゃないかと思うんですけど、この点どうでしょうか。

○政府参考人(久保信保君) 夕張市におきましては、平成十八年度までは市立の総合病院、これは百七十一床、これを運営しておりましたけれども、平成十九年四月から十九床の診療所として医療体制を存続した上で指定管理者制度を導入したということでございます。
 御指摘のように、夜間救急、これにつきましては医師の確保とか採算の確保、これが難しくて、なかなかこの維持をしていくということが困難なため廃止をしたというふうにお聞きをしておりますけれども、診療所ではかかりつけ患者に対して原則二十四時間体制で対応するということにしておりますし、市内の民間医療機関でも午後九時までの夜間対応を実施しているというふうにお聞きをしております。ただし、すべての患者に対応するということには至っていないために、一部の患者を市外搬送せざるを得ない状況であるというふうにお聞きをしております。
 また、人工透析につきましても、医師の確保あるいは採算の確保といったことが難しくてやむを得ず廃止をしたものとお伺いをしておりまして、透析が必要な入院患者につきましては既に転院を終え、通院している透析患者につきましても近隣の岩見沢市や栗山町などの病院が受け入れたものとお伺いしております。
 このように、民間医療機関などの協力を得て一定の医療体制、これは確保されていると考えておりますけれども、今後、市において必要な医療体制の在り方について検討が行われるという場合には御相談に応じてまいりたいと考えております。

○紙智子君 やっぱり安心して住み続けられないと、もう出ていくしかないんですよね。だから、これも本当に大事な問題で、やっぱり現実的で希望の見える財政再建計画の組替えがどうしても必要だというふうに私は思うんです。
 それで、夕張市長はこの間、いろいろマスコミなんかにも記者会見したりしていたんですけど、十年で百億円が限界だというお話をされました。
 この発言については、大臣、どのように受け止めておられますか。

○国務大臣(増田寛也君) 今の夕張市長さん、本当に先頭に立って努力しておられて、大臣室にも何回か来られましたけれども、私も頭が下がる思いですね、率直に申し上げまして。
 ただ、空知に私も行ったときに周辺の市町村長さん方にもお会いしたんですけど、概して、やはり夕張のその状況には冷ややかに見ている市町村長さん方多くて、例の基金の取崩しもそういったことが影響しているのかなと思ったんですが、やはりそういうことを踏まえて、今、新たに市長さんが就任されて、そういうものを抱えて引き継いでなられた市長さんとしては本当に大変なことなんだろうというふうに思っておりますけれども、今この計画があるわけでございますので、そういったものを私としてはいつも来られたときに、まず確実に一歩ずつその計画を実行してくださいということを、特に市民の皆さん方の理解を得ながら実行してくださいということを申し上げているところでございます。
 いずれにしても、市長さんも、一年、二年と、こういうふうに新たに就任されて、いろいろつぶさに状況を御覧になって、また、もし仮に何か計画をこういうふうに直したいというようなことがあれば、中でよく議論をされていろいろ提案されるんだろうというふうに思いますし、その際には私もしっかりと市長さんのお話をお伺いをして対応していきたいと、こういう思いでございまして、前回も来られたときそういうことを申し上げたわけでございますが、是非、市長さんには頑張っていただきつつ、またおいでいただければそうしたお話をきちんとお伺いしたいというふうに思います。

○紙智子君 この冬、独り暮らしのお年寄りで亡くなられた方、孤独死が、判明しているだけで九名いるんですよね。それで、市民の皆さんがゆうばり再生会議というのをつくって、除雪のボランティアを組織したり、市民の創意で何とかしようということで、本当に涙ぐましい努力をしているんです。
 そういう中で、私は、やっぱりそもそも計画が重いというのがあって、我が党としてはもう最初から、いったん凍結して、どうしてそうなったのかということの解明の中でそれぞれの責任をはっきりさせて、それでちゃんと責任を果たしていくということで軽減することはできるはずだということをずっと主張してきたんですけれども、やっぱりこの枠組みのままでちょっとした手直しだけでは到底もう住み続けられなくなると思うんですよ。ですから、本当に枠組みそのものの変えるということでの検討を要求をしたいということを最後に申し上げまして、質問に代えたいと思います。
 最後、もし答弁あれば、一言言ってもらって。

○委員長(小川敏夫君) では、大臣、一言でお願いします。

○国務大臣(増田寛也君) いずれにしても、市の考え方ですね、ございましたら、よくお伺いをしていきたいというふうに思っております。