日本共産党参議院議員 紙智子
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いつの時代も安定農業で(中)
新春対談 平野勝一芽室町・町議会議長/日本共産党参議院議員 紙智子
人とのつながり大切に/平野議長  平和でこそ農業営める/紙議員
WTO会議に参加

 紙智子 香港で昨年、WTO(世界貿易機関)の閣僚会議が開かれ、私も行ってきました。これに並行して、WTO加盟各国の議員の会議が開かれ参加しました。日本は、米や重要品目の農作物の関税がどうなるのかが重大な問題です。関税が引き下げられれば、大規模な専業が多い北海道の農家にとっては大打撃です。
各国の議員からは「貿易自由化になれば、貧しい国が助かるとの名目で始まったのに、富めるものは富み、貧しい国はますます貧しくなっている」とWTOを見直すべきだ、との意見が相次ぎました。
 平野勝一 私の町の農業と深い関係があるのでWTOのりとは注目していました。日本政府は、日本の農家を守るために、WTOの中でも頑張ってもらいたいと思っています。
  もっともっと食料自給率を高めていく道こそ、国民が望んでいる道だと思います。日本農業の技術の高さを生かして、自給率向上にこそ努力すべきだと思います。
農業の危機とともに、戦後六十年、一度も戦争しなかった日本が「憲法改悪」という危機に直面しています。憲法があるからこそ、平和に生き、ゆたかな農業が営めるし、発展していけるのです。
 平野 私は戦争と戦後の境です。アッツ島で亡くなったおじさんもいます。戦争がいいという人はだれもいない。日本が間違った方向にいかないように知恵をつくすべきだと思います。戦後すぐ、農家だったうちに、近郊から「イモを拾わせてくれ」と子どもを連れてやってきた人もいました。戦後は食べ物が少なく大変な時代でした。でも、あの時に育った人は「人のつながり」を大事にしている。戦争は大きなことだったけれど、連帯をもつことができました。人のつながりは町づくりには欠かせません。
  そうですよね。戦後の大変さは私も父や母から聞いています。「もう二度と戦争はしたくない」という思いと反省で、いまの憲法はできた。今日、諸外国でも戦争放棄をうたった日本国憲法が評価されています。イラクなど世界でも戦争で罪のない子どもたちが大勢亡くなっています。あらためて、わが国は憲法に立ちかえるべきだと思います。ところで芽室町議会では教育基本法の問題で意見書を上げていますね。教基法守れと意見書
 平野 昨年の四月に町議会で「教育基本法の理念を生かした教育改革の推進を求める意見書」が可決されました。歴史教科書の陳情に関しても、議会は不採択としました。
  すごいですね。歴史教科書が子どもたちの手に渡らなくてよかったですね。私は先日、沖縄にも行きましたが、沖縄は米軍基地が多く、住民への被害もいまだに続いています。基地の移転をめぐって住民が怒りの声をあげています。一方、沖縄の訓練の移転先に名前があがっている千歳の議会では「米軍がくるとなれば肋碍騎縣嚢れました。これはすごい/ことだと思います。
 平野 町づくりにとって、大切なのは町民が毎日、安心して暮らせることです。千歳は北海道の玄関でもあるのだから、道民の安全のためにも、道は反対しなくちゃいけないですね。
  今年の通常国会で、改憲問題が議論になると思います。多くの国民が関心をもって議論に参加してほしいです。(「しんぶん赤旗」/2006/01/07より)
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